近藤頌利インタビュー「どんなジャンルでもお芝居をやる軸は一緒。ちょっと幅が違うだけ」

特集・インタビュー
2021年09月17日

近藤頌利インタビュー

◆「ワールドトリガー the Stage」は人気漫画の初舞台化ということで、SNSでも話題ですよね。

配役決定など、新たな発表があるたびに毎回トレンドになってますよね。僕が太刀川慶役を演じるという発表が出た時もトレンド入りしていたみたいで。ありがたいですね。

◆原作は、異世界からの侵略者“近界民(ネイバー)”と界境防衛機関“ボーダー”との戦いを描いたSFアクション漫画。近藤さんは、ボーダー本部所属A級1位太刀川隊隊長・太刀川慶を演じられます。どんなところにキャラクターの魅力を感じますか?

取りあえず強い! ランキングはポイント制なんですけど、1人だけズバ抜けて強い。でも普段は抜けたところがあって、そのギャップが面白いですよね。戦闘時と私生活のギャップを演じ分けたら、演劇としても面白いなと思っています。“ワールドトリガー”という同じ武器で戦うんですけど、その役だけの技みたいなものもあるので、動きでも違いを見せられたらいいなと思っています。今作はパフォーマンスが多い作品で、戦闘シーンもパフォーマンスで見せる部分が出てくると思うので、ダンスをしている知り合いに連絡して、戦闘スタイルの表現法を相談したりしています。それが採用されるかどうかは分かりませんが、現場では自分の意志は持っておきたいですし、演出の中屋敷(法仁)さんはそれぞれの意見を尊重してくれる方なので。

◆では今作は、演技を“膨らませる余地”がある作品になりそうですね。

戦闘シーンをどのように表現するかは未定なんですけど、舞台ならではの良さを出せたらいいなと思っています。以前、「ハイキュー!!」というバレーボールをテーマにした作品で、単にバレーボールをするだけではなく、パフォーマンスで見せるという経験をしました。そこで自分自身の表現の幅が広がったと思うので、今作でもまた違う表現を見つけたいと思います。今回は殺陣のように敵を斬りまくるという作品ではなく、チーム戦なんですよね。戦闘時の人数も少なくて、4対4、3対3とか。1人だけ強くてもダメで、3人が力を合わせて戦う。僕、そこがこの話の好きなところなんですよ。演劇では表現しやすい要素ですし、深みも出てくるんじゃないかと。そういう部分をしっかり表現したいと思うんですけど、何と言っても1回目なので、まずはみんな手探りです。

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