安田章大主演「リボルバー」開幕!「誰もが当事者としてタイムトリップしていくと」

エンタメ総合
2021年07月12日

池内博之 コメント

日々の稽古で色々な発見があり、常に進化しているのではないかと思っています。
お恥ずかしい話、ゴッホやゴーギャン、ひまわりの絵や名前は知っていましたが、詳しくは知らなかったので、原田マハさんの小説は非常に面白く、勉強になりました。
稽古期間中に皆さんで、美術館へ「ひまわり」を見に行ったのですが、まさかこんな近いところにあるなんて! と、びっくりしました。確かに、当時の他の作品と全く違う、なんとも言えない強さと怖さ、そしてキャンバスから今にも飛び出しているかのような不思議さを感じました。
私が演じるゴーギャンはもう完全にゴッホとは真逆のタイプですよね。僕が好きなのは2人の共同生活の場面。たった2か月だけど、これが歴史に残るほどにまでなった期間です。もう凄すぎます。
最終的にはバラバラになってしまうタイプの違う2人がここで色々と刺激し合うわけです。確かに、2人の作品を見るとそれがよく分かるし、そんなドラマがあったのかと知りながら実物を見たらたまりませんね。
ぜひとも公演を観た後、美術館へ足を運んで、本物のゴッホ、ゴーギャンの作品に触れてみてください。あの絵の前に立つとほんと引き込まれていきそうです。アートになじみがない方にも、よくご存知な方にも楽しめる作品になっていると思います。ぜひ楽しんでいってもらえると嬉しいです。

大鶴佐助 コメント

まずは無事幕が開けられることに感謝の気持ちでいっぱいです。
稽古場では、安田さん池内さんと毎日たくさんディスカッションし、21世紀メンバーの皆さんとも意見交換をし、マハさんの地図を頼りに行定さんの舵取りを信じ、みんなで初日に漕ぎ着けたと思います。でもここからが本当の船出で、公演ごとに皆さんと一緒にどんな旅ができるのか楽しみです。
世界で初めてゴッホの作品を目撃し、魅了され、愛し、苦悩したテオの兄への愛憎。
ゴーギャンに「星月夜」を情念の炎を燃やし冴と共に語りかけるシーン、ゴッホの生き様、ゴーギャンの後悔、ギローJPの心の変化、絵ではなくリボルバーを通して21世紀の人達が彼等と繋がっていくのがとても儚くも美しく感じました。
たった1つのリボルバーが時空を超え人々を翻弄する。皆さんもその翻弄される人の1人にすることができれば嬉しいです。劇場でお会いしましょう。

北乃きい コメント

この状況下でのお稽古だからこそ絆や結束力がより深まったと思います。美術館でキャストの皆様とゴッホのひまわりを鑑賞したり、ゴーギャンの作品を観に行った時に、マハさんに解説をして頂いたのですが、そのお姿を観察して冴の役作りとして、ゴッホとゴーギャンに対する情熱や純度を上げていく上でとても良い経験になりました。
そして、繊細で迫力があり、いつまでも心に残り続ける作品を作られる行定さんの演出によって、毎日少しずつ冴ができあがっていくのがとても嬉しいですし、そこにしがみついていくのに必死ですが、そんな時間が幸せです。
作品だけではなく、登場人物一人一人のキャラクターも心に残ると思います。彼ら全員が夢に向かって生きています。そうやって、人が何かを追い求めて一生懸命生きている姿は、観ている人に何かを伝える力になると思います。彼らの姿、そしてゴッホの生き様を観て頂きたいです。
キャスト、スタッフ全員、全身全霊で取り組み、作り上げたこの作品を皆様に届けられることをとても嬉しく思います。お客様の心にどう届くのか。それがとても楽しみです。

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