スモークが立ち込めるステージにM!LKの5人が現れ、吉田仁人が“愛 宇宙を照らすよ”と「爆裂愛してる」を歌い始めると場内の盛り上がりも爆裂。5色に光ったり純白だったりとド派手な衣装をまとい、すっかりテレビでおなじみになった5人の生パフォーマンスに、怒涛のメンバーコールが自然発生する。レーザービームが飛び交う“ば・く・れ・つ”ダンスタイムでは“フゥ~!”の声が湧き、公演を重ねるごとにテンションを爆上がらせたメンバーのボーカルにも力がこもって、ラストは客席と“キミと永遠にハイテンション”の大合唱。さすがの存在感を示しながら、2曲目では多彩な楽曲を届けてグループの持つ引き出しの多さを示していく。
かけがえのない仲間と過ごす夏をテーマに、メンバー5人が中央にギュッと集まるシーンもある7月配信の「You!Joy!Parade!」を初日に、“オレが好きなんでしょ?”といった曲中台詞でメロさを振りまく吉田に尋常でない歓声があがる「チラチLOVE」を2日目に、セクシーなムーブと歌声でダンスボーカルグループとして真価を見せるスタイリッシュな大人のラブソング「Kiss Plan」を3日目に披露して、どの日もイントロから大歓声。
最終日は5人のカラーに光るステージで、彼らの“日本を元気にする”というポリシーを楽曲に落とし込んだ「アイドルパワー」を、大きく手を振って笑顔で掲げていった。実際、そのパフォーマンスを観ているだけで、勇気と力を受け取れる彼らの底なしにポシティブなパワーこそ、まさに“アイドルパワー”なのだろう。
ここで、早くもエビライ名物のシャッフルユニットが登場。初日のトップバッターとして、ONE N’ONLYの「BOOM BASH」を適材適所すぎるメンバーで披露したのは“GAKUEN’ ONLY”だ。ボーカルのTETTAとEIKUのポジションにはICExの千田波空斗と竹野世梛が入り、息の合ったボーカルワークで席巻。ラッパー・HAYATOのパートはSUPER★DRAGONの田中洸希が貫録たっぷりに務め、高桑真之(Lienel)はREIの吐き出すようなボーカルを息混じりの歌声で聞かせた。
セクシーかつマッシブな「BOOM BASH」はブレイクでのセクシーなアクションも見どころで、小指を唇に当てて挑発する田中、大きく身体をのけ反らせて天井を見上げる竹野、ニヤリと首元を撫でる高桑、目元を覆って息を荒げる千田にも悲鳴があがったが、圧巻だったのが実弟NAOYAのパートに入った超特急のダンサー・タクヤ。曲中ではレアな歌声を聞かせ、ラストは大きく胸を上下させてステージに膝をつき、狂気の笑みを浮かべてオーディエンスの目を釘付けに。俳優としても培ってきた身体表現で劇的な幕切れを演出し、凄まじい歓声を場内に轟かせた。
田中雅功にタカシ(超特急)、髙田彪我に八神遼介(ICEx)と、メンバーが発表されるなり歓喜の声が湧いたのは“Sakanashimaaji”。長年EBiDANの歌を引っ張ってきたタカシに、弱冠18歳ながらも卓越したボーカル表現力で知られる八神と、年齢もEBiDAN歴も違いすぎる2人でSakurashimejiの「ランドリー」をデュエット。タカシは田中のパートを素晴らしく活き活きと楽しそうに歌い上げ、その声にハモリを添えながら主人公の思いをリアルに歌い紡いだ八神は、間奏になると花道を疾走してセンターステージへ。「行け、八神!」(タカシ)の声で床に膝をついてエレキギターをかき鳴らし、笑顔で感情を爆発させる。その後ろでは、タカシが声の限りにロングトーンで絶唱。世代を超えた“歌”の継承を感じさせる感動的なステージに、客席から大きな喝采が贈られた。
