「地球と一緒に仕事してますね」櫻井翔×広瀬すず×三池崇史監督「ラプラスの魔女」ビジュアルコメンタリー

エンタメ総合
2018年10月06日

191986_01_R 東野圭吾原作、櫻井翔主演の映画『ラプラスの魔女』のBlu-ray&DVDが、11月14日(水)にリリースされる。その豪華版映像特典に収録される櫻井翔、広瀬すず、三池崇史監督による撮り下ろしビジュアルコメンタリーの収録が行われた。

 東野圭吾が2015年にデビュー30周年作として発表し、「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」という自身の発言も話題となった異色のミステリー「ラプラスの魔女」。その言葉通り、異色かつ野心的な内容で多くの読者を驚愕させた累計発行部数120万部突破の大ベストセラーを、日本が誇る三池崇史監督が映画化。謎多き事件の調査に当たる生真面目な大学教授・青江修介を演じるのは、4年ぶりの映画単独主演となる、櫻井翔。自然現象を予言するヒロイン・羽原円華には、広瀬すず。円華が探している失踪中の青年・甘粕謙人に、福士蒼汰。人気絶頂の3人の俳優が本作で初共演を果たした。

 先日行われたビジュアルコメンタリーの収録では、3人が本編を見ながら撮影の裏側を明かしたり、お互いの疑問などを質問しあったり、ここでしか聞けない貴重な映像が収録された。

 本編が始まる前に、あいさつとして自己紹介を促されると、櫻井は「来年で20周年を迎える“嵐”をやっています、櫻井翔です。群馬県に生まれ落ち、東京で育ち、早36年となりました。血液型はA型、星座は水瓶座。趣味は、冬場限定でスキーをやっています」と、ビジュアルコメンタリーとは思えない意表を突いたあいさつを披露。

 三池監督からは「そういう自己紹介なの?」とツッコまれたが、櫻井の次にあいさつを促された広瀬は「静岡県出身、今年二十歳になりました、広瀬すずです。好きな食べ物はニラ。最近いっぱい寝ています」と、櫻井のトーンに合わせた自己紹介で、櫻井と三池監督の笑いを誘った。

 それに観念したのか、三池監督も「監督をやっています。大阪、八尾市出身、三池崇史です」と2人に続き、さらに「八尾市の魅力大使をやっています」と告白。これには櫻井、広瀬も「えー!!知らなかった」と驚きつつも、和やかなムードで撮影がスタートした。

 物語は硫化水素中毒による死亡事件が発生し、櫻井演じる地球化学の専門家・青江修介教授が、事故現場の調査を行うところから始まる。集まった警察や取材陣に調査結果を説明するシーンで、「ここ、せりふが全然言えなかった。4、5テイク撮り直しましたよね」 と櫻井。「人がいっぱいいるから、なんか緊張しちゃって」と言うと、大人数の前でコンサートを行っている櫻井に対し、三池監督と広瀬から「それはないでしょ」とツッコまれた。

 また、広瀬演じる羽原円華が、青江教授に向かって「見た目よりバカね」と言うシーンでは、「ここ、よく見た。テレビCMとかで使われてましたよね」と、櫻井。「“見た目よりバカね”って言われているところを、全国のお茶の間に大量に放送されている気分は?」と三池監督に聞かれると、「そんなに見た目賢そうに見えてるんだ、と思って、うれしかったですよ、逆に」とにっこり。

 いっぽう、化学的な専門用語のせりふが多かった広瀬に対し、櫻井が「スラスラ言えていてすごいと思った」と伝えると、広瀬は「今までの作品で一番覚えられなかった」と苦労を明かした。

 広瀬にとって“初”だったこともいくつかあったようで、「初めて1回も制服を着ていない」と意外な事実を語ったほか、“練習モノ”ではないことも初めての経験だったといい、三池監督から「踊らないしね(笑)」と言われると、「“かるた”取ったりもしなかったので(笑)」と返した。

“天候”など自然現象が物語のキーとなっていて、雪の積もったシーン、風のシーンなどさまざまなシチュエーションのシーンが存在する本作。CGやスタジオで撮影しているカットもあるが、ロケで撮影しているカットも多い。

