『ひろがるスカイ！プリキュア』関根明良ら声優陣が魅力を熱弁！男子プリキュアの誕生も発表

「プリキュア」の新シリーズ『ひろがるスカイ！プリキュア』（ABCテレビ・テレビ朝日系列　毎週日曜　午前8時30分～）が、2月5日（日）にスタート。それに先駆け、お披露目オンライン記者会見が開催され、声優を務める関根明良、加隈亜衣、古賀葵らが登壇した。

2004年2月にテレビ放送を始めて以来、広く愛され続けている「プリキュア」シリーズは今年で20周年。この度の会見では、20年の感謝を表すとともに、これまで積み上げてきた歴史に、新たなチャレンジを試みる新シリーズで繰り広げられるプリキュアの世界観が披露された。会見には、まず本作のプロデューサーを務める田中昂が登壇。「プリキュアの20周年企画が今週から始まり、いろんなところでプリキュアを目にしていただく機会が多くなると思います」と最新の状況を報告しつつ、「2018年の15周年の際もたくさんのところで取り上げていただいたのですが、それ以降の4年間はコロナ禍でプリキュアに会っていただく機会が減ったり、映画の延期、不正アクセスによって放送が延期され、楽しみにして下さっている皆様をお待たせする時期もありました」と振り返る。

そのうえで、先週『プレシャスパーティ♡プリキュア』が最終回を迎えたことへの感謝を述べ、「プリキュアでは困難な状況に立ち向かうという姿をずっと描いてきましたが、現実の中での困難な状況も乗り越え、たくさんの方々にご期待いただける状況で20周年記念作品をスタートすることができます。たくさんの子どもたちに見て頂きたいですし、20年前に見ていただいていた元子どもの方にも見ていただきたい」と力を込めた。

続けて、メインキャストの声優を務める関根明良、加隈亜衣、古賀葵の3人が登壇。一緒に登場したキャラクターたちと、息を合わせながらの“名乗り”を披露した後、本作への出演が決まった時の感想を述べていく。

「キュアスカイ／ソラ・ハレワタール」を演じる関根は、「マネージャーさんからキュアスカイに決まりましたと聞いた時は、あまりの衝撃に頭が真っ白になってしまって、『えっ！』としか反応が返せなかったぐらい、本当に光栄な作品に関われたんだという思いが実感できるまで時間がかかりました」と振り返りつつ、「今もまだ緊張していますが、頂いたバトンをまた次につなげられるように頑張りたいと心から思っています」と意気込んだ。

「キュアプリズム／虹ヶ丘ましろ」を演じる加隈は、「事務所でサプライズの形で報告をいただいたのですが、心から『おめでとう！』って声をかけて下さったのがうれしすぎて、涙があふれて。皆さんの顔を確認して1人ひとりにありがとうって伝えたいのに、涙がにじんで伝えられませんでした」と当時の心境を。

続けて、「というのも私は（17作目の）『ヒーリングっど♥プリキュア』で、パートナー妖精ラビリンの声を1年間担当し、一緒に戦いながらプリキュアの背中を見続けてきました。今回は自分がプリキュアになって戦うことになり、またひとつ特別な思いが生まれました。憧れがさらに強くなったプリキュアにどう向き合っていくかは、キュアプリズムと一緒に見つけていきたいです」と思いもひとしおの様子だった。

「プリンセス／エル」を演じる古賀は、「プリキュアシリーズに出演するのは、声優になる前からずっと憧れであり夢であり目標でしたので、マネージャーさんから『決まったよ』という言葉を聞いた時は信じられないくらいうれしくて、事務所にいた皆がおめでとうって言ってくれました」と回想。

さらに「エルちゃんはプリンセスだからと、おもちゃのティアラをいただいたのもとてもうれしくて。今日もそのティアラを持ってきて、一緒にこの場に挑んでいます（笑）」と打ち明けつつ、「小さい頃から憧れていたプリキュアシリーズに出演させて頂けるのはすごく幸せで、まだまだ夢見心地でフワフワしているんですけど、こうして皆さんと一緒にお披露目に参加することができてうれしいです！」と喜びを爆発させた。

