EBiDANが夏恒例“エビライ”を開催!15年の歴史をたどり、新たな未来へ「これからも全力で元気を、楽しい思いを届けていきます」【2万6000字レポート】

音楽
2時間前

また、もともとEBiDANは演劇集団として出発したという歴史から、“原点回帰”として恵比寿学園男子部と隣町のライバル校・目黒学園の決戦を描く演劇パートも。いきなりキレだす校長を吉澤要人(原因は自分にある。)、泣き虫な教頭をFUMINORI(BUDDiiS)が務める恵比寿学園男子部は、3つの勢力によって牛耳られており、そこにレモン片手にキラキラと星を飛ばす新任教師・サワヤカ先生(超特急・タカシ)がやってくるという物語だ。

TETTAをリーダーにONE N’ONLYのメンバーによるヤンキー軍団は「ひよってるやつ、いねぇよな!?」と煽り、杢代和人(原因は自分にある。)が率いるFUMIYA(BUDDiiS)、阿久根温世(ICEx)、近藤駿太(Lienel)のウェイ系軍団は動画撮影に夢中で、皆、チャラ男ぶりが恐ろしく堂に入っている。ジャン海渡(SUPER★DRAGON)、竹野世梛(ICEx)、高岡ミロ(Lienel)とラッパーつながりなスポーツ軍団は全員サーファーで、公演を重ねるごとに“波に乗れ! サーフィン!”の決めぜりふを観客も一緒にコールするように。そんな濃すぎるキャラたちがバチバチでにらみ合うと、サワヤカ先生ことタカシが、十八番でもある鋭いツッコミを小声で入れていくのも楽しい。

すると、頭が良すぎて幼稚園から飛び級してきた生徒会長(と副会長)が、チェックのジャケットと赤い蝶ネクタイというスタイルで登場。こちらはM!LKメンバーが日替わりで務め、初日の佐野は木刀を振り上げたり、2日目は曽野と山中が子どもと大人の両極に振り切ったり、3日目は塩﨑太智が傍若無人に暴れたりとやりたい放題。4日目には吉田仁人が視線をさまよわせながら「ガキじゃないもん!」と泣きまねし、こんな彼が見られるのもエビライだけだ。

ここでSakurashimejiの2人が演じる双子の用務員が、せりふをユニゾンさせ、ギター演奏付きで目黒学園の襲来を告げる。そこに超特急のユーキ率いる目黒学園の面々が現れるが、なんと目黒学園は女子校。超特急のカイとタクヤ、ICExの山本龍人、志賀李玖、筒井俊旭、Lienelの武田創世、森田璃空は完全ギャルスタイルで、場内を“かわいい!”の嵐にする。それでは勝負で決着をつけようと、各学園の代表者が叩いてかぶってジャンケンポン対決に臨むことに。初日は杢代VS武田、2日目はREI VS志賀、3日目はジャンVS筒井で対戦したが、恵比男サイドは対戦相手のかわいさに戸惑い気味でジャンは明らかに容赦してしまう。

だが、4日目は代表者を決めようとしたところで「ちょっと待った!」の声がかかり、なんとDISH//の4人がサプライズ登場。伝説のOBを前にEBiDANの面々が明らかに緊張する中、矢部昌暉は花道へと駆け出し、北村匠海は「ぶち壊しに来ました!」と宣言して後ろに隠れていたSakurashimejiを呼んだりと自由に振る舞う。

そしてDISH//チーム VS 恵比男・目黒学園連合チームで2回戦を行うことになり、まずは橘柊生とタクヤの親友同士で対決。スマホでJKのタクヤをスマホで撮影する橘は「ホントに怖いんで!」と勝っても叩くことができず、結局タクヤが叩きまくる。続いて北村匠海にユーキと、同じダンスチームだった2人は素早すぎる動きで真剣勝負し、最終的には北村が勝利してドローとなった。

