柄本佑、演じた“悪役ではない不倫夫”を分析「昨日のあれは不倫?くらいの天然さ」

映画
2021年09月02日
©2021『先生、私の隣に座っていただけませんか?』製作委員会

黒木華、柄本佑がダブル主演を務める映画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」(9月10日(金)公開)の公開直前トークイベントが行われ、柄本、堀江貴大監督が登壇した。

劇場で観客に披露するのが初ということで、堀江監督は「どんな感想がいただけるのか楽しみです」と期待に胸膨らませ登場。柄本は、ステージ上に掲出してあった自身の役柄の劇中漫画を担当した鳥飼茜のイラストポスターを見て「こんなにすてきで美しいポスターを描いていただけて光栄です」と感謝の言葉を述べた。

©2021『先生、私の隣に座っていただけませんか?』製作委員会

本作の主人公は結婚5年目の漫画家夫婦。ある時、夫(柄本)と自分の担当編集者(奈緒)との浮気現場を目撃してしまった妻(黒木)が、「不倫」をテーマに新作漫画を描き始めることで物語が展開していく。

「漫画家の妻が、夫の不倫を描く」という設定が目を引く本作だが、脚本も手掛けた堀江監督は、企画を考え始める直前に自身が結婚したことがこのテーマで描こうと思った大きなきっかけだったという。堀江監督は「もし自分が不倫をされた側だったら、僕は映画監督であり脚本も書いているので、不倫を題材に映画を撮って復讐をするのではないかと考え、そこから着想を得た」と明かした。

柄本は「コメディあり、サスペンスあり、ミステリーあり、ラブストーリーもありと、見る人を選ばない、老若男女が楽しめる王道のエンターテイメントを作ろうとしているんだなと感じた」と脚本を読んだ際の思いを振り返った。

さらに「これはほめ言葉として捉えていただきたい!」と前置きした上で「監督は、全く監督然としてらっしゃらないので、現場であまり目立たない匿名性のようなものがあった」と語り、「完成した作品を見たら本当に台本のままで、ある種匿名性とは真逆の確信めいたものがあって、監督は意外と策士!? と感じた」と衝撃を受けたことを告白。

これに対し、堀江監督は「決して現場で隠れていたわけではないですよ」と笑いながら「不倫する側にもされる側にも共感して、どちらにも分かるところがあって愛する部分があるようにと、いろんな方に楽しんでもらえるようにキャラクターを作りたいと思っていた」と脚本を書き上げていく際に意識したポイントを明かした。

©2021『先生、私の隣に座っていただけませんか?』製作委員会

「シリアスではなく喜劇のように見せたかった」という堀江監督の言葉どおり、本作では妻の漫画に翻弄される柄本演じる俊夫というキャラクターがコミカルな部分を大いに担っている。この俊夫像に関して、柄本は「この作品、100%俊夫が悪いんです。俊夫がこの事態を招いていて自業自得ではあるんですが、監督からは、俊夫を完全なヒールではなく、ただの記号的な人物ではない人間味のあるキャラクターにしたいと話があった」と説明。

撮影を振り返り「今思えば、俊夫は明らかに不倫に向いていない男で、それが大事なんじゃないかと。これが不倫に向いていて、なんでもうまくこなせてしまう人物だったら完全に悪役になってしまう。要するに俊夫は正直者で、あれ…よくよく考えたら昨日のあれは不倫? くらいの天然さがある」と自身の演じたキャラクターを分析し、会場の笑いを誘った。

堀江監督は「この映画は劇場で見ていただくように音も画も設計していったので、このご時世でありますがぜひ周りの方にお勧めしていただけるとうれしいです」とコメント。柄本は「不倫をテーマにしてここまで爽やかでウェルメイドな作品はなかなかないと思います。僕は非常に好きな作品です。もう皆さんは本日見ていただいたので、共犯ですから!(笑)ぜひ広めていただき、一緒に盛り上げていただけたらと思います」と呼びかけた。

作品情報

映画「先生、私の隣に座っていただけませんか?」
2021年9月10日(金)新宿ピカデリーほか 全国公開

出演:黒木華、柄本佑/金子大地、奈緒/風吹ジュン
脚本・監督:堀江貴大

配給:ハピネットファントム・スタジオ

公式サイト:https://www.phantom-film.com/watatona/
公式 Twitter:@watatona_2021
公式Instagram:@watatona_2021

©2021『先生、私の隣に座っていただけませんか?』製作委員会

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