【#今旬コレクション】川野快晴「山田裕貴さんは僕の“師匠”です!」

特集・インタビュー
#今旬コレクション
2021年11月01日

【#今旬コレクション】川野快晴

ヤツらが帰ってくる! TVシリーズ放送開始から10年、『海賊戦隊ゴーカイジャー』が完全新作で集結する「Vシネクスト『テン・ゴーカイジャー』」が11月12日(金)より期間限定で上映。「#今旬コレクション」第20回は本作に科学者の丹羽野役で出演する川野快晴君が、撮影時のエピソードや目指す俳優像を語ってくれました。

「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」川野快晴

◆本作はスーパー戦隊シリーズ第35作『海賊戦隊ゴーカイジャー』10周年記念作品。物語の中でも10年の月日がたっていて、ゴーカイジャーは解散、地球では「スーパー戦隊ダービーコロッセオ」という公営ギャンブル“ダービーコロッセオ”が運営されているという設定。川野さんはダービーコロッセオを開発した科学者という役どころです。

とても大きな役を頂いて、身が引き締まる思いです。丹羽野は“地球を守る”という使命を持ったキャラクターなので、僕も「地球を守るんだ!」みたいな、普通に生きていたら考えないようなことも考えながら日々過ごして初日に臨みました(笑)。

【#今旬コレクション】川野快晴

◆特撮の現場は今作が初めてですが、新しい発見はありましたか?

僕は小さいころは『ドラゴンボール』などアニメばかり見ていて、特撮作品を通ってこなかったんです。初めて見た特撮作品が、大きくなってから見た『仮面ライダーアマゾンズ』(“シリーズ最大の異色作”との呼び声も高い大人向けの仮面ライダー作品)だったので、“血しぶき”のイメージが強くて。そこは今回で修正されました(笑)。演じてみての一番の発見は、普通の作品とは違って子供にも伝わるような大きいリアクションが求められるところで、自分はそういう表現の幅を持っていなかったと気づかされて。周りの方々が急にスイッチを入れて大きなお芝居をされるのを見て、すごいところへ来たんだなって実感しました。

◆ゴーカイジャーの放送当時の人気はすさまじいものがありましたが、その新作に参加されていかがでしたか?

撮影前に、まずは10年前の『海賊戦隊ゴーカイジャー』を知らなければ始まらないと思って、テレビシリーズ全51話をチェックしたんです。宇宙海賊たちが過去の34戦隊の力も使いながらザンギャックを倒していくという、明快だけどそこに大人が見ても楽しめるストーリー性があって。ラッキーなことに撮影初日からゴーカイジャーの皆さんとご一緒することができて、10年遅れで大興奮しました(笑)。

【#今旬コレクション】川野快晴

◆そんな中でジョー・ギブケン/ゴーカイブルー役の山田裕貴さんとは、ドラマ『ここは今から倫理です。』で先生と生徒として共演して以来の顔合わせでした。

最初は「山田さんに話しかけていいのかな」ってソワソワしていたんです。そしたらお会いした直後に山田さんの方から「快晴、久し振り~!」と笑顔で話しかけてくださって。それで一気に緊張感がほぐれました。後日スタッフさんから聞いた話なんですが、山田さんが最初に台本を見た時に僕の名前を見つけてすごく喜んでたよって。本当に優しくて親切な方なんです!

◆そんな山田さんとのエピソードを教えてください。

ヤマ場となるシーンの撮影前にいろいろ悩んでいたら、山田さんがそれを察してくれて、「快晴はどうやってみたいとかあるの?」と声をかけてくれたんです。自分の考えを話したらアドバイスをくださって、監督にも「川野君はこう思ってるらしいですけど」と言ってくれて。お芝居への熱意もすごいし、撮影の時のスタッフさんに対する気配りができて、僕のような新人にも分け隔てなく接してくださって、なんかもう神様みたいな存在というか…。お芝居はもちろん人間性も完璧で、勝手に師匠だと思っています(笑)。そして山田さんの登場シーンがめちゃくちゃカッコいいんですよ!

◆丹羽野の詳しい役どころについては公開前は多くを語れないということなので、丹羽野のミステリアスさだけでなく山田さんの登場シーンにも注目、ということですね?(笑)

はい!(笑)僕もガッツリ出ていますし、いろいろなところに伏線が張り巡らされていて、後半からハッとする展開が続きますので、ぜひ見ていただきたいです!

【#今旬コレクション】川野快晴

◆そして11/7(日)からは大河ドラマ『青天を衝け』に出演されるそうですね。

『青天を衝け』は放送開始直後からずっと見ていたので、出演が決まった時はめちゃくちゃうれしかったです。大河ドラマに出るというのは僕の中で目標の一つでもあって。放送が待ち遠しいです!

◆どういった役どころなんでしょうか?

