有村架純「瀬名の本当の気持ちを想像した時にぐっとくるものがありました」『どうする家康』

ドラマ
2023年07月02日
『どうする家康』©NHK

松本潤が主演を務める大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合ほか 毎週日曜 午後8時ほか)で、瀨名役を演じる有村架純からコメントが到着した。

大河ドラマ第62作は、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を脚本家・古沢良太が新たな視点で描く『どうする家康』。ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語だ。

有村演じる瀨名は家康の正室。今川家家臣・関口親永の箱入り娘。太陽のように明るく、朗らか。家康の初恋の女性で、相思相愛の仲むつまじい夫婦となり、信康と亀姫を授かる。織田信長との戦い(桶狭間の戦い)を前に、家康を笑顔で送り出すが、その日から彼女の運命が変わり始める。

有村架純 コメント

『どうする家康』©NHK

◆第25回の台本を初めて読んだ時の印象

台本を初めて読んだ時、自然と涙が出てきました。瀨名が殿(家康)と過ごした日々を思い出し、瀬名の本当の気持ちを想像した時に、ぐっとくるものがありました。
「(脚本の)古沢さんは瀨名のラストを苦しみながら書かれていたよ」と監督経由で伺ったのですが、それくらい瀨名のラストに向けて、古沢さんも力を込めて描いてくださっていたのかなと思います。第23回で信康にはかりごとを打ち明けるところから最期をどうやって迎えるのかなと思いながら読み進めましたが、第25回では瀬名の殿に対する精いっぱいの思いが見えた気がして、結末には納得感がありました。

◆瀨名のはかりごとについて

瀨名のはかりごとは、家族を思ってのことだったと捉えて演じました。
殿が内に秘めていた「戦のない世をつくる」という決意を瀨名は感じとっていて、「殿ができないなら私がやる」ということではなく、「殿の夢を一緒に追いかけたい」という気持ちだったのかなと。そして第19回でお万から言われる「政もおなごがやればよいのです」という言葉も一つきっかけになり、殿の夢を一緒に追うために、女の自分ができることは何だろうと具体的に考えたのかなと思います。
そして息子に関しては、あんなに心優しかった信康が簡単に人を殺めるようになるなんて…とショックを受けたと思いますし、戦国時代なので仕方のないことかもしれないけれど、本人の心が壊れてしまっている以上、親としては「仕方ない」では済ませられない。瀨名の中では複雑に受け止めていたと思います。
苦しんでいる信康をどうすれば救えるだろうと考えた時に、やはり世の中から争いごとをなくすということしか方法がなくて…。瀨名のはかりごとは、殿の夢を一緒に追うためでもありますが、息子を守るためでもあり、愛する家族のことを思い、「これだ」と心に決めた方法で迷いなく実行していったのかなと思います。

『どうする家康』©NHK

◆松本潤さん演じる徳川家康の魅力

泣くときには泣く、うれしそうな時は本当にうれしそう、何かをごまかしたい時はごまかしきれずにだだ漏れてしまう素直さもある。松本さんが、家康さんを人間らしくいとおしいキャラクターに落とし込んで演じられているので、こんなに感情豊かな家康さんは見たことがないなと、それが一番の魅力だなと思っています。
松本さんは「瀬名との別れのシーンを撮ってから力が入らない。抜け殻のような感じなんだよね」と言ってくださっていましたが、瀨名・信康との別れからまた新たなステージに進まれると思うので、家康さんとともに立ち上がって、平和な世を目指して撮影を頑張っていただけたらなと思っています。殿がこれからどう変化していくのか、放送を拝見するのが楽しみです。

『どうする家康』©NHK

番組情報

大河ドラマ『どうする家康』
毎週日曜
NHK総合 午後8時~
BSプレミアム/BS4K 午後6時~

WEB

番組公式HP:https://www.nhk.or.jp/ieyasu/
番組公式Twitter:https://twitter.com/nhk_ieyasu

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