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大友啓史監督「一時停止して装飾の細部まで、虫眼鏡で見てほしい!」装飾・渡辺大智と映画「ミュージアム」の裏側を語る

106778_01_R 映画『ミュージアム』のブルーレイ&DVDが3月16日(木)にリリース。発売に先がけ、メディア向け ティーチイン試写会が行われ、本作で監督を務めた大友啓史監督と、装飾を担当した渡辺大智が登壇した。

 本作は、漫画大国日本を震撼させた原作・巴亮介の同名コミックの実写化。雨の日だけに発生する猟奇殺人事件。死体を見せることにこだわる犯人・カエル男(妻夫木聡)は、自分をアーティストと呼び犯行現場には必ず謎のメモを残す。連続する事件の関連性に気づいた刑事・沢村(小栗旬)と部下の西野(野村周平)が捜査を進めると驚愕の次のターゲットが浮かび上がる。カエル男の罠にはまり、逆に追い詰められていく沢村。そして、待望の密室(ミュージアム)で沢村が見たものとは…!? 小栗旬、妻夫木聡、大友啓史監督が贈る衝撃のノンストップ・スリラーエンターテイメント。

 3月16日(木)に発売されるブルーレイ&DVD。また、同日発売となるブルーレイ&DVDセットのプレミアム・エディションには、「メイキング・オブ・ミュージアム」「キャストインタビュー集」「イベント映像集」「シーンセレクション・インタビュー」など、3時間を超える豪華映像特典が収録される予定。

 本イベントは、収録される映像特典の一部を45分間メディア向けに上映され後、大友監督と装飾を担当した渡辺の2人による『ミュージアム』の魅力や映像製作に対するこだわりを語る内容となっている。

 あまり聞きなれない“装飾”という仕事だが、映画製作のほとんどに関係しており、大友は「会社を辞めてからずっと大智君と一緒に仕事をしていて、彼の装飾はディテールまで魂がこもっている。そんな彼のソウルを感じる仕事と演出的な部分を伝えることによって、この作品のもう一つの側面がお伝えできるかなと考えて、イベントに彼を呼びました」と本イベントの経緯を説明。

 装飾の仕事について渡辺は「台本を読んで、活字で書かれている部分と書かれていない部分を画にするために美術の方がいて。美術の方が描いたことや台本にあることを具現化することが一番大きい仕事内容ですね」と。また大友から「さらに、作ったセットや空間に俳優が入ったときに“ここで自分が暮していたんだ”というようなイメージを触発しなきゃいけないから役作りのためにも大事な仕事。あと、ニオイも演出してくれていて、例えば、劇中で霧島(カエル男/妻夫木聡)が部屋でハンバーガーを作るシーンだと、肉の中に本物のシカ肉入ってたもんね。何日かかけて撮影していると本当に肉のニオイがしておかしくなってくる(笑)。でも、それに俳優が反応すると画的にも反応していい感じになってくるんですよね」と監督として同じ現場にいる上での装飾の大切さを語った。

 また、劇中でカエル男に処刑される被害者の一人、堤優一は無職で引きこもり。そんな彼の部屋はアニメのキャラクターやアイドルグッズなど、オタクっぽい部屋。そういった日常的な空間の作り方について渡辺は「この部屋も全然どう装飾していいか分からなくて。原作を読んでああいうキャラクターにしなきゃいけないなとは思っていたんですが、身近な人にも同じキャラの人がいなくて…。そこで秋葉原のアイドルグッズなどが売っているデパートとかに行って、“牛丼奢ってあげるから一緒に買い物しよう”ってナンパしました(笑)。実際に話したりすれば彼らの日常が見えてくるので、そこで知って作り始めました」とエピソードを明かした。すると大友から「処刑された体の一部がお母さんが作ってくれたおでんの鍋に入ってるのは衝撃的だった!でも、この鍋に入っていることでカエル男のイタズラとユーモアな性格が分かる感じがする。トンチがきいているというか。そういうひとつひとつのタッチを決めていると思っているので、すごく助かりました」と。

 また、霧島が住んでいる部屋を10日間かけて装飾したようで、渡辺は「彼は先天性で日光が浴びられないから部屋も日が当たらない。閉鎖的でさらに殺人鬼の部屋を作っていたので、もう本当に頭がおかしくなりそうだった。作りながら“こういう部屋だから彼のキャラが作られていくんだな”と思いつつ同時に“大友さん嫌いになりそう”って思った(笑)」と告白した。

 そんな細部までこだわり製作した数々のシーンは「虫めがねで見てほしい!」(渡辺)、「一時停止して、さらに虫めがねで見てもらえるといいかもね」(大友)とのことで、特に「水槽とかもオタマジャクシからカエルになっていく過程も見られる。でも、主演の小栗君が首を見つけて“うわ!”と叫ぶ出す瞬間の顔は、なかなか見ちゃいけない顔だと思うから、ぜひ見てほしい(笑)。小栗君自信もそのシーンに向けて首をどう見せるかも含めてビクビクしてて“自分がどうなっちゃうか怖いです”って言ってたぐらいなので、それも含めて味わってほしい」(大友)と。「僕は、小栗君はご飯食べるのが本当においしそうに食べるんですよ。すごくいい表情しているので、しっかり見てもらいたい」(渡辺)とそれぞれ見どころを語った。

 さらに現場のエピソードとして「主役を演じられる俳優さんもそうですが、脇役で出演されている方たちが“今日もいい飾りを作ってくれてありがとうございます”や“芝居しやすかったです”と言ってくれるんです。彼らは現場の本数をたくさんこなしている方たちなので、“この組だとお芝居がやりやすい”というようなことを言ってくれるのはうれしい」(渡辺)と。

 最後に「6年ぐらいずっと大智君とは一緒に現場をやってきているから、こうやって一緒に話せるのはシンプルに楽しかった。こちらがどういう思いで作っているのか、裏方の仕事内容や裏方の仕事に興味を持つきっかけになってもらえればうれしい」(大友)、「最近、映画をやりたいという人が少なってきていて、少しでも“面白そう”って思ってもらえるようにこういうイベントはどんどんやるべきだと思うので、もっと呼んでください!(笑)。今日で大友さんとさらに距離が近づいた気がします…大好きです!」(渡辺)とメッセージを送った。

映画「ミュージアム」3月16日(木)発売 ※ブルーレイ&DVDレンタル同時発売
■ブルーレイ&DVDセット プレミアム・エディション 6990円+税
3枚組:本編BD+本編DVD+特典映像DVD/本編 132分+特典映像DVD 約222分

<映像特典DVD(約222分)>
①メイキング・オブ・ミュージアム
②インタビュー集:小栗 旬、尾野真千子、野村周平、妻夫木 聡、大友啓史監督
③イベント映像集:ジャパンプレミア舞台挨拶&初日舞台挨拶&大ヒット御礼舞台挨拶
④小栗 旬×大友啓史監督 シーンセレクション・インタビュー

■ブルーレイ(本編1枚) 4990円税
■DVD 3990円税/本編132分
※デジタルセルは配信中
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/museum/

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