北村匠海&中川大志W主演でYOASOBI「ハルジオン」の原作者・橋爪駿輝のデビュー小説「スクロール」映画化

映画
2022年08月10日
「スクロール」北村匠海、中川大志©橋爪駿輝/講談社 ©映画「スクロール」製作委員会

北村匠海と中川大志がW主演を務める映画「スクロール」が2023年に全国公開されることが決定。北村、中川と原作者の橋爪駿輝、清水康彦監督のコメントが到着した。

原作は、YOASOBIの大ヒット曲「ハルジオン」の原作者としても知られる橋爪が2017年に発表したデビュー小説「スクロール」。理想と現実のギャップに溺れながらも、社会、そして自分と必死に向き合う若者たちの姿を描き、若い世代から“自分たちの物語”と共感を獲得した。

物語は、鈍色の青春を駆ける若者たちのリアリティあふれる青春群像劇。 “生きること”そして“愛すること”をエモーショナルに表現し、光が射す明日を強く感じさせてくれるストーリーを描き出す本作で、W主演を務めるのは北村匠海と中川大志。

北村は、就職はしたものの上司から全てを否定され、「この社会で夢など見てはいけない」とSNSに思いをアップすることで何とか自分を保っていた〈僕〉を演じる。

作品について、北村は「すごく概念や哲学的なことから、抽象的で感覚的なことまで、このスクロールという一つの作品で作れていると思います。子供の頃から友人の大志と、この作品を背負えること、とてもうれしく思います」とコメントしている。

中川が演じるのは、毎日が楽しければそれでいいと刹那的に生きてきたユウスケ。中川は「北村匠海という俳優は、僕がこの世界に飛び込んだ小学生の頃からずっと、たくさんの刺激をもらってきた存在です。生きる道を見つけようともがく彼らが、そこで感じた匂いや、温度が、スクリーンから届いたら、幸せです」とメッセージを寄せた。

そして映画、TV、MV、CMと映像のジャンルをクロスオーバーして活躍する清水康彦が監督を担当。米津玄師やKing Gnu、あいみょんなどのMVを手掛ける川上智之が撮影監督を務め、清水と共に圧倒的な映像美を映し出す。

北村匠海 コメント

スクロール、誰しもが、この社会の一部として生きていて、そして生かされている。すごく概念や哲学的なことから、抽象的で感覚的なことまで、このスクロールという一つの作品で作れていると思います。子供の頃から友人の大志と、この作品を背負えること、とてもうれしく思います。さまざまな目線で見ていただけるとうれしいです。

中川大志 コメント

北村匠海という俳優は、僕がこの世界に飛び込んだ小学生の頃からずっと、たくさんの刺激をもらってきた存在です。近いようで遠く、なかなか交われなかった彼と、この歳になって、やっと、共に作品が作れることに胸が熱くなりました。繊細で、時には思い切り大胆な清水組の現場はとても居心地が良く、五感を解放できた気がします。生きる道を見つけようともがく彼らが、そこで感じた匂いや、温度が、スクリーンから届いたら、幸せです。

監督・清水康彦 コメント

普段考えないような小さいけど大切なことについて深く考える機会になりました。映画の中で描くことができた大切なことをたくさんの人と共感したいと思っています。1回でもいいですが2回は観てもらいたい。できればこの映画についてみんなで話したりしてもらいたい。

原作者・橋爪駿輝 コメント

うらやましく思う未来はだれかのコピーで、そこにはなんのオリジナリティもない。他人の顔色をうかがって一日をやり過ごし、夜、家に帰ってきて鏡に映る自分はずるくて、情けなくて、弱くて、怠惰で。何者かになりたくて、けれど寝床につけば一人でしかない。何者でもない。そんな毎日に追い込まれていた当時、書いた小説を、映画として観ることができて幸せです。

ストーリー

学生時代に友達だった〈僕〉とユウスケの元に、友人の森が自殺したという報せが届く。就職はしたものの上司から全てを否定され、「この社会で夢など見てはいけない」とSNSに思いをアップすることで何とか自分を保っていた〈僕〉と、毎日が楽しければそれでいいと刹那的に生きてきたユウスケ。森の死をきっかけに“生きること・愛すること”を見つめ直す二人に、〈僕〉の書き込みに共鳴し特別な自分になりたいと願う〈私〉と、ユウスケとの結婚がからっぽな心を満たしてくれると信じる菜穂の時間が交錯していく。青春の出口に立った4人が見つけた、きらめく明日への入り口とは─?

作品情報

「スクロール」
2023年全国公開

出演:北村匠海、中川大志

原作:橋爪駿輝「スクロール」(講談社文庫【2022年12月刊行予定】)
監督・脚本・編集:清水康彦
脚本:金沢知樹、木乃江祐希
制作プロダクション:イースト・ファクトリー
配給:ショウゲート

公式HP:scroll-movie.com
公式Instagram:@scroll_movie
公式Twitter:@scroll_movie

©橋爪駿輝/講談社 ©映画「スクロール」製作委員会