すい(飯豊まりえ)を取り巻く不穏な男たちに注目!第3話ではすいの過去が明らかに…『何曜日に生まれたの』

ドラマ
2023年08月13日
『何曜日に生まれたの』©ABC

飯豊まりえが主演を務めるドラマ『何曜日に生まれたの』(ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット 毎週日曜 午後10時~)の第2話が、8月13日(日)に放送された。

本作は、『101回目のプロポーズ』『高校教師』『未成年』など、センセーショナルな作品を世に送り出してきた野島伸司が脚本を務めるオリジナルドラマ。高校時代の“ある出来事”をきっかけに、10年間ほぼ引きこもり生活を送っている27歳の黒目すい(飯豊まりえ)が主人公の物語だ。

8月13日(日)に放送された第2話では、謎めいていたすいの高校時代の出来事が徐々に明らかに。なんと、すいと共に事故に遭い「死んだ」とされていたサッカー部のエース・純平(YU)が、実は生きていたことが発覚。彼こそ、今後の物語の鍵を握る人物となるのだろう。

そもそも高校時代、バイク好きの純平はこっそりバイク通学をしていた。偶然その姿を目撃したすいは「禁止だよ」と純平に言うも「内緒で頼む」と懇願される。すると、すいは「私も実は電車に乗れないから遠回りでバス通学なんだ、内緒で頼む」と返し、ふたりはグータッチをし合う。こんなちょっとした秘密が、ほのかな恋心につながったのかもしれない。事故の詳細は不明だが、すいと純平が近しい関係だったことが伝わる。

『何曜日に生まれたの』©ABC

ところ変わって現代、すいは同窓会の日に再会したサッカー部の悠馬(井上祐貴)と連絡を取り合っていた。悠馬に誘われ顔を出したフットサル場には、当時の部員たちがすいを出迎える。さらに、バイクに乗って純平が登場。驚きのあまり言葉を失うすいだったが、懐かしさとうれしさがこみ上げたのか、10年前の「内緒で頼む」くだりをふたりであうんの呼吸で再現し、ぎゅっと抱きしめ合ったのだ。

純平いわく、当時リハビリが終わり学校に戻ったらすいは転校し家も引越ししていたため今まで会えずにいたそうで、「すまなかった」と謝る。このご時世、SNSや友人を通して居場所を突き止めるのは簡単なようにも思えるが、引きこもっていたすいの事情を鑑みると、ままならないこともあったのかもしれない。

純平の謝罪を機に悠馬や部員もすいに頭を下げ、わだかまりが解消される。全員が笑顔で、どことなくほっこりムードが訪れた。1話ではなかなか見られなかった、すいのほどけた笑顔が幾度も見られたことが印象的だった2話。しかし、このまま“めでたし”の流れでは済まないのが、やはり野島への期待となる。

『何曜日に生まれたの』©ABC

「物語にはひねりが必要です」という野島の気持ちを代弁するかのように、人気小説家の公文(溝端淳平)がこともなげに言うのだが、そのせりふ通り、この後すいにアプローチを仕掛けていたかに見えていた悠馬が既婚者だったことが発覚。さらに、その相手は瑞貴(若月佑美)で、かつてのすいの親友だった。すいはまだ知らぬ事実なだけに、三角関係、四角関係に発展しそうな雲行きの怪しいラストに。

また、あくまでも黒目父娘を創作のネタとして見ていたと思わせた公文だったが、ラストに見せたすいへの「繊細で…無邪気な…」とつぶやく思いは、さらなる策略を謀る表情にも読み取れた。まだまだどの方向にも転がることができそうな『何曜日に生まれたの』。第3話ではすいの過去がどんどん明かされ、同級生たちとの絡みが深くなっていきそうだ。

番組情報

『何曜日に生まれたの』
ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット
毎週日曜 午後10時~

番組公式HP:https://www.asahi.co.jp/nanuma/

●text/赤山恭子