知念侑李「これからもずっと『坂道のアポロン』を愛して」BD&DVD 9・19発売

エンタメ総合
2018年06月18日

175622_01_R 小玉ユキによる伝説的コミックを原作にした映画『坂道のアポロン』のBlu-ray&DVDが9月19日(水)にリリースされる。

 映画「坂道のアポロン」Blu-ray&DVD豪華版に収録されるビジュアル・コメンタリーの収録が行われ、知念侑李、中川大志、小松菜奈、三木孝浩監督が撮影を振り返った。

 知念は「既に映画をひと通り見た方々が(ビジュアル・コメンタリーを)見ていると思うので、そんな皆さんが知らないこととか思い出も語りながら、一緒に楽しんでもらえたらと思う」と意気込みを口にすると、中川は「みんなと一緒に見られるのってうれしいですね」とわくわくを隠せない様子を見せた。

 本編は、物語の10年後のシーンから始まる。知念が演じる薫は医師となり病院に勤めている。そこで子供たちにせがまれてピアノを披露するシーンがあり、それが知念のピアノ演奏ファーストカットだったという。「めちゃくちゃ緊張した。今見ても緊張する」と心境を吐露する知念。このシーンは、実際に現場で知念が弾いたピアノの音をそのまま使用していることが監督から明かされると、「本当に緊張した」と知念はあらためて強調した。

 知念、中川は演奏シーンも手元の吹き替えなし。それぞれ先生について練習を重ねて撮影に挑んでいる。「演奏しながらセリフを言ったり、芝居するのはとても難しかった。正直ナメてた」と中川が言うとおり、シーンを完成させる要素は演奏だけではない。それだけに、セッションシーンは素晴らしい出来映えになっており、観る人の心を震わせる。

 後半の体育館での薫と千太郎(中川)のセッションシーンは演奏と二人の心がシンクロしていく様が見どころで、「練習も体育館で、実際のシーンと同じ楽器の位置で何度も練習した」(知念)と言う。その他のシーンも、演奏だけでなく、目線の合わせ方や、演奏を聞いている律子(小松)や観客、生徒たちの表情など、全てが合わさって、完成度の高いシーンとなった。

 演奏以外にもキャストたちを悩ませたのが佐世保弁。「インタビューや舞台あいさつでは余裕だったと言っていたけれど、練習を始めた当時の音声が携帯に残っていて、聞き返してみたら苦戦していた」と中川が明かしている。小松もどうしてもうまく言えないセリフがあり「もう何回も挑戦して、どんどん(ドツボに)ハマってしまって…」というシーンがあり、中川からも「あれ何回演った?」とツッコまれていた。その時のセリフは「引き受けんかったら良かったとに」というセリフなのだが、イントネーションが難しく、テストでは成功しても本番ではうまくいかず、最後には方言指導の先生も混乱するほどだったという。

 他にも、何度もチャレンジしたシーンや、撮影は行ったが使用されなかったシーンもあり、三木監督は「(特典映像の)メイキングに収録されるかな?」と言い、知念も「どんな風に僕らが頑張っているか、メイキング映像も観てもらえるといいかも」と話している。豪華版には、メイキング映像や未公開シーンはもちろん、撮影の順番がわかる撮影日誌や、セッション・シーンを別アングルで捉えた映像も収録される、貴重な映像集が収録される予定だ。

 今回の収録で、この4 人が集まるのは最後になることを惜しむキャスト陣に「観て下さったみんなの心に作品が残り続けてもらえたらいいと思う」とまとめた三木監督が、知念に最後の言葉を促すと「(ビジュアル・コメンタリー)を一緒に観て楽しんでいただけたらうれしい。何度でも、再生ボタンを押せば観られるので、時間が空いていると思ったら、家でも、旅先でも、移動中でも何度でも観て、これからもずっと『坂道のアポロン』を愛してください」と締めくくった。

 このビジュアル・コメンタリーは、9 月19 日(水)に発売となる『坂道のアポロン』Blu-ray&DVD 豪華版に収録される。三木監督やキャスト陣も期待するメイキング映像や、その他の貴重な映像は、豪華版の特典ディスクに収録される。

『坂道のアポロン』Blu-ray&DVD
9月19日(水)発売

■Blu-ray 豪華版  \6,800+税
■DVD 豪華版  \5,800+税
■DVD 通常版  \3,800+税

★Blu-ray&DVD 豪華版 共通特典 ※特製アウターケース
【特典ディスク1】
ビジュアル・コメンタリー(知念侑李×中川大志×小松菜奈×三木孝浩監督)

【特典ディスク2】
メイキング・オブ・坂道のアポロン
撮影日誌/日々の撮影風景
“本編特別アングル収録”セッション・シーン集
未公開シーン
公開記念特別番組・再編集版
イベント映像集

【本編ディスク】
予告編集(特報/予告/TV-CM)

【封入特典】
ブックレット

発売元:アスミック・エース/小学館  
販売元:東宝

<STORY>
医師として病院に勤める西見薫。忙しい毎日を送る薫のデスクには1枚の写真が飾られていた。笑顔で写る3人の高校生。10年前の夏、二度と戻らない、“特別なあの頃”…。
薫は転校先の高校で、誰もが恐れる不良・千太郎と、運命的な出会いを果たす。荒々しい千太郎に不思議と薫はひかれていき、やがて音楽で絆を深めていく。
ピアノとドラムでセッションし、2人を見守る千太郎の幼なじみ・律子と3人で過ごす日々。やがて薫は律子に恋心を抱くが、律子の思い人は千太郎だと知ってしまう。
切ない三角関係ながら、2人で奏でる音楽はいつも最高だった。しかしそんな幸せな青春は長くは続かなかった。ある事件を境に、千太郎は2人の前から姿を消してしまい―。

<CAST>
知念侑李 中川大志 小松菜奈
真野恵里菜 / 山下容莉枝 松村北斗(SixTONES/ジャニーズJr.) 野間口徹
中村梅雀 ディーン・フジオカ

<STAFF>
監督:三木孝浩
原作:小玉ユキ「坂道のアポロン」(小学館「月刊flowers」FCa刊)
脚本:髙橋泉
音楽:鈴木正人
主題歌:「坂道を上って」小田和正(アリオラジャパン)

©2018 映画「坂道のアポロン」製作委員会
©2008 小玉ユキ/小学館