伊野尾慧の真摯な姿に神宮寺勇太も尊敬のまなざし『准教授・高槻彰良の推察』撮影現場レポ

ドラマ
2021年07月22日

『准教授・高槻彰良の推察』

Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が初の連続ドラマ単独主演を務め、そのバディとしてKing & Princeの神宮寺勇太が出演する、8月7日(土)スタートの『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 Season1』の撮影現場レポートが到着した。

本作は、完全記憶力という“異能”を持った民俗学の准教授・高槻彰良(伊野尾)と、人の嘘がわかるようになってしまったが故に“孤独”を抱える大学生・深町尚哉(神宮寺)の凸凹バディが、さまざまな怪異事件の謎解きを通じて、人とつながることの大切さを描いたヒューマンミステリー。岡田結実が高槻研究室に所属する大学院生・生方瑠衣子を演じる。

本作のクランクインは5月、都内の書店で行われた。紺色の3ピーススーツを着て、英国紳士のような気品を放ちながら現れた伊野尾。そして、どこにでもいる大学生のような地味な服装と雰囲気で、猫背気味に歩いてきた神宮寺と、2人とも現場に入る前から既に役に成り切っていた。

スタッフ全員に拍手で迎えられた伊野尾と神宮寺は、マスクをしたまま静かにリハーサルを開始。ファーストシーンは高槻の幼なじみ・佐々倉の実家「佐々倉古書店」の2階で、高槻と尚哉が“コックリさん”をするという場面。

机の上に広げた“コックリさんの紙”の上に十円玉を置き、向かい合って座る。それぞれが十円玉に人差し指を置いて、監督が理想とする十円玉の軌道を気にしつつ、せりふを言うだけでも難しいのに、そこに伊野尾は、民俗学の専門家として“コックリさんの解説をする”という要素が加わる。

准教授らしく専門用語を含むせりふをよどみなく言うために、伊野尾は撮影の合間も、既に頭の中に入っているせりふの暗唱を繰り返していた。

そんな中、印象的だったのが、細かなニュアンスの芝居の後、監督モニターまで歩み寄り、チェックをしながら監督と話す伊野尾の姿だ。自らの芝居が映像で“どう見えるのか”確認しながら、疑問に思う部分はその都度、監督に質問し、細かく役柄を固めていく。真面目でひたむきに芝居に臨む、真摯な伊野尾を見た瞬間だった。そして、もうひとつ注目なのが、伊野尾の手。細くて長い指と爪は、まるで手のモデルなみの美しさ。そんな伊野尾の手のアップは第1話(8月7日(土)放送)でも登場する。

いっぽう、尚哉を演じる神宮寺は、伊野尾演じる高槻の問いに対する「はい」「いえ…」などの短いせりふ、もしくは無言のリアクションがほとんど。もともと尚哉は人と距離を置きたいタイプというのに加えて、高槻と尚哉は出会って間もない、そこまで親しくない関係。そんな2人が1つの十円玉に手を置いて“コックリさん”をするという、ある種の戸惑いや緊張感を、神宮寺は目の動きや顔の表情で絶妙に表現していった。

ドラマの現場では俳優陣を現場に呼び込む場合、その俳優の名前ではなく役の名前で呼ぶことが多いが、本作での神宮寺は「じんじん」と呼ばれている。もともとは「じんさん」と呼ばれていたが、誰かが「じんじん」と呼んだときに「じんじんって、そう呼ばれたことがないから、その呼び名がいい!」と神宮寺が喜んだため定着したという。

そして、ドラマ出演が3年ぶりとなる神宮寺のことを気にかけ、撮影現場で何度も話しかけていた伊野尾。そんな先輩の優しさを受けた神宮寺は、膨大なせりふ量と初座長という大役に真摯な態度で向き合う伊野尾に尊敬のまなざしを送っていた。

岡田は、埼玉県内のスタジオに作られた、高槻の研究室でクランクイン。第1話で、尚哉が初めて研究室を訪ねてきて、瑠衣子と“衝撃の初対面”というシーンからのスタートとなった。

岡田が演じる瑠衣子は高槻研究室に所属する大学院生で、研究一筋のため普段はボサボサ頭にダボッとした服だが、塾バイトの時だけキレイめに変身するというギャップ萌え女子。この日の瑠衣子は研究室仕様に加え、ある場所に寝ているという設定のため、寝癖までついた姿で現場に登場。伊野尾や神宮寺、スタッフの前であいさつし、拍手で迎えられた。

リハーサルでは、実年齢より4つ上の瑠衣子という役を、大人の雰囲気で演じてみせた岡田。ところが、監督からは「瑠衣子は寝起きでもパッと動ける元気キャラ」と逆の要望があり、急きょ、演技プランの方向修正を求められたが、勘のいい岡田は監督の意図を瞬時に理解。そこから岡田演じる瑠衣子の表情がより生き生きと輝きだした。

撮影後、初日の感想を聞かれた岡田は「現場に入ってから役の方向性を変えたのは今回が初めてでした。今までは準備していたキャラクター像でクランクインの後、すぐに役を固められたんですが、今日は現場で全部1回崩して、あらためて積み木みたいに積み上げるという作業をしたので結構ハラハラしたし、ずっと緊張していましたね。でも、もっと奔放にはじけていいんだと課題が見つかったので今後が楽しみです!」と声を弾ませた。

<第1話(8月7日(土)放送)あらすじ>
過去の怪異体験から人の嘘が歪んで聞こえるようになってしまった大学生・深町尚哉(神宮寺勇太)が、何となく受講した民俗学の講義で出会ったのは、完全記憶力を持ち、怪異現象にしか興味のない准教授・高槻彰良(伊野尾慧)。変わり者だが言葉に嘘がない高槻に尚哉は興味を持つ。そんな中、近所の小学校のとあるクラスで「コックリさん」をめぐる怪異事件が起きる。担任の平原まりか(志田未来)と副校長の真鍋和夫(温水洋一)が困り果てる中、尚哉はなぜか高槻と助手の生方瑠衣子(岡田結実)と共にその謎を追うことに……。異能を持った凸凹バディの謎解きミステリー開幕。

東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ
『准教授・高槻彰良の推察』

Season1:東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
2021年8月7日(土)~9月25日(土)
※予定/全8話
毎週土曜 後11時40分~深0時35分

Season2:WOWOWプライム、WOWOWオンデマンド
2021年10月10日(日)後11時より放送・配信

出演:伊野尾慧、神宮寺勇太、岡田結実、須賀健太、吉沢悠 ほか

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