しかし、雷鳴の音が轟くと、ステージ上にずっと鎮座していた初代理事長の銅像・KEVIN(BUDDiiS)が突然動き出して、皆、騒然。「学校が違っても制服が違っても、絆があればそれでいい!」と歌舞伎調でアピールして、ユーキとTETTAを握手で和解させる。そして「恵比寿学園創設から受け継がれてきたこの曲を、みんなで歌いませんか」と校長が提案し、DISH//や超特急が初期にパフォーマンスカバーしていたORANGE RANGEの「イケナイ太陽」を歌おうとしたところで、猫の柴崎楽(SUPER★DRAGON)が登場。“イケナイ太陽~”と歌を奪い、客席の「かわいい!」の声も奪った。

各メンバーの個性と武器を活かした絶妙な配役で、客席の注目と歓声をかっさらった演目だったが、ユーキによると今回の脚本はEBiDANが演劇をやっていた当時に書いていた方に依頼したとのこと。また、さわやか先生は当時も登場していたキャラクターで、引き継ぐことになったタカシは「本当に光栄なことです」と神妙に語った。

そしてタカシがEBiDAN全体曲「Believe yourself」を歌い始めると、全9組がオーディエンスに手を振りながら花道を通ってステージに集結。最終日はDISH//も参加して、北村が「大きくなったね、EBiDAN。すごい」と漏らすと、佐野勇斗(M!LK)は「DISH//さんのおかげです」と即答する。幼い頃からEBiDANに所属しているミロは10年ぶりにDISH//に挨拶できたとのことで「匠海くんに“あの時クソガキだったもんな”って言われました。EBiDAN三輪車で駆け回ってたんで」と明かすと、北村も「EBiDANで一番ヤンチャだったもん!」と返した。ちなみに、叩いてかぶってジャンケンポンは当時の特典会でもやっていたとのこと。演劇パートでDISH//との絡みがあり、緊張が極限状態だった吉澤は「ホントに憧れなんですよ。匠海君、握手してください」と握手を求め、夢をかなえた。

過去を振り返ったならば、次は未来へ。ユーキが「最高のサプライズありがとうございます」とDISH//に感謝し、「新しく生まれた新星でございます」と紹介して後半戦を幕開けたのは、EBiDAN15周年を記念して行われた『EBiDAN THE AUDITION 2026』で選ばれた8人組・iiONDO。オーディションを振り返る映像に続き、8月7日に配信されたデビュー曲「はつ恋ONDO」を本邦初パフォーマンスすると、客席からは早くもコールと合唱が湧いた。

和なイントロから若さが弾けるポップなダンスチューンで綺麗にそろったユニゾンも聞かせ、宮本琉成は「皆さんの心を良い温度(ONDO)に、そして音頭(ONDO)を取って日本中をリードしていくグループを目指しています!」と宣言。グループカラーのオレンジの光を浴びて、お披露目のステージをフレッシュに飾り、大きな拍手を呼んだ。

続いて、歌で選抜されたメンバーが、さまざまな組み合わせで、さまざまなグループの名バラードを堪能させるターンへ。初日は吉田仁人(M!LK)と古川毅(SUPER★DRAGON)の同級生コンビが、モノトーンのシンプルなスーツスタイルで「Iris」(BUDDiiS)をデュエット。柔らかな吉田に張りのある古川と個性の異なるボーカルを妖艶に重ね合わせ、リフトアップしたセンターステージから妖艶に響き渡らせて、親交の深い2人ならではのエモーショナルな相乗効果を生み出していった。

2日目はTETTA(ONE N’ONLY)が、八神遼介(ICEx)、武田創世(Lienel)と共に「We Just Don‘t Care」(ONE N’ONLY)を披露。心のゆらぎを丁寧に写し取る八神、繊細な歌のラインを正確にたどる武田と、次世代を担うボーカリスト2人が力を発揮すれば、センターでTETTAが透明感たっぷりのハイトーンで場内を圧倒する。さらに3人で円になり、高音ボーカルとフェイクを絡ませ、珠玉のハーモニーを奏でてみせた。

