宮島優心（ORβIT）＆猪野広樹インタビュー「『マギ』は物語を通して冒険ができるところがすてき」ミュージカル「マギ」－迷宮組曲－

単行本の売り上げが2500万部を超える、大高忍の大ヒット漫画「マギ」。世界のあちこちに突如出現した迷宮（ダンジョン）に眠る究極の秘宝を求め、2人の少年・アラジンとアリババが冒険へと旅立つ、魔導冒険譚だ。

そしてこの度、本作が6月に待望のミュージカル化を迎えるに当たり、砂漠を旅する不思議な少年・アラジン役の宮島優心（ORβIT）さん、迷宮を攻略し一攫千金を夢見るアリババ役の猪野広樹さんにインタビュー。「マギ」をはじめ、それぞれが演じるキャラクターに感じる魅力、相棒役を演じるお互いへの印象などをお聞きしました。

◆まず、今回のミュージカル化に当たり、お2人が感じる「マギ」の魅力を教えて下さい。

宮島：全体を通して感じる温かさはもちろん、旅をしていく中で出会った人たちの思いが受け継がれていったり、考えがその人の一部になっていくというところが、僕は特に魅力的な部分だなと思っています。

猪野：そうだね。あと、「マギ」って、ザ・冒険じゃないですか。僕、冒険がすごく好きなんです。最近は、どうしても旅行や遠出に慎重になってしまうと思うんですけど、「マギ」は物語を通して冒険ができる。そこがまずはすてきだなと感じる部分ですね。

◆ご自身が演じられるキャラクターの魅力はどのような部分だと思われますか？

宮島：僕はアラジン役をやらせていただくのですが、見た目のかわいさや無邪気さはもちろん、芯の強さや心の熱さというのが、彼の一番の魅力ではないかなと思っています。

◆宮島さんご自身と共通している部分はありますか？

宮島：自分で言うのもなんですが（笑）、僕もアラジンのように芯の強さはあるのではないかなと。あと、友達思いな部分なんかも似ているなと感じます。

◆猪野さんは、アリババについていかがでしょうか？

猪野：しっかり秘めているものを大切にしつつも、いつも最初に突っ込んでいってはやられてしまうような、そういう抜けている感じがかわいらしいなと思っています。そういう見ていてひと息つけるようなキャラクターって、どんな作品にも絶対に必要な存在ですよね。

◆ご自身にはそういう部分はありますか？

猪野：抜けている、という意味では無いと思います。僕、しっかりしているはずなので…（笑）。

◆アラジンとアリババは相棒という関係性ですが、宮島さんと猪野さん、お互いの第一印象は？

宮島：先程も猪野さんとお話させていただいていたんですが、見えている部分が広いというか、物事を俯瞰してらっしゃって。僕みたいなひよっこからすると、すごく大人だなぁとあこがれますし、その生き方を学んでいきたいです。

猪野：いやいや（照）。

宮島：しかも、今日もきっと僕が緊張しているのを汲みとられて、気さくに優しく話しかけて下さって…。本当に感謝でいっぱいです。

猪野：そんなに先輩を立てなくていいんだよ？（笑）。

宮島：立ててないです！本心です！

猪野：ありがとう（笑）。やっぱり、彼は優しいですよね。それに謙虚だなと。僕が21才のころはもっと調子に乗っていましたから（笑）。こちらこそ、見習うべきところがたくさんあるなと思っています。

◆今後ますます、すてきな関係性が築けそうですね。

猪野：そうですね。ただ僕、実はさっきまで、ずっと彼の名前の読み方を「ゆうご」ではなく「ゆうしん」だと思い込んでいたんです。

宮島：（笑）。

猪野：しかも、何回も「ゆうしん君」って言ってしまったのに、そのたびにツッコミもせず「はい！」って答えてくれて…。

宮島：違うんです！僕、昔「ゆうしん」ってあだ名で呼ばれていたことがあるので、全く違和感がなくて！（笑）。

猪野：本当に、こういうところがすてきですよね。さっきもメイクさんと「優心君、めっちゃいい子だね」って話していて。

宮島：いやいや、そんなことないんです。

猪野：もう、すっかりファンになりました！

◆アラジンは魔法使いという役柄ですが、もしお二人が魔法を使えたらしてみたいことはありますか？

宮島：魔法かぁ…。このご時世が落ち着いたら、それこそ「アラジン」の魔法のじゅうたんに乗って世界を回りたいです。アジアしかまだ行ったことがないので、ヨーロッパやアメリカに行って、自分の視野を広げられたらなと。

猪野：僕は、透明人間になりたいです。

◆透明人間になってどのようなことを…？

猪野：ご想像にお任せします（笑）。

宮島：（笑）。

猪野：いや、何を想像されているか分からないのですが…。人間を観察するって、お仕事にも活かせますからね！

◆ぜひ、読者の皆様にも想像していただきましょう（笑）。本作は、アラジンとアリババが共に冒険へ出るところから物語が始まりますが、お二人が今年新たに始めたいことがあれば教えて下さい。

