“命の記憶”を彫り起こす動物彫刻家・はしもとみお、秋田犬「わさお」のモニュメント制作に挑む『情熱大陸』

エンタメ総合
2021年05月02日

『情熱大陸』

5月2日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系 後11・15~11・45)に、動物彫刻家のはしもとみおが登場する。

動物の“肖像彫刻家”はしもとみおのアトリエは三重県の片田舎にある。彼女が彫るのはどこかに存在している、あるいは存在していた動物たちだ。

幼い頃から動物好きで、獣医師を目指していた。15歳の時、阪神淡路大震災で動物の命が失われるのを目の当たりにして、世界観が変わったという。生きている姿を形として残したいという衝動に駆られて、彫刻の世界に足を踏み入れた。

ただ、見た目をそっくり再現したいわけではないというはしもと。表現したいのは「生命力」。クスノキを材料にする彫刻は、すぐにでも動き出しそうな気配を醸し出す。彫刻刀の入れ方、色の塗り方、その微妙な加減に全神経を研ぎ澄ましている。

はしもとの創作の基本は実際にその動物に直接向き合うこと。大量の写真や映像の資料があっても、直接触れ合うことにはかなわない。その方が五感をフルに使って彫刻に生かせるという。

そんな彼女の元に、全国的に人気になった秋田犬「わさお」のモニュメント制作の依頼がきた。いつか会いに行きたいと思っていたが、「わさお」はもうこの世にいない。はしもとは「わさお」の生きていた気配を求めるために青森に飛んだ。そこから命を蘇らせる彫刻制作が始まった。

<動物彫刻家/はしもとみお プロフィール>
1980年、兵庫県出身。彫刻家・西村浩幸氏に美術の基礎を学ぶ。東京造形大学美術学部彫刻専攻卒業。大学卒業後、触れて楽しめる動物の彫刻展覧会を全国各地で開催。動物のカプセルトイの原型制作や絵本出版など、動物彫刻に特化した幅広い活動が注目を集める。現在、三重県にある古民家のアトリエで制作に励んでいる。

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