さまぁ~ずインタビュー「“大竹とオレ頑張ったな!”かもしれない!」『劇団さまぁ~ず』

特集・インタビュー
2019年03月28日

ポンコツ劇団の成長ドキュメントバラエティ『劇団さまぁ~ず』が「GYAO!」のほか、Yahoo JAPANトップページ、Yahoo!JAPANアプリにて配信中。自ら劇団の審査員、旗揚げ公演までをプロデュース(?)したさまぁ~ずの大竹一樹さん、三村マサカズさんのインタビューをお届け。


オーディションをやっている過程が1番面白い(三村)

『劇団さまぁ~ず』

◆昨年10月より配信スタートし、プロ・アマ問わず採用面談を経て面白い劇団員を募り、旗揚げ公演に向けて動き出した『劇団さまぁ~ず』。お2人の審査員としての手応えはいかがですか?

三村:終わりがたまたまお芝居だったというだけで、オーディションをやっている過程が1番面白いんだよね。

大竹:配信を見てると、進んでない感じがするけど(笑)。

三村:進めたくないんですよ、ずっといろんな人を見ていたいというか。

大竹:毎回「今日、何やるの?」って言いながらやってた配信だったのに、公演チケットはすぐ売れちゃったんですって。ビックリです。何ですぐ売れてるのって(笑)。チケット代はスタッフから6000円っていう提示があったんですけど、半額にしました。

三村:一応携わっている身としては、2時間くらいの台本を覚えないお芝居をやって、3000円という低価格。だから笑えなくてもごめんねっていう保険をかけたんです(笑)。

◆オーディションの参加者は、個性的なキャラクターばかり。特に、YouTuber・ねおちゃんのやりとりは面白かったですね。

三村:“しゃきーん”の子!人気あるよね。高校2年生ぐらいだと写真はアプリで少し目が大きくなってるんだけど、実際会ってもそのサイズでかわいいんだよね。でかくしちゃダメって思っちゃう。

大竹:動画は何もやってないのかな?

三村:でもTikTokだと少し大きくなるんですよ!

大竹:オレと三村さんの顔もそうなっちゃって目が大きくて気持ち悪かった!

三村:目がキラキラしててね(笑)。僕は、息子からの「パパ、ねおちゃんって知ってる?」っていう入り口で彼女を知りました。その後、息子には「ねおちゃんと会ったよ」ぐらいは話しましたが、「VTR見たか?」「どうだった?」とかそこまで追い詰めると中3は照れるので…(笑)。

大竹:そこはいじっちゃダメ!(笑) もし自分に置き換えた時に相手の気持ちになったら…。

三村:そうそう、「好きじゃねぇし」って始まっちゃうから(笑)。

『劇団さまぁ~ず』

◆当初は三村さんが脚本を担当するというお話もありましたが…。

大竹:やめてます!

三村:やめました!(笑)やっぱりやったことないことをやろうとすると、負荷がかかるというか少しノイローゼ気味になっちゃって。

大竹:でも“トライした”ということでよかったね。

◆そんな旗揚げ公演の演目は「桃太郎」。 選りすぐりの精鋭(!?)たちが集結しました!

三村:お話に関しては、実際の僕の生まれた年と桃太郎の誕生をリンクさせていて。これはリーダーとして、僕が提案しました! あと僕がやったのは…。

大竹:ハマカーンの浜谷健司のねじこみですよね!

三村:そうですね、“浜谷の無理やりのねじこみ”っていう事件がありました(笑)。浜谷は柔道をやっていて、“ぬいぐるみ相手にぬいぐるみを勝たせることができる”という特技を持っているんです。僕はそれを知っていたので、浜谷がいると便利なんじゃないかってことで、裏で話し合いをして、浜谷にアリバイとなるオーディションVTRだけ撮ってこさせました(笑)。

大竹:で、本当はVTRが出てから「浜谷いいね!」ってなるはずが、三村さんがそれも何も分かってないから、浜谷の話を先にし始めて(笑)。だからオレが「もう何だよ、もしかしたらVTR出てくるんじゃないだろうな!」って詰めたら、出てきたんですよ。

三村:やらせ事件だ!

大竹:主役は決まってるのに「一応オーディションやろうか」とか、社長の息子が入ってます、みたいな。“何のためにオーディションやったんですか”っていうあの感じが、実在しました(笑)。

『劇団さまぁ~ず』

◆もちろんオーディションを勝ち抜いたアマチュアの方々も多数登場します!

