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白石和彌監督、香取慎吾との撮影は「初日からゾクゾクしっぱなし」映画「凪待ち」会見

映画「凪待ち」
 映画「凪待ち」の完成報告記者会見が行われ、香取慎吾、恒松祐里、吉澤健、リリー・フランキー、白石和彌監督、赤城聡プロデューサーが登壇した。

 白石和彌×香取慎吾が挑む、バイオレンスと絶望、怒りと裏切り、不条理と悲劇、愚か者たちの衝撃のヒューマンサスペンスを描く本作。宮城県石巻市を舞台に、毎日をふらふらと無為にすごしていた男・郁男(香取)が、恋人とその娘と共に再出発しようとしていたが、小さな綻びが積み重なり、やがて取り返しのつかないことが起きてしまう…。

「作品が完成しまして、6月に公開されることになりました。すごくうれしいです」とあいさつした香取は、演じた郁男について「演じているときはツラくて、人の優しさがこんなにも痛いものなんだなと感じた撮影期間でした。自分以外の役から優しい言葉をかけられれば、かけられるほど不甲斐なさを感じました。でも、撮影自体はつらくなくて。スタッフとキャストが1つになろうとしているのが見られて、すごく楽しい現場でした」と振り返った。

 本作ではアクションに挑戦した香取。「郁男が殴って蹴って、殴られて、また蹴って…という長回しでのシーンがあったんですが、一緒にアクションをやる方と撮影前に『とにかく当てていこう!』と決めて。実際当てていなくてNGになるのがイヤなので、『やってやろう!』という気持ちで挑みました。…その結果、血だらけになりましたが大丈夫です。アクションシーンをやる上では仕方がないことだと思っています」と明かした。

 それを受け白石監督は「香取さんは頭の回転が速くて、説明をしたときに『ここケガしそうだから、先にやりましょう』と、瞬時に危険なところを察知されていて、すごいなと思いました。でもケガをされていたとは、心が痛みます」と。続けて「でもこのタイミングで香取さんとご一緒できてうれしかったです。初日のファーストシーンからゾクゾクしっぱなしで。むしろゾクゾクを通り越して、いちいち笑けるぐらいよかった。一つ言うと、郁男が人からお金を借りるシーンがあるんですが、借りた後の『本当にすみません』という言い方がリアリティあって。色気も存在感も素晴らしくて、また何かあったらお願いしたいです」と絶賛した。

 香取と共演した感想として、昆野勝美役の吉澤は「お芝居がとてもナチュラルでいいなと思いましたし、実際に私は娘しかいないので、香取さんと義理の親子のような関係になれてすごく楽しかったです。目を合わせていなくても、胸の中にお互い何かが響き合っていたなというのを演じていて感じました」と明かすと、小野寺司役のリリー・フランキーも「香取さんとは、僕がラジオの構成作家をやっていた時の付き合いで。裏方としてお会いしていたのに、こうやって映画で接するのが申し訳ないというか、照れくさくて。でも、現場でお芝居している彼を見て、あらためて“香取慎吾”のすごさを目のあたりにしました。アクションシーンの迫力もそうですが、毎日“色っぽいな”と思いながら見ていました」と。

 郁男の恋人・亜弓(西田尚美)の娘・美波を演じる恒松は「香取さんは私の中ではスターだったので、今回ご一緒できてうれしかったですし、10代最後の作品として、白石監督と香取さんのタッグに入らせていただけて光栄。現場で郁男じゃないときの香取さんは、イメージ通り明るくて優しいお兄ちゃん的な存在で、誰に対しても分け隔てなく接してくださって、すごく居やすかったです」と明かすと、香取はほほ笑みながら「いいですよ、もっと言ってください!」と。

 そんな恒松との共演について、香取は「彼女といるシーンはホッとする瞬間でもありました。映画の中で、娘のようで友達のような存在で、ほかでは見せない郁男の顔をしていると思います」と語った。

 そして白石監督とのタッグに関して「突拍子もないこと、新しいことをやっているという感じはなく、好きなことがやっとできた!という気持ちが強い」と明かした香取。「人は誰しも狂気な部分とか、心の中に闇は持っていて。そっち方向の僕としては、白石監督の作品は好きで。今作では、その僕の中の狂気が出たような気がします。このタイミングでご一緒できて、ありがたい」と語った。

 最後に「舞台となった石巻の今と、郁男という再生しなければいけなくなった人間の姿がたくさん詰まった映画です。生きている限り、何とか前を向いていかないといけないんですが、郁男を見て、少しでも前に進んでみようかなと思ってくれる方がいたらうれしい」(香取)、「人生から転げ落ちることも多々あると思いますし、同時に生き方次第でうまくいかないことからも、何とかやり直せるタイミングや可能性はあります。この作品を見て、いつでも人生やり直せるとか、前を向いて生きて行こうなどを感じてもらえたらうれしいですし、多くの方に届けられるように」(白石監督)とメッセージを送った。

映画「凪待ち」
2019年6月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

脚本:加藤正人
監督:白石和彌
出演:香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキー
製作:キノシタ・マネージメント
配給:キノフィルムズ

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