ちなみにTETTAのポジションは本来、この日欠席となったシューヤ(超特急)が務めるはずだったとのこと。急遽の代役を見事に務めたTETTAに、MCではユーキ(超特急)から「TETTAに大きな拍手を!」の声が贈られた。

3日目は、武藤潤(原因は自分にある。)とSHOOT(BUDDiiS)の2人で「スピカ」(超特急)を歌唱。超特急のライブでも、たびたびボーカル2人のみで披露される夜空の星のように美しいバラードで、花道の左右でそれぞれ歌ってからセンターまで歩み寄ると、ステージがリフトアップ! エモーショナルな歌声に定評があり、また、俳優業でも活躍する2人のボーカルは非常に混ざりが良く、“会いたい”の気持ちを空高くまで、純度高く届けた。

最終日、センターステージに腰かけて「小説ならば」(原因は自分にある。)を歌い始めたのは、Sakurashimejiの田中雅功とONE N’ONLYのTETTA。ゆらぎのあるボーカルで心情を緻密に描写できる2人にはピッタリの選曲で、終わった恋への未練、叶わない思いを持ち続けてしまう主人公の切なさを、喉だけでなく体全体を楽器にして歌い語っていく。LEDに映る歌詞をたどっていくと、まさに小説を読んでいるような心地に。せり上がったステージの上で向き合い、フェイクも交えながら声をぶつけ合って、歌選抜のトリを圧巻のステージで飾った。

EBiDANの歌力を証明したあとは、ダンス選抜によるダンスアクトへ。参加したのは超特急からユーキ、マサヒロ、アロハ、M!LKの塩﨑太智、SUPER★DRAGONから志村玲於と池田彪馬、ONE N’ONLYからHAYATOとEIKU、原因は自分にある。から大倉空人と長野凌大、BUDDiiSからFUMINORIとFUMIYA、ICExから竹野世梛と山本龍人、Lienelの森田璃空の15人だ。

まずはメインステージでユーキ、HAYATO、FUMINORI、山本龍人がなめらかなムーブでフロアを温めると、「恋のDing Dong」のリミックスが流れ、マサヒロ、アロハ、EIKU、FUMIYAらの10人が、センターステージから360度にアピール。そこに冒頭の4人が戻り、ダンスサイファーの様相を呈すると、今度はそこに塩﨑が加わり、シンクロダンスをリードして、会場の熱気をグッと引き上げた。

ライブも大詰めとなり、ギターデュオ・Sakurashimejiの2人がグループパート後半戦の火ぶたを切る。初日はアッパーな中に切なさがにじむ髙田彪我作の「スタンプ」を贈り、2日目は人生の疑問に乗せて叶わない思いを切々と訴える「ハウリング」、3日目はアリーナに朗々と響きわたる田中雅功の歌声に髙田がアコギ一本だけの演奏を添える「ガラクタ」と、田中作の曲を披露。最終日にはセンターステージで見合い、「明日を」を共にアコースティックギターだけで鳴らしていった。

2曲目ではメンバー2人で作詞し、髙田彪我の作曲で今年頭にリリースされた「恋春日和」をプレイ。初恋のもどかしさと一途な気持ちを乗せて田中のボーカルがグルーヴすれば、彼の「行け、彪我!」(13日)、「お前ら彪我に勝てんのか!」(15日)といった声を受け、髙田は花道に出てギターソロをかき鳴らした。2日目には「作る曲は自分勝手な個人的な歌ばかりで。でも、僕たちの個人的な歌が、きっと誰かの個人的な歌になると信じて歌い続けたいなと思いますので、人生の片隅に僕たちの歌を置いていただければなと思います」と、田中がアンコールでコメント。髙田に「去年と一言一句一緒だったよ?」と突っ込まれていたが、つまりは不変のポリシーということなのだろう。リアルな経験を元に、自身で制作を手掛ける彼らの楽曲は時に棘のように心に刺さり、けれど、痛みのぶんだけ大きく揺さぶられるものがあるのだ。

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