有村架純主演ドラマ『前科者』に石橋静河、大東駿介、古川琴音が出演決定【コメントあり】

ドラマ
2021年07月07日

『前科者-新米保護司・阿川佳代-』

有村架純が主演を務めるWOWOWオリジナルドラマ『前科者-新米保護司・阿川佳代-』(今秋放送)に石橋静河、大東駿介、古川琴音の出演が決定した。

原作は、香川まさひと・月島冬二による「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の漫画「前科者」。罪を犯した「前科者」たちの更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく保護司の姿を描いた社会派ヒューマンドラマで、2022年公開の映画版、今秋放送の連続ドラマ版の2つのかたちで実写化される。監督は「あゝ、荒野」(2017年)で国内の映画賞を総なめにした岸善幸。

映画版は、有村演じる阿川佳代が保護司として現在進行形の凶悪犯罪と向き合う社会派サスペンスとして制作され、ドラマ版では新人保護司の佳代がさまざまな「前科者」と向き合い成長する様が全6話で描かれる。

出演が発表された石橋が演じるのは、経営していたアクセサリーショップの従業員に激しい暴力をふるい、恐喝および傷害罪で懲役2年となった斉藤みどり。佳代は仮釈放となったみどりと次第に打ち解けていくが、同時にみどりが抱える、母親とのいびつな関係性を目の当たりにする。

大東が演じるのは、殺人罪で服役していた石川二朗。実の兄を殺害し6年の実刑判決を受けるが、刑期を半年残して仮釈放に。真面目な印象を受け、一安心する佳代だったが、被害者遺族と接する中で裁判では明らかにされなかった二朗のある秘密を知ることになる。

古川が演じるのは、覚醒剤取締法違反で執行猶予となった田村多実子。薬物の道から脱するため、必死にもがく難役に挑む。恋人の裏切りによって性風俗で働かされ、自信と希望を失っていた多実子は、果たして再犯の道を絶つことができるのか。

また、本作を制作するスタッフ陣も解禁。脚本は「あゝ、荒野」でも岸監督とタッグを組み、『宮本から君へ』『MOTHER マザー』などの話題作を生み出してきた港岳彦、音楽は「レッドクリフ」シリーズや「殺人の追憶」「ヤクザと家族The Family」など数々の名作を手掛け、「あゝ、荒野」でも岸監督とタッグを組んだ作曲家・岩代太郎が務める。そして第3話以降の監督は、長年岸監督を監督補として支えてきた岡下慶仁が担当する。

石橋静河 コメント

◆オファーを受けた時の印象や、出演が決まった際の心境

これは気合のいる時間になるぞ…と思いました。作品の重量が台本そのものから発せられているようで、意を決して読み始めたのを覚えています。
実際に現場が始まると、当初の不安な思いを超えて「これは今自分自身が必要としている作品だと感じ、最後までやり遂げる覚悟ができました。

◆斉藤みどりというキャラクターを演じて

しゃべり方や歩き方など、ある種の「演技」が必要なキャラクターだと思いました。と同時に、岸監督はそれらを全て見透かして役の本質を映す方だと感じていたので、みどりの心の根底に流れるものは何なのか、ずっと探っていました。そんななか導かれるように観たドキュメンタリーや、監督、スタッフの方々とのやり取りを経て、理屈ではないところで腑に落ちる瞬間が幾度かあり、迷いを捨てて役に没頭することができました。

◆共演した有村さんの印象

有村さんはずっとお会いしてみたい方だったので、今回ご一緒できることがとても楽しみでした。 有村さんの持つ強くも柔らかい心の広がりは現場全体を包んでいるようで、阿川佳代という女性がこの作品の真ん中に立つ意味を全うされていることに感動しました。

◆視聴者へのメッセージ

しんどい日々の中にあるユーモアや優しさがこの作品の随所に描かれていることは、きっと観ている方とこの作品のテーマをつないでくれるだろうと感じています。
社会のシステムからあぶれてしまった彼らの哀しくも強い心の叫びを、この作品を通して感じていただけたら幸いです。

大東駿介 コメント

◆オファーを受けた時の印象や、出演が決まった際の心境

初めてこの台本を読んだ時からすごい吸引力で、作品に没入し、その集中力のまま気が付けば撮影が終わっていた印象です。

◆石川二朗というキャラクターを演じて

読んだ瞬間から深く感情移入してしまい、深い孤独の底に落ちた感覚でした。

◆共演した有村さんの印象

なんとも言えない優しさ、あたたかさを感じる方でした。こちらの言葉、些細な感情を丁寧に拾い上げてくれるような。

◆視聴者へのメッセージ

撮影のことを思い出すと、心にガラス片が刺さってるような感覚で、冷たい痛みと寂しさが蘇ります。彼の歩みをぜひ観届けていただきたいです。

古川琴音 コメント

◆オファーを受けた時の印象や、出演が決まった際の心境

全くの未知で想像を絶する境遇を背負った役だったので、大変な役を引き受けてしまったなぁ、と思いました。とてつもなく高いハードルに感じましたが、多実子のような人たちがいるという現実を前に、心を込めて取り掛からなければと武者震いしました。

◆田村多実子というキャラクターを演じて

多実子のように、社会の陰に生きる人たちの人生はこれからも続いていくし、日々その出口を探しながら一日一日を生きているということを初めて想像しました。
きっかけは誰にでもあるような心の隙で、その弱い部分に寄り添ったとき、多実子の実感が湧いてきました。やりきれない気持ちになる役でしたが、愛すことができたと思います。

◆共演した有村さんの印象

有村さん演じる佳代さんは、多実子にとって初めて自分を受け入れようとしてくれた人で、そのおかげであの時は話しているだけで涙が出そうなくらい神々しく思っていました。笑
今はドラマでの共演も通して仲良くして頂いているのでもっと砕けた関係ですが、その時感じた優しさや温かさは今も変わっていません。

◆視聴者へのメッセージ

覚醒剤のことや依存症について調べましたが、知識で頭でっかちにはなりたくないし、心 100%でいくけれど、自分から出たものは本当に信じていいものなんだろうか、と葛藤し続けました。
私だけじゃなく全キャスト、スタッフが同じように闘いながら、心血注いで作った作品だと思います。観てくださったらとてもうれしいです。

『WOWOWオリジナルドラマ 前科者-新米保護司・阿川佳代-』
今秋、WOWOWにて放送・配信スタート
第1話無料放送
各話放送後、WOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoで見逃し配信

連続ドラマ版サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/zenkamono_drama/
映画版サイト:https://zenkamono-movie.jp/

©香川まさひと・月島冬二/小学館
©2021「WOWOWオリジナルドラマ 前科者 -新米保護司・阿川佳代-」製作委員会