三村:今のところぶっつけの可能性がかなり高くて(笑)。

大竹:おそらく立ち位置を“ここにサル”“ここにキジ”とか大きく書かないと板付けないと思う。

三村:だから幼稚園のお遊戯会と似てるよね。

大竹:うんうん、誰かが連れてきてあげて…みたいなシーンもあるかも。そして、もしかしたらその“バミリ”を2階席の人が見えるかもしれないっていう(笑)。

三村:でかめのバミリね。

大竹:慣れてないから。でも2階席・3階席にはそういう楽しみもあるのかな。

三村:そういった意味では本当にどうなるのか分かんないです。練習では声が出ていたのに、本番になったら出ない可能性もある。配信でも「ちょっと雰囲気でやってみよう」ってなったとき、オレが上がっちゃったもん。

大竹:三村さんがハフハフってなっちゃう。

三村:ブレちゃう(笑)。

大竹:今はそっちじゃないのよ、主役は。ただ公演では誰が輝くか分かんないですから。

三村:誰か輝く人がいてほしい!

大竹:その日のヒーローが出てほしいですよね。

『劇団さまぁ~ず』

◆当初思い描いていた進行スケジュールとのズレはありましたか?

三村:まずオレが脚本・監督を手掛けるってなった時点が間違いの大元ね。オレが本当にケツ叩かれないとやらない人間だってことが分かりました。それが今分かったから(笑)。

大竹:今分かるっていうね、それ。怖いですよね、ちゃんと“やらない宣言”してよかったですね。

三村:だから本当にスタッフさんにお任せしていて、さまぁ~ずのライブみたいに本がしっかり完成しているものとは180度違うものになると思います。

大竹:本当の“生”の感じが出るというか。

三村:すべっているのを笑いたいのに、“リアルすべり”しちゃってるとか(笑)。

大竹:これは想定内ですよ、その時間はあると思います。

三村:笑えないすべり方ってあるじゃないですか?(笑)

大竹:本当のやつね! それも訪れると思います! で、「あそこはやばかったよね」って話題になればいいなと。

『劇団さまぁ~ず』

◆ちなみにインタビューの掲載が、公演終了後となるのですが…終わった後の気持ちを予想するなら?(取材は公演の約1か月前)

三村大竹:え!?

三村:じゃあこのインタビュー何用?(笑)

大竹:オレ公演前かと思って…。じゃあやり直しだ! 全部バラしてもいいわけじゃん!バラすって言ってもここまでしか知らないですけど(笑)。

三村:オレらもあんまり分かってないからね。もし“実は終わった感じ”でいうなら、今の想定では“大竹とオレ頑張ったな!”かもしれない!

大竹:オレも噂で多分そうです。

三村:結構背負ってやったんじゃないかな。本当の汗と冷や汗を同じくらいかくと思うんですよね。

大竹:変な緊張感が生まれると思ってて。でもこのインタビューが出る頃には終わってるからね!

三村:自分たちのライブの場合、1か月前になると手応えがそこそこ出てくるんですけど、今ゼロ(笑)。ってことは僕らのやってる『さまぁ~ず×さまぁ~ず』っていう番組に似てると思うんです。結果が良かったなのか、いまいちなのかっていう。

大竹:ただそこが想像つかない分、公演が終わった後“オレがどう思うのかな”っていう楽しみはあります。

三村:我々舞台に立つ人間が見る怖い夢で“せりふが入ってないまま、ポンっと舞台に出される夢”があるんですね。

大竹:僕も毎回見ます。

三村:それが現実に起こる(笑)。

大竹:「ああ、始まったぞ、おい」っていうあの感覚ですね。とうとうあの夢に入るんだ…、怖いですね。

 

■PROFILE

さまぁ~ず
●おおたけ・かずき…1967年12月8日生まれ。東京都出身。O型。
●みむら・まさかず…1967年6月8日生まれ。東京都出身。A型。

 

■番組情報

『劇団さまぁ~ず』

『劇団さまぁ~ず』
「GYAO!」ほか、21:30から23:00まで、Yahoo! JAPANアプリ、Yahoo! JAPANトップページ(PC・スマートフォン)で配信中。毎週水曜更新。

©劇団さまぁ~ず製作委員会 
 
●text/山下紗貴