堺雅人が『Nスペ』新シリーズで“人間代表”に「生き物のコミュニケーション方法を知り、希望を感じました」

エンタメ総合
2022年11月02日
『NHKスペシャル』左から)堺雅人、関水渚 ©NHK

『NHKスペシャル』(NHK総合 午後9時~9時49分)の新シリーズ「超・進化論」が11月6日(日)よりスタート。ドラマパートに出演する堺雅人と関水渚が取材会に登壇した。

ダーウィンの時代の常識を超えて、最先端の科学が明らかにしている“新しい進化の物語”に迫る『NHKスペシャル』の新たな大型シリーズ「超・進化論」。厳しい生存競争を繰り広げる中、種を超えて複雑につながり合い、助け合って生きる生き物たち。そんな姿を通して、命の多様性の“本当の姿”を描いていく。

ストーリーは、生き物の世界を描いた不思議なドラマとドキュメンタリーが交錯しながら語られる。ドラマパートには、堺雅人、角田晃広、関水渚、板垣瑞生、西田敏行らが出演。堺は”人間代表”、関水は”微生物”を演じた。

ひと足早く第1集を見た堺は、「『生き生きとした芝居をしたい』というのはどんな役者でも思っていることだと思うんですけど、本当に生きている生物と一緒の作品の中にいるとなると(演技という)うそはばれてしまう…すごいライバルが思わぬところにいたんだな」と気づきを語る。

「生物の本当の映像の後でどんな芝居をしても何もできないというか。ドキュメンタリーパートはドラマパートの役作りがおこがましく、人間のエゴに見えてくるような圧倒的な作品だったと思います。そんな中でも、生き生きとしたうそのない表現をされるのが西田さん。あらためて西田敏行という俳優にますます憧れを持ちました」と。

いっぽう、関水は「私は学生時代、理科がすごく苦手だったんですけど、撮影前にドキュメンタリー部分を見せていただいた際に、初めて理科に対して『すごく面白い!』と思ったんです。私もみんな(植物、生物)のことをちゃんと理解して本気で挑んでいかなければと思って、図書館でたくさん本を借りて勉強しました」と役作りについて述べた。

また、堺は今回のオファーに対して最初は戸惑いもあったことを明かす。「(ドラマパートの)フィクションって本当のようなうそなので、『NHKスペシャル』という本当のことを伝える番組にうそが入るのは本気なのかなと。でも、ちょっと見てみたい気がしたんです。どんな脚本家さんが手掛けるのか、どんな監督さんが演技を付けてくださるのか。そして、どんな作品が出来上がるのか」。

「この、本物の中にうそが入ったものを丸ごと『NHKスペシャル』として提示するチャレンジ精神に半ばあきれつつ、半ば敬意を表して、のぞき見るような感じで入っていきました。放送を経ていろんなご意見をいただければいいなと思いますし、僕としてはまだまだいろんな可能性があって、いろんなお仕事をいただけるんだなと感じました」と振り返った。

そして、関水は「やみくもに飛んでいるのかと思っていた虫も、実は目的を持って飛んでいるということが分かって。植物や生き物の間では私たちには聞こえない会話が行われていたことを知って、普段私たちが生きているのと同じ世界だけど、知らない世界だらけだったということに驚きました」と。

続いて、堺も「僕らがこれまで分からなかったコミュニケーション方法が生き物にあるんだということが、すごく希望に満ちたメッセージだと感じました。まだまだ僕たちは言葉とか目線でお芝居をやっているけど(表現の方法は)いっぱいあるし、もっともっと豊かで楽しいんだと、教えてもらったような気がします」と語った。

『NHKスペシャル』新シリーズ「超・進化論」は11月6日(日)の第1集「植物からのメッセージ~地球を彩る驚異の世界~」からスタート。翌週13日(日)に第2集「愛しき昆虫たち~最強の適応力~」を送り、第3集、第4集は2023年1月の放送を予定している。

番組情報

『NHKスペシャル』「超・進化論」(全4集)
NHK総合

第1集「植物からのメッセージ ~地球を彩る驚異の世界~」
2022年11月6日(日)午後9時~9時49分

第2集「愛しき昆虫たち ~最強の適応力~」
2022年11月13日(日)午後9時~9時49分