 実際、天候の都合で撮影が遅れることもあったが、三池監督はそんな状況が「けっこう好き」という。雨で撮影ができなかったり、吹雪になってしまったり、逆に、絵に描いたように晴れたり、思いもよらぬ良い風が吹いたり、「あ、地球と一緒に仕事している」と感じるのだそう。それには櫻井、広瀬も感銘を受け、天候が関わるシーンになると「地球と一緒に仕事していますね!」と言うのが、合い言葉になり盛り上がっていた。

 コメンタリーではこのほかにも、福士蒼汰、リリー・フランキー、豊川悦司などほかの出演者に関するエピソードや、撮影後のプライベートの話、映画のプロモーション活動でのエピソードなども明かされている。

 収録を終えて、「知らなかったことをたくさん教えてもらった」と満足げな櫻井は、「これで『ラプラスの魔女』は本当の本当にオールアップですね」と締めようとしたが、監督が「1本目はね」と茶目っ気たっぷりにとぼけたため、櫻井と広瀬が「ムムッ!」とツッコミを入れて終わった。

 このビジュアルコメンタリーは11月14日(水)に発売となる『ラプラスの魔女』Blu-ray&DVD豪華版に収録される。このほかにも初出しインタビューやメイキング、豪華キャストが登壇したイベント映像集など貴重な映像特典がディスク2枚分たっぷり収録されている。

「ラプラスの魔女」Blu-ray&DVD
11月14日(水)発売

Blu-ray 豪華版(特典DVD 2枚付3枚組)/7,500円+税
DVD 豪華版(3枚組)/6,500円+税

<Blu-ray&DVD豪華版 共通特典>
■本編ディスク
予告編集(特報・予告編・TVスポット)

■特典ディスク(1)
ビジュアルコメンタリー
・櫻井翔、広瀬すず、三池崇史監督による撮影時裏話も満載の必見コメンタリー

■特典ディスク(2)
初出しインタビュー&メイキング
・未公開インタビュー、メイキング映像で映画制作の舞台裏に迫る
イベント集
・完成披露/地球科学科イベント/初日舞台挨拶(1)(2)/博多舞台挨拶)
公開直前特番

<封入特典>
ブックレット

DVD 通常版/3,800円+税

<ストーリー>
初老の男性が妻と訪れた温泉地で、硫化水素中毒により死亡した。事件の担当刑事・中岡(玉木宏)は、妻・千佐都(佐藤江梨子)による遺産目当ての計画殺人ではないかと疑い抱く。
警察からの依頼で事故現場の調査を行った地球化学の専門家・青江修介教授(櫻井翔)は、「気象条件の安定しない屋外で、致死量の硫化水素ガスを吸引させる計画殺人は実行不可能」と断定、事件性を否定した。
それから数日後。別の地方都市でも硫化水素中毒による死亡事故が発生、その被害者が前回の事故で死亡した男と顔見知りであることが判明した。
青江は新たな事故現場の調査に当たるが、やはり前回同様、事件性は見受けられない。遠く 離れた場所で同じ自然現象による事故が連続して起こり、被害者が知人同士だった…この事実は、単なる奇妙な偶然なのか?
だが、もしこれらが事故でなく、連続殺人事件と仮定するのであれば、犯人は【その場所で起きるすべての自然現象をあらかじめ予測していた】ことになる。そんなことは絶対に不可能だ。未来を予知する知性=「ラプラスの悪魔」など現実に存在するはずがない……。
行き詰まる青江の前に、1人の女が現れた。彼女の名は、羽原円華(広瀬すず)。事件の秘密を知る人物・ 甘粕謙人(福士蒼汰)の行方を追っているという。怪しむ青江の目の前で、円華は、これから起こる自然現象を言い当ててみせた。
円華の「予知」に隠された秘密とは?甘粕謙人とは何者なのか?そして動き出す、第三の事件…。青江の想像をはるかに超える、おそるべき全貌とは!?驚愕と衝撃の結末に向けて、彼らの運命が大きく動き始めた。

<キャスト>
櫻井翔
広瀬すず 福士蒼汰
志田未来 佐藤江梨子 TAO/玉木宏
高嶋政伸 檀れい リリー・フランキー
豊川悦司

<スタッフ>
監督:三池崇史
脚本:八津弘幸
原作:東野圭吾「ラプラスの魔女」(KADOKAWA 刊)
音楽:遠藤浩二
主題歌:アラン・ウォーカー「FADED/フェイデッド」

公式サイト:http://www.laplace-movie.jp/

発売元:KADOKAWA
販売元:東宝

©2018 映画「ラプラスの魔女」製作委員会