宮島：僕、初めての舞台が今回のこのミュージカルになるのですが、いつかはお芝居だけの舞台にも挑戦してみたいですし、今年はたくさんのことに挑戦する1年にしたいです。あと、プライベートではギターを始めようかなと思っていて。

猪野：お、いいね。僕は、仕事の挑戦でいうと、まさにこの作品なんです。今までやってきた畑とはちょっと違うというか、本格的なミュージカルは参加したことがなくて。でも、スタッフの皆さんがハイクオリティなものを作ろうと気合を入れてらっしゃるので、それにお応えできるように頑張らないと、と思っています。プライベートではなんだろう…。筋トレですかね。年齢的に、そろそろやらないと痩せなくなってくる気がして（笑）。

◆まだお若いじゃないですか！（笑）。でも、このミュージカルに向けての体作りとしてもぴったりですね。

猪野：はい。なので、今のうちにバキバキに鍛えておきたいなと。ちなみに明日は早速ジムの予定が入ってます。パーソナルジムです！

宮島：わぁ、すごい！（笑）。

◆最後に、開幕に向けての意気込みと読者の皆様へのメッセージをお願い致します。

宮島：今回が初めての舞台となりますが、プレッシャーに負けず、生意気にならずに、ハイクオリティなものに仕上げられるよう、誠心誠意がんばりたいと思います。2022年はまずこのお仕事に懸けているので、精一杯やりきりたいです。

猪野：僕らよりもできることの多い方々が集まっているカンパニーなので、まずはとにかく皆さんの足を引っ張らないように。そして、僕に失うものは何もないので（笑）、この作品がすばらしいものになるよう、稽古から気合を入れて取り組んでいきたいなと思います。

PROFILE

宮島優心（ORβIT）
みやじま・ゆうご…2000年12月13日生まれ。埼玉県出身。2020年11月、日韓合同ダンスボーカルチーム・ORβITのメンバーとしてデビュー。見た目からは想像しえない、色気と迫力のあるパフォーマンスで若い女性を中心に人気を集める。

公式Instagram：https://www.instagram.com/yugo_20001213/

猪野広樹
いの・ひろき…1992年9月11日生まれ。神奈川県出身。近作はドラマ『REAL⇔FAKE 2nd Stage』、舞台「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「PERSONA5 the Stage」「血界戦線」「池袋ウエストゲートパーク」など。舞台「冤罪執行遊戯ユルキル the stage」への出演を控える。

公式Instagram：https://www.instagram.com/hiroki_ino/

●photo／市川秀明　text／片岡聡恵　hair&make／松原美穂（Nestation）　stylist／小林洋治郎（Yolken・宮島）、吉田ナオキ（猪野）　衣装協力／Blue IN Green PR

作品情報

ミュージカル「マギ」－迷宮組曲－

東京公演：2022年6月3日（金）～12日（日）天王洲銀河劇場
大阪公演：2022年6月18日（土）～19日（日）森ノ宮ピロティホール

原作：大高忍「マギ」（小学館「少年サンデーコミックス」刊）
脚本・作詞：浅井さやか
演出：吉谷晃太朗

＜出演＞
アラジン：宮島優心（ORβIT）、アリババ：猪野広樹、モルジアナ：岡田奈々
ブーデル：長友光弘（響）、ババ様：杉本美保、ゴルダス：小野塚渉悟、練白瑛：田中志奈、ジュダル：手島章斗（SOLIDEMO）／カシム：廣瀬大介／ジャミル：川久保拓司
ウーゴくん：森川智之（声の出演）

＜チケット＞
S席：10,900円（税込）／A席：9,900円（税込）※全席指定

【オフィシャル特別先行】
2022年4月7日（木）後7・00～4月10日（日）後11・59
https://pia.jp/v/magi22hp/

【銀河劇場先行】
2022年4月7日（木）後7・00～4月10日（日）後11・59
https://www.gingeki.jp

＜STORY＞
突如現れ世界中に点在するという“迷宮”(ダンジョン)。そこに隠された究極の“秘宝”を求めて、砂漠を旅する不思議な少年・アラジン（宮島優心）と迷宮を攻略し一攫千金を夢見るアリババ（猪野広樹）の2人が冒険へと旅立つ。
向かうは、約1万人が命を落としたという第7迷宮・アモン。恐れ知らずの2人は意気揚々と迷宮を進む。2人を追って悪徳領主ジャミル（川久保拓司）と最強の狩猟民族・ファナリスでありながら奴隷として仕える少女・モルジアナ（岡田奈々）もやってくる。果たして2人は、この迷宮を攻略することはできるのか…。

公式HP：https://www.musical-magi.com
公式Twitter：＠musical_magi