2日目は“PUNNiiS”がBUDDiiSの人気曲「The One」をパフォーマンス。KEVIN役の髙田彪我(Sakurashimeji)は「みんなのことが大好き、早く会いたい、カキコカキコ……ごめんなさい、カキコ」と、KEVINが“カキコニキ”と呼ばれるキッカケにもなった動画のワンシーンを再現して、冒頭から場内の笑いをさらう。一方で、高音域のボーカルを綺麗に聞かせるMORRIE役の池田彪馬(SUPER★DRAGON)と共に見事なハーモニーを作り上げ、曽野舜太(M!LK)もSHOOTのパートで切ない歌声と表情から恋心を全開に。桜木雅哉(原因は自分にある。)はSHOWパートを優しく聞かせ、ユーキ(超特急)はFUMINORIと同じくセンターで弾けるように踊り跳ねる。
飯島颯(SUPER★DRAGON)は同い年のYUMAの、筒井俊旭(ICEx)は自身と同じくグループのダンスを引っ張るFUMIYAのポジションを担当して快活にステップ。また、指で猫耳を作ったTAKUYA役の柴崎楽(SUPER★DRAGON)や、柔らかな笑みを見せるSEIYA役の小泉光咲(原因は自分にある。)がカメラに抜かれると、場内から“かわいい!”の声が湧いた。注目の胸キュンぜりふパートは池田が担当。「そろそろ僕のこと好きになってくれた? このピアス、おそろいにしてよ」とささやいて、オーディエンスを悩殺した。
各グループのメインボーカルやラッパーが集まり、抜群の歌唱力と表現力で圧倒したのが、Lienelの「Love Me Madly」を贈った“Jugyonel💤”だ。冒頭から“さぁ、もっと僕を好きになれ”とメインボーカル・武田創世のパートを狂おしく歌い始めた吉田仁人(M!LK)を筆頭に、近藤駿太を古川毅(SUPER★DRAGON)、高岡ミロをHAYATO(ONE N’ONLY)、芳賀柊斗を武藤潤(原因は自分にある。)、高桑真之をKEVIN(BUDDiiS)が担当。肩章とフリンジ付きのきらびやかな本家衣装を身にまとい、狂気的なほどの執着にまみれた恋情を歌う曲世界に入り込んで、エモーショナルに歌い上げていく。
それぞれが持てるスキルを容赦なく注ぎ込んだステージの完成度は恐ろしいほどに高く、セクシーなしぐさや愛にさまよう表情も交えて、大人の色気を見せつけた。また、先輩方に囲まれた緊張必至の状況で、本人役として中心に立ち、妖しい笑みを浮かべて堂々とパフォーマンスを全うした森田璃空の強心臓と成長も特筆すべきだろう。
3日目は“METCHA★EEYAN”でSUPER★DRAGONの「NPC」をドロップ。田中洸希役の森田璃空(Lienel)が悩ましげに歌い出すと、のちのMCで「スマホに録音したジャン(海渡)君の声をめっちゃ聞いた」と明かした志賀李玖(ICEx)が、繊細で抑揚のあるボーカルでつないでいく。さらに、超特急のダンサー・マサヒロが松村和哉のハイスキルな高速ラップを放てば場内に驚きの歓声が。また、SHOOT(BUDDiiS)は古川毅、長野凌大(原因は自分にある。)は池田彪馬と、ボーカリストのパートを情感と余裕たっぷりに届けて、心地よい波動を耳に運んでくれた。
REI(ONE N’ONLY)は飯島颯、TAKUYA(BUDDiiS)は志村玲於と、ダンサーのパートで軽快に踊りつつ、微笑みと切なさを織り交ぜた表情で叶うことのない恋への思いを表現。高岡ミロ(Lienel)は電車のアクションを入れて鉄道オタクの伊藤壮吾にリスペクトを示し、投げキスまでしてみせた。また、柴崎楽はオリジナルメンバーとして安定感あるパフォーマンスでサポート。最後は、センターに立った森田が自身のトレードマークでもある“りっくま”ポーズで締めくくり、貪欲にアピールしたのも頼もしい。
原因は自分にある。のレパートリーの中でも、特にダークな「Mania」を演った“原因は自分にハグ?”は、各メンバーとも隠し持っていた己の武器を発揮。SUPER★DRAGONのダンサー・伊藤壮吾が冒頭から吉澤要人の低音ボーカルをセクシーになぞり、この曲の主役とも言える長野凌大のパートに入った塩﨑太智(M!LK)が表情を消して艶めかしく自分の身を抱けば、普段は絶対に見られない姿に場は騒然となる。
