片桐はいりインタビュー「心のどこかに置いておくような作品になってほしい」『東京放置食堂』

特集・インタビュー
2021年09月29日

◆毎話登場する大島名物の“くさや”はいかがでしたか?

においがもうすごかった…。焼く立場なので、「はぁ…」と思いましたけど、食べたらおいしいし、お酒をそんなにがぶがぶ飲むタイプじゃないにも関わらず、「焼酎欲しいね~」って思う味ですよね。私も、劇中に食べるシーンが出てくるんですけど、わりとリアルなくさや初体験の反応をしました。それは、臭いにおいをかぐとちょっと笑っちゃうみたいなことないですか? 険悪な雰囲気の中でも「ふふ」って思わず笑っちゃうみたいな。初めて焼いた時に思った気持ちがその感じだったので、そういうふうに演じました。毎回、くさやが水戸黄門の印籠のように出てきて、いろんな人の体と心に衝撃を与えていくような話なんです。炙っていると、髪の毛とか体にもにおいがついて、お