真木よう子、共演の岩田剛典は「隠し切れない好青年」

ドラマ
2018年12月04日

『炎上弁護人』 土曜ドラマスペシャル『炎上弁護人』(NHK総合)の試写会に、真木よう子、仲里依紗、岩田剛典が登壇した。

 本作はアウトローな弁護士と、ネットで炎上し“加害者扱い”された主婦が、立場を越えて固い絆で結ばれていくヒューマンドラマ。ネット炎上に立ち向かう弁護士の渡会美帆を真木が、ネットで炎上した主婦・日下部朋美を仲が演じ、2人を追いかけるWebニュース記者の馬場明を岩田が演じる。

 真木は「(美帆は)ものすごく自分に近くてやりやすかったので、“炎上”という傷ついてしまう人間がいるテーマではあるんですけど、演じていて爽快感があって、仲さんともだんだんバディ感も出て、和気あいあいとした雰囲気で撮影ができました」と振り返った。

 仲は作品について「炎上は自分に一番身近なテーマだと感じました。SNSをやっていて自分は楽しいけど、実は誰か傷ついている人がいるんじゃないかと思いました」と。岩田は「SNSの怖さだったり、人と人が向き合う事の現代においての難しさだったりを感じさせられました」と語った。

 真木は仲の印象について「映画『モテキ』では絡みが無かったので、今回が初絡み。でも互いにものすごい人見知りなので、最初はいつ話しかけていいのか探っていたんですけど、撮影は1か月くらいだったので、ようやく仲良くなれると思ったぐらいで終わっちゃったんです。悔しいので、仲さんとまた共演させていただいて仲良くなりたいです」と願望を明かした。

 岩田については「人を冷やかすような役柄なんですけど、私は、岩田さん本人は人の良さや爽やかさが隠し切れない好青年だと思っていて。でも馬場を熱心に演じられていて、馬場っぽく見えてくるのですごい。現場ではずっと好青年という印象でした」と。

 撮影を通じてSNSに対するイメージは変わったかと問われると「ネットの世界も人対人なんだっていう事に美帆は気付くんですけど、それは私も役に伴って気付きました。得体の知れない何かがうごめいているのではなく、(SNSは)人が書いている事なんだと感じました」と真木。

 仲は「一人でも応援してくれる人がいる事に朋美は救われたんですけど、私たちの仕事もそうで、応援してくれる人たちを大事にしなければならないし、敵ばかりでもないんだと思いました」と。岩田は「SNSでも文字を書き込んだ人の気持ちがあるわけで、伝達方法が違っても人の思いはきちんと伝える事が出来るツールなんだとあらためて感じました。自分自身もSNSを扱う中で、自分の生の声を書き込む事が大切で、対人として接するのと同じように接する事ができたらと思います」と語った。

 また、岩田は本作で記者を演じたことについて「取材していただく機会が多い職業なので、取材時の皆さんのしぐさや動きの一つひとつが僕にとっては役作りじゃないですけど、生かさせていただきましたし、(インタビューは)仕事なんだけど、人と人とのやりとりだなとあらためて思いました。馬場を演じて、いままでより人に対して優しくなれた気がします」と語った。

 土曜ドラマスペシャル『炎上弁護人』は12月15日(土)NHK総合で後9時から放送。