横浜流星、新生活を迎える人たちにエール「後悔ないように過ごしてほしい」映画「ヴィレッジ」完成披露イベント

映画
2023年03月30日
映画「ヴィレッジ」完成披露イベント

4月21日(金)公開の横浜流星主演×藤井道人監督の映画「ヴィレッジ」の完成披露イベントが行われ、横浜を筆頭に、黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗、古田新太、藤井監督が登壇した。

本作は、「村」という閉ざされた世界を舞台に、そこで生きる人々のきれいごとだけでは生きていけないリアルな姿を、圧倒的な映像美と世界観で描き、同調圧力、格差社会、貧困、そして道を誤ったらはい上がることが困難な社会構造のひずみといった、現代日本が抱える闇をあぶり出す衝撃のサスペンス・エンターテインメント。

日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞し、大ヒット作「余命10年」など多くの話題作を手掛ける藤井道人監督と、日本映画の変革者として絶えず注目作を世に送り出してきた故・河村光庸プロデューサーの遺志と遺伝子を受け継いだスタジオ・スターサンズの制作チームが結集して人々のリアルに迫った作品となっている。

主人公・片山優を演じた横浜は「不思議な気持ちですね。(藤井監督と)7年の付き合いで公私ともにお世話になっているんですけど、藤井組の長編映画では初主演だったので、もちろん毎回魂を込めて参加していましたけど、より一層気合を入れて参加しました」と。

これに藤井監督が「流星が主演ということで、責任がすごくあって、押しつぶされそうになった瞬間が会ったんですけど、本づくりの段階から流星に励ましてもらいながら、脚本を書いて。どうなるかと思いましたが一安心しました」と明かすと、横浜は「こういうことをやりたいと自分からは言わずに、監督からの脚本を信じて待っていました。ただ、その中で河村さんの熱い思いだったりっていうのをすごく反映してくれて、その中でも自分の思いを聞いてくれたりしたので、自分の俳優をやっている中での恐れだったり悩みだったり、今感じていることを監督に伝えて、それを全て受け止めてくれました」と語った。

幼なじみの中井美咲役の黒木は「優君の中に自分の中にある寂しさとか、同じようなものを感じて、私自身優君に救われていくような感じだったので、初めて共演させていただいたんですが、そこを大事に考えながらやっていました」と明かし、横浜の印象について「集中力がすごくて」と感心していた。

また、ゴミ処理施設で働く大橋透役の一ノ瀬は「5枚目の悪役ということなのかもしれないんですけど、監督とも話をして、見る人が見たら、『こいつは悪いのか?』っていうふうに思わせることができたらいいなと思っていて。僕は一途な思いを意識して演じていましたね」と裏話を明かした。

霞門村の村長・大橋修作役の古田は「ドラ息子が信用ならないから、流星と華ちゃんに頑張ってもらいたいという気持ちがあって、よかれと思ってやっているんですよ」と。

美咲の弟・中井恵一役の作間は、横浜の演技を見学していたそうで「テッペン超える前ぐらいに撮影が終わったんですけど、その現場自体は明け方まで続くみたいな日で。始発の新幹線で帰んなきゃいけなかったので。だとしたら、寝るのももったいないなと思って、撮影現場に残らせてもらって、ずっと見てたんですけど、 ちょっとシリアスなシーンだったので、べらべら話すわけにもいかず、撮影現場を見ているって感じでした」と。横浜の演技については「黒木さんが言っていた通り、集中力がすごくて、本当何時間も結構シリアスなシーンをずっと撮っているんですけど、 終わるまで弱音をはくとかもなく、ずっとピシッとした顔でやってらっしゃるので、すごいなって思いましたね」と印象を明かした。

これを受けて横浜は「彼は実直で。朝5時まで撮影が会ったんですけど、ずっと現場に残ってくれていて。本当に作品に対する真っすぐな姿勢を見て、すごく好感を持ちました。2作品目というのは意外だなと」と。続いて黒木が「お菓子を作るのが得意らしくて、(写真を)見せてくれて。お店に出してもいいぐらいの感じだった」と明かし、古田が「何で俺には見せてくれなかったんだよ」と迫ると、作間は「いやいや」と謙遜していた。

優と共にゴミ処理施設で働く青年・筧龍太役の奥平は「物語が進んでいくにつれて、 登場人物みんな成長するというか、前に進んでいく人もいれば、いろんな道に進んでいく人もいるんですけど、それが違うふうに見えるのが僕は面白いなと映画を見て初めて思って。作間君の役と僕の役を比較しながら見ていて、若い子にしかない感覚をちゃんとお芝居で消化してるっていうのがあって、そこも面白いところだなと思いました」と語った。

キャスティングについて藤井監督は「非常に満足しておりますし、楽しかったですね。単純に毎日お芝居する俳優が違うたびに、みんながみんな平和に進めていってくれるというか、みんながいろんな表情してくれることがすごく個人的に楽しくて。すごく移動が遠いところでずっと撮影していたんですけど、それも全然苦にならず、満足する1か月でした」と明かした。

ここで、新生活を迎える季節ということで、キャストからエールを送ることに。作間が元気の秘訣は「よく寝ること」と明かすと、一ノ瀬が「たくさん食べて、たくさん寝てください」とかぶせた。黒木は「頑張っていることにだんだん疲れてきちゃうと思うので、頑張らないぞって思っても、人間頑張ってしまうものなので、友達と遊んだり、おいしいものとか食べて、なんとなくでも生きていられるので、あんまり頑張らなくてもいいんじゃないかな」と。横浜は「人生一度きりだし、明日死ぬかもしれないので、後悔しないように過ごしたいなと思っているので、皆さんにも後悔ないように過ごしてほしいなと思います」とエールを送った。

最後に横浜が「河村さんの熱い思いが込められていて、それを藤井監督が本にして、僕らが体現しましたので、その思いをこれから見てくださる方々に温かく受け取ってくださったらうれしいです。そして、見終わった後に何か残るものがあったら、周りの方にこの作品の思いを告げてほしいです」とアピールし、イベントを締めくくった。

作品情報

「ヴィレッジ」
2023年4月21日(金)全国公開

出演:横浜流星
黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗
淵上泰史、戸田昌宏、矢島健一/杉本哲太、西田尚美、木野花
中村獅童、古田新太

監督・脚本:藤井道人
音楽:岩代太郎
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸

制作プロダクション:スターサンズ
制作協力:Lat-Lon
製作幹事:KADOKAWA
配給:KADOKAWA/スターサンズ
製作:「ヴィレッジ」製作委員会

公式HP:village-movie.jp

©2023「ヴィレッジ」製作委員会