市川実日子×中島歩の新感覚グルメドラマ『À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~』23年1・9スタート【コメントあり】

ドラマ
2022年11月15日
市川実日子

市川実日子主演、中島歩共演のドラマ『À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~』(BS松竹東急 毎週月曜 午後10時30分)が、2023年1月9日(月)より放送されることが決定した。

本作は、歴史料理研究家・遠藤雅司のレシピ本「歴メシ!決定版 歴史料理をおいしく食べる」をドラマ化。吉祥寺から徒歩20分のところに住む結婚15年目の夫婦、藤田ジュンと夫・ヨシヲの物語を歴史レシピと共に描く。

マニアックな音楽映画や小説といった趣味と、親から教わった道徳と優しさの価値観が合う夫婦のテンポの良い掛け合いが繰り広げられるほか、現代の日本で手に入る食材を代用して再現された数々の歴史のレシピが登場する。

主人公・ジュンを演じるのは、数々のドラマで存在感を放つ市川実日子。雑誌「OLIVE」のモデルとして活動しながら、映画「blue」(2003年)で第24回モスクワ国際映画祭の最優秀女優賞に輝き、「シン・ゴジラ」(2016年)では、第71回毎日映画コンクール女優助演賞、第40回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を獲得。数々の話題作に出演し、多くの作品で印象に残る役を演じ続けている。

夫・ヨシヲを演じるのは、ナチュラルな芝居に定評がある中島歩。モデルとして活躍し、2013年に舞台「黒蜥蜴」のオーディションで200人の中から選ばれ、同舞台で俳優デビュー。また、連続テレビ小説『花子とアン』(NHK/2014年度前期)でTVドラマ初レギュラー。初主演映画「グッド・ストライプス」(2015年)で第7回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞するなど、映画・ドラマで活躍している。アンニュイな雰囲気を醸し出す初共演の二人が本作で演じる夫婦の関係性にも注目だ。

脚本は、漫画「ラジエーションハウス」(集英社)の原作や、2021年日本民間放送連盟賞テレビ/ドラマ番組部門優秀賞を受賞したドラマ『名建築で昼食を』(テレビ大阪)などを手掛けた横幕智裕。

監督は、マーティン・スコセッシやポン・ジュノ、ジョン・ウーなどの助監督を務め、ドラマ『名建築で昼食を』や、第57回ギャラクシー賞テレビ部門奨励賞、第8回AT上方番組大賞グランプリを受賞した『ちょこっと京都に住んでみた。』(テレビ大阪)の監督を務めた吉見拓真が担当する。

市川実日子 コメント

数年前、世界の歴史料理のレシピ集を本屋さんで見かけたことがありました。見た瞬間、むくむくと好奇心が湧いてきたことを覚えています。今回のお話を聞いた時にそのことを思い出し、面白そうなお話だなというのが一番最初に思ったことです。脚本を読むと、歴史は今としっかりつながっていること、人にとってのご飯を作る時間…、ジュンにとってのごく身近な人、その相手との時間の流れ、自分の中にあるどうしようもないこと…、さまざまなものが描かれていました。
私自身、歴史に興味はあるけれど、教科としては苦手でしたが、このドラマでは、食事を通して、どんな人物だったかという点にも触れています。歴史上の人物にだって日常があって、物語があって、だから食事も進化してきた。へぇ! と何度も口にしながら、この、面白い、もっと知りたいと感じる気持ちが、作品にも反映されるといいなと思いました。観てくださった方の、すぐ近くにいるような、いつもの散歩道で見かけるような、そんな夫婦になれますように。食卓に灯すロウソクのような作品になりますように。そう願っています。

◆今回のドラマにはさまざまな歴史の中の「料理」が出てくると思いますが、ご自身がタイムスリップして食べてみたいものは何ですか?

マリー・アントワネットの小トリアノン宮殿のお茶会に潜入してみたいです。

中島歩 コメント

本作に参加することについては、まず市川さんと夫婦を演じられるなんて楽しいに決まってると感じました。市川さんとは共通の友人を通して知り合いましたが、初めてとは思えないほど楽しく会話ができて気さくですてきな方だなと思いました。きっと愉快な夫婦が演じられると思います。楽しんで撮影して、それが観る方にも伝わったらいいなと思います。
僕の記憶では、学校で習う歴史は大きな事件ばかりが印象的で、何を食べていたとか、そういう身近なことはあまり覚えていません。本作を通して、古今東西の暮らしの歴史を知れるのは興味深いですし、その上、夫婦間で感じているあれやこれやが描かれているのも魅力です。なんとなく観てるとニヤニヤ笑えて、ほうほうと歴史の勉強にもなって、そのうち歴メシを作りたくなっちゃうようなドラマにできたらと思います。お楽しみに。

◆今回のドラマにはさまざまな歴史の中の「料理」が出てくると思いますが、ご自身がタイムスリップして食べてみたいものは何ですか?

