よゐこ&Aぇ! group『関西ジャニ博』ロケで歴史的快挙!道頓堀川で絶滅危惧種「ニホンウナギ」捕獲に成功

バラエティ
2023年01月10日
『関西ジャニ博』二ホンウナギ捕獲を報告©MBS

よゐこと関西ジャニーズJr.のAぇ! groupが出演する『関西ジャニ博』(MBS 毎週土曜 深夜1時30分~2時3分/関西ローカル)で、大阪府・道頓堀川で絶滅危惧種「ニホンウナギ」の捕獲に成功した。

この番組は2025年の大阪・関西万博に向けて、よゐこと関西ジャニーズ Jr.のAぇ! groupがさまざまな実験&調査に挑むバラエティ番組。これまで、大阪淀川水系や大阪城などでさまざまな生態調査を実施。特に道頓堀川では水中ドローンや潜水調査、もんどり(捕獲網)などの漁具を使った本格的な調査を行ってきた。

そんな中、2022年5月のロケでは、最先端の生態調査である環境DNA調査により、道頓堀川から絶滅危惧種である「ニホンウナギ」のDNAを検出。「道頓堀川にウナギはいる」と確信を持った番組は、「ウナギ捕獲大作戦」という調査プロジェクトを立ち上げ、大阪府と大阪市に特別な許可を得て継続調査を行ってきた。

そしてこの度、道頓堀川に仕掛けていたもんどり(捕獲網)の中で1尾(全長66センチ)、はえ縄で10尾、合計11尾の二ホンウナギを捕獲。これまで道頓堀川では大阪市の調査での公式記録として二ホンウナギの生息は確認されておらず、学術的な調査報告としては【道頓堀川で史上初の二ホンウナギ捕獲】の記録となる。

『関西ジャニ博』二ホンウナギ捕獲直後の小島健©MBS

実際に捕獲したAぇ! groupのリーダー・小島健は、「道頓堀川でウナギとったどー! ウナギがいると聞いてロケしてきましたが、これまで実際に見たことがなかったので、いないのではと思っていました。ラストのもんどりを上げたとき、ウナギと分かった途端、カメラを忘れてただただみんなで興奮してしまいました」と心境を明かした。

調査に立ち会ったウナギに詳しい大阪動植物海洋専門学校校長の亀井哲夫さんは、「大都会の真ん中の道頓堀川で立派なニホンウナギが初めて捕れたが、正直捕れるとは思っていなかった。これだけ立派な魚体のウナギが捕れたということは、道頓堀川の水質が良くなっているということに加え、他の餌生物も豊富だということの裏付けだ」と解説した。

また、捕獲に全面協力してきた大阪府立環境農林水産総合研究所(以下、おおさか環農水研)生物多様性センターの山本義彦さんは、「これまで環境DNA調査によってニホンウナギのDNAを検出しており、生息していると期待していましたが、ついに本当に生息していることを証明することができました。番組にはこれからも大阪の自然や生物多様性についてのAッ!と驚く発信を期待しています!」とコメントを寄せている。

今回捕獲したニホンウナギは今後、おおさか環農水研生物多様性センターで「道頓堀川でとれたニホンウナギ」として展示される予定。また、二ホンウナギ捕獲の結果を大阪市環境局、大阪市立自然史博物館に報告し、大阪市立自然史博物館では、二ホンウナギを標本として収めた。

大阪市立自然史博物館・学芸員の松井彰子さんは、「自然史博物館で把握している限りでは、これまで、道頓堀川におけるニホンウナギの標本に基づく確かな記録はありませんでした。採集された個体を博物館で登録し、証拠標本として残したことが素晴らしいと思います。今回の結果は、道頓堀川におけるニホンウナギの標本に基づく初記録という貴重なものだと思います」とコメントしている。

この捕獲の様子は、1月15日(日)午後3時からの『日曜!関西ジャニ博』で放送される。

番組情報

『日曜!関西ジャニ博』
MBS ※関西ローカル
2023年1月15日(日)午後3時~5時

<出演>
よゐこ(有野晋哉、濱口優)
Aぇ! group(正門良規、末澤誠也、草間リチャード敬太、小島健、福本大晴、佐野晶哉)

©MBS