超特急のダンサー・カイは大倉空人の歌割りでガッチリ歌声を聞かせ、中村旺太郎(ICEx)は桜木雅哉の、芳賀柊斗はEBiDAN SENDAIの先輩・小泉光咲のパートに入って、自分のグループでは見せない得体の知れない表情を浮かべてみせた。そこに歌い方を杢代和人に巧みに寄せるSEIYA(BUDDiiS)も加わり、カイが武藤潤パートを朗々と歌うSHOW(BUDDiiS)を、中村が芳賀を抱いて小指を噛むと場内は悲鳴の嵐に。華麗にターンする伊藤に続いてメンバーの間をすり抜けた塩﨑は、愛憎に満ちたリリックをピュアさの勝る歌声で放つというアンバランスさで楽曲の危うさをいっそう引き立て、最後はガクリと床に膝をついて頽れるという劇的な幕切れが、濃厚すぎる余韻を残してくれた。
最終日は3組のシャッフルが登場し、M!LKの「イイじゃん」を本家衣装でブチかました“ALUK”は、メンバーを“イケメン”を軸に選抜。スマホの裏にグッズのステッカーを入れているほど敬愛する佐野勇斗のポジションに入った阿久根温世(ICEx)は、歌い出しの1音目から響かせ方が佐野と瓜二つで、尋常でないリスペクトを証明する。
2026年上半期の「ViVi国宝級イケメンランキング」でNEXT部門の1位を獲得した杢代和人(原因は自分にある。)は、同時にNOW部門で1位を獲った山中柔太朗のポジションを担い、待望のチェンジに“あれ 今日ビジュいいじゃん”の“あれ”を発した瞬間、地鳴りのような歓声が。エレクトロパートではノリノリで親指を突き出して“イイじゃん”ポーズを繰り出したが、それはLienelで“未体験イケメン”を名乗り、前日のMCで「下半期の1位は僕がもらいます!」と宣言した近藤駿太も同様。声のトーンが比較的近い塩﨑太智のパートを楽しそうに担当し、この日のエンディングでは「夢がかなった」と喜んだ。
研究生時代にM!LKのバックダンサーを務めた経験もあり、昨年の「国宝級イケメンランキング」NEXT部門で1位になったハル(超特急)は曽野舜太役でファニーな笑顔を見せた。吉田仁人パートを歌うTETTA(ONE N’ONLY)のボーカルの安定感も半端なく、“So good…”に続いて阿久根は笑顔を張りつかせて先輩のアクションを全う。メンバーのやりたいこととファンが見たいものが合致した奇跡のシャッフルで爪痕を残した。
年長メンバーを中心に、ICExの軽快なドライブチューン「Hollywood」を披露したのは“RICEx”。阿久根温世パートを歌うFUMIYA(BUDDiiS)に、八神遼介ポジションの大倉空人(原因は自分にある。)が並んで金髪コンビで歌い出しを飾ると、それだけで場内に歓声が湧く。続いて、志賀李玖役の山中柔太朗(M!LK)から、筒井俊旭役のアロハ(超特急)、竹野世梛役のFUMINORI(BUDDiiS)、山本龍人役の志村玲於(SUPER★DRAGON)とお兄さんたちが歌い継ぐたび、LEDに爽やかな笑顔が映し出されて、客席からは“可愛い!”の声が。
中村旺太郎パートを歌う松村和哉(SUPER★DRAGON)など、普段はダンスやラップに専念しがちな先輩たちが、少年味の強い衣装をまとって涼やかなボーカルを笑顔で聞かせるのはレアすぎる光景だ。山中とFUMIYAで肩を組んでみたりと、エビライならではの組み合わせで楽しませる一方、曲後半ではアロハ、松村、志村がラップをつなぎ、EIKU(ONE N’ONLY)が千田波空斗パートできれいなハイトーンを聴かせれば、大倉は随所でウインクを決めるという、さすがのパフォーマンスも。歌も動きもシンクロ率の高いハイレベルなパフォーマンスで、ちょっと大人の「Hollywood」を見せつつ、最後までピースで決めるのがうれしい。