続いて3人は、自身が担当するキャラクターの「ココが好き！」という部分を発表。関根は、「ソラちゃんはスカイランドから来た女の子なんですけれども、憧れているヒーローに向かってずっと全力でひた走っている、本当にに努力家な女の子です。台本を読んだ瞬間からこの子はすごいって思いました」とその魅力を語り、「私も小さい頃からずっと声優に憧れて夢にひた走ってきましたので、自分とちょっと重なるところがあって、今日もこうして会えて、泣きそうなくらいうれしいです！」とコメント。

続けて、加隈は「ましろちゃんは、人の気持ちに寄り添える温かい心を持った、すごく優しい女の子で、全部が好きです（笑）。女の子の憧れや、見た目だけじゃないかわいさ、内面から出る優しさと温かさが詰まっていて…。1シーンずつ語りたいぐらいすごくかわいい！（笑）」とそのかわいらしさを絶賛する。

古賀は、「エルちゃんはすごく不思議な力を持っている子。赤ちゃんなので見るものすべてが新鮮で、表情が本当にかわいらしくて。見ているだけでも愛おしく幸せになれます。今は赤ちゃんなのであまりしゃべることはできないのですが、これからソラちゃんやましろちゃんたちと触れ合うことでどんなふうに成長していくのか今からすごく楽しみです」と期待を寄せた。

さらに、“プリキュアの生みの親”である鷲尾天エグゼクティブプロデューサーもスペシャルゲストとして登場。本作をどのような人に楽しんでほしいかを聞かれると、「まず20作ということが信じられなくて、たぶん一番疑っているのが私です。ただこれまでずっとやってきたことは、毎年新しい子が入ってきて、毎年楽しめるようにすること。それが一番重要で、それを続けていれば、今まで観てくれた人、ずっと昔に観てくれていた人も、きっと楽しんでくれるに違いないと考えて作品を作り続けてきました」と心境を語る。

続けて「最初はラフな線だけのところから色がつき、そのうちにそれが商品として店頭に並んだりする。特に、1年目の時にはものすごく驚いたわけです。しかも、もしかしたらそれをお金を出して買ってくれる人がいるかもしれない、と。毎回第1話を観る時、途中からいろんなものが出てくる時にジーンとくるのですが、それも変わらないです」と作品づくりへの思いを述べた。

そして会見も終わりに近づいたところで、これまで詳細が明かされていなかった残り2人のプリキュアのキャストを鷲尾プロデューサーが発表。ソラやましろより年下の12歳の男子プリキュア「キュアウィング」を村瀬歩が、ソラやましろより年上の18歳のお姉さんプリキュア「キュアバタフライ」を七瀬彩夏が演じることが明かされた。

気になるキュアウィング、キュアバタフライの登場時期については、「まずはスカイとプリズムの2人が関係性をちゃんと築いていく。その後にウィング、バタフライが続きます。毎週観ていただくといつか出てきますので、ぜひ毎週ご覧いただければ…（笑）」とアピールした。

また、記者からの「本作はセンターが水色のプリキュアだったり、男子プリキュアの誕生など、いろいろな新しいチャレンジをされていますが、今の子どもたちに伝えたいメッセージは？」との問いかけに、鷲尾プロデューサーは「そもそもプリキュアは第1作のセンターが黒と白で始まっていて、いわゆる女の子が好きとされているキャラクターカラーから始まったわけではありませんでした。しかも当時は徒手空拳といって、自分で足を踏ん張って戦う姿も作品の中にある、チャレンジ精神の強い作品だったんです」と回顧。

「プリキュアを続けていくことについては、毎年何かチャレンジをしていくことが絶対必要。以前、いずれ時代が過ぎれば、プリキュアは女性に限らなくていいというお話をした気がしますが、もしかしたらこのタイミングなのかなと。新しいイメージ、新しいキャラクターをどんどん入れていっていい。今年は20周年の節目でもあり、皆さんのご理解を仰ぎながら、男子のプリキュアを誕生させた」と明かした。

最後は、キャスト陣が「『ひろがるスカイ！プリキュア』をご覧いただいて、何か皆さまの世界が広がるように、何か伝えられるように、憧れやキラキラが広がるように、精一杯がんばりたいと思っております。毎週日曜朝の30分間、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」と視聴者へのメッセージを寄せ、和やかに会見は締めくくられた。