マンモスの肉です。今はもうマンモスはいませんから。でもちゃんと捕まえられるか心配です。

プロデューサー/上江洲茉央(BS松竹東急 制作局制作部)コメント

私たちが普段食べている“ご飯”。生きるため、喜びを感じるため、いろいろなご飯が現代にはあります。日常の中で、ご飯の味や値段、食べる場所について考えることはよくあるけれど、“ご飯の歴史”について考えたことはあまりないかもしれません。このドラマはそんな普段は特に気に留めることもないことに、少し目を向けてみるドラマです。世界史で誰もが知っている有名人が、どんな食事をしていたのか? を考えると、不思議と歴史の中の有名人が少し身近に感じられてきます。
ご飯の歴史もさることながら主人公のジュンは、壊れかけのガスコンロを買い換えるかを悩みます。ほんの小さなことだけど、私たちはそんな小さなことで、「運命は決まっているのか」「自分で選んでいるのか」について考える時があります。台本を読んでいて、私は「運命決定論」と「自由意志」を自分の都合に合わせて使っているなあと気づきました。いいことがあったら「自分が選んだおかげだ!」、嫌なことは「そうなる運命だったんだ」と都合よく思います(笑)。そんな風に、ジュンとヨシヲの何げない日常生活をのぞきながら自分の日常で新しい発見を見つけてドラマを楽しんでもらいたいです。

企画・シリーズ構成・プロデューサー/清水啓太郎(松竹撮影所)コメント

吉祥寺から歩いてはちょっと遠いところに住む夫婦が台所で「歴史メシのレシピ」を日本で手に入る食材で(厳密じゃないけど)作ってみる。そして、「長い歴史と時間に想いを馳せる。」
これは、料理番組ではないのです。「人類がどんなにおいしく食べようかといかに努力して来たか」、「どのように食材が世界に広がったか?」そんなことに想いを馳せながら、「歴史」と「時間」を感じる夫婦の物語です。もちろん、現代の我々の口には、驚きがあるかもしれません。「現代の我々の口に合う」ということばかりではないかもしれません。だけど、この夫婦は、長い時間を経て世界を旅して来た食材たちに感謝しながら、歴史に感動しながら、この食事で歴史とそこに生きて来た人たちに思いを巡らせながら、作ってみます。きっと「おいしい」とか「おいしくない」だけじゃなくて、食への思いと感謝の違った形を感じます。
例えば、マリー・アントワネットとジャガイモの関係。いかにジャガイモは世界を旅してきたか? なぜフランスで広まったのか? 征服や食糧難、国を超えた結婚。どんな理由で食材は世界に広まったか。歴史上の人が実際に食べたことでもっと歴史が身近になる。二人の未来、二人の過去、そんな時間もあらためて感じながら。優しくのんびりしたそんな夫婦の形を静かに描けたらと思っています。ちなみに今回、私は、「世界史を学生時代、もっと勉強しておけばよかった、、、」と後悔しあらためてお勉強中です!

あらすじ

吉祥寺から徒歩20分。近くに畑の直営販売も多くあるのんびりした地域。海外に住む親戚の家に安く住まわせてもらっている夫婦のジュン(市川実日子)とヨシヲ(中島歩)。二人は結婚15年目で妻のジュンは大学の学部内の事務員をしている。夫のヨシヲはもう3年も単身赴任で長野にいる。最近、リモート作業が多くなり、東京に帰ってきた。ただ、忙しいときは単身赴任で長野に戻る。そんな時、ジュンの知り合いの教授から海外の歴史レシピを見せてもらい興味を持った。日本にない食材も現代のもので代用できると教わり、身近な食材で歴史に残るレシピの再現を試みようと夫婦で「歴メシ」を始める。祖母や姪、友人なども訪ねてきて、世界の歴史に想いを巡らせ、不思議な時間軸をちょっぴり哲学チックに考える物語。

番組情報

月曜ドラマ『À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~』(全12話)
BS松竹東急(BS260ch/全国無料放送)
2023年1月9日スタート
毎週月曜 午後10時30分~

主演:市川実日子
出演:中島歩
原案:遠藤雅司(音食紀行)
企画・シリーズ構成:清水啓太郎
脚本:横幕智裕
音楽:ベンジャミン・ベドゥサック
監督:吉見拓真
プロデューサー:上江洲茉央、清水啓太郎
製作:BS松竹東急、松竹撮影所

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