渋沢栄一さん(吉沢亮)の家で住み込みで勉強をする書生さんの役で、栄一さんたちの1つ下の世代の人間なんですが、時代を作るために身を粉にしてきた栄一さんたちの世代を小ばかにしているというか斜に構えているようなところがあって、僕ら世代の若者と通じる部分があるなと思っています。そういう、ちょっと鼻につく感じが出せていればいいなと思います。

◆大河ドラマといえば、趣味にされている乗馬もそれを見据えて始めたと伺いました。

自粛期間でなかなか身動きがとれない時期に、お仕事のきっかけを自分で探っていかないとって。お芝居の勉強はもちろんなんですけど、大河ドラマを目標にしている以上は馬に乗れた方がいいだろうなって、乗馬の免許を取りに行ったんです。

◆乗馬の腕前はどれくらいなんですか?

ムチを入れて走るとかはできませんが、馬を操って歩くことはできるようになりました。同じような理由で始めたギターもまだ続けています。自分の中で“継続”が何よりも大事だし、強いなって思っています。コツコツやることが好きなのかもしれません。

【#今旬コレクション】川野快晴

◆ご自身の性格についてのお話が出ましたので、少しパーソナルな部分を伺います。デビューのきっかけはジュノン・スーパーボーイのコンテストということですが、どういった経緯で応募されたんですか?

最初は芸能界で生きていこうなんて思ってなくて。高校受験が終わって時間があって、何か新しいことに挑戦してみようかなっていうくらいの軽い気持ちでお兄ちゃんと一緒に応募しました。縁があって芸能活動を始めることになったんですけど、やっているうちに楽しいなっていう気持ちが芽生えてきて。初めは音楽活動もしていたんですが、並行してお芝居のオーディションも受けさせてもらう中で、自分はお芝居がやりたいんだと分かって、JBアナザーズを卒業したんです。

◆「お芝居をやりたい」という真摯な気持ちが、今こうしていろいろな役を手繰り寄せているんですね。

母がすごくドラマを見るので、僕自身もドラマっ子なんですよね。さっき「軽い気持ちでこの世界に…」と言いましたが、初めからテレビのキラキラした世界にどこか憧れを持っていたんだと思います。

◆昨年は事務所移籍を機に改名もされていますが、どういった理由があったんでしょうか。

そういうタイミングだったので、心機一転したいという気持ちがあって、僕の方からマネージャーさんにお願いしました。4月1日に発表したんですが、自分が新しい名前を知ったのもその当日の夕方でした(笑)。名前が変わるって初めての経験で、オーディションで本名を言っちゃいそうになることもあったんですが、今では自然と「川野快晴です」って言えています。“快晴”ってまず縁起がいいですし、字画についても調べてくださって。爽やかでとても気に入っています! 今日の天気は快晴…とはいかないですけど、もともと雨予報だったので合格じゃないですか?(笑)

◆先程“継続”とおっしゃっていましたが、ご自身をどういう性格だと分析していますか?

僕は次男なんですけど、お兄ちゃんが優しかったので結構わがままに育ってきたところがあるんです。自分の意見を通してきた人生だったので、わりと頑固なところがあるのかもしれません。継続って大事だなと思ったのは、小学生くらいの時に「貯金をすればお金は貯まるんだ!」ということに気づいて。そこから、積み重ねていけばすごい人と並べるかもしれない、すぐにできないことでもいつかはできるようになるかもしれないって考えるようになりました。

【#今旬コレクション】川野快晴

◆そんな真面目な川野君がふと気持ちを緩める瞬間は?

猫を飼ってるんですけど、それが本当に癒やしです! 猫がいなかったら精神状態を保てないんじゃないかっていうくらい猫に支えてもらってます(笑)。あとは、気晴らしにギターを弾いたり、ふらっと散歩に出かけたり、いろいろためないようにリラックスできています。

◆今、新しく始めたいと思ってることはありますか?

自分自身ですごく苦手意識があるんですけど、外国語…かな(笑)。英語や中国語って何かしらの作品で使われるシーンもあると思うし、日本語しか話せない自分がもどかしいんです(笑)。それも努力次第だと思うので、挑戦してみたいですね。

◆これから目指す理想の俳優像があれば教えてください。

最近、磯村勇斗さんが出演された「ヤクザと家族」という映画を見て、『青天を衝け』の徳川家茂との役の振り幅に圧倒されたんです。自分もふわふわした役から裏切り者の役まで、いろいろな顔を演じ分けられる厚みのある俳優さんになりたいです。まだ学生役ができる年齢のうちにそういう役をたくさん経験したいですし、乗馬の経験を生かしてまた大河ドラマにも出たい。朝ドラも大きな目標の1つなので、コツコツとかなえていきたいです。

PROFILE

●かわの・かいせい…2001年1月17日生まれ。兵庫県出身。第29回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストをきっかけにデビュー。主な出演作は『ここは今から倫理です。』など。

作品情報

Vシネクスト『テン・ゴーカイジャー』
2021年11月12日(金)公開

原作:八手三郎
脚本:荒川稔久
監督:中澤祥次郎
出演:小澤亮太、山田裕貴、市道真央、清水一希、小池唯、池田純矢、細貝圭、関智一、田村ゆかり(声の出演)、川野快晴/松本寛也、庄司浩平、松原剛志、坂田梨香子、吉田メタル、山崎潤

『青天を衝け』
NHK総合/BSプレミアム
毎週(日)後8・00~/後6・00~

●photo/干川 修 text/長井美樹

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2021年11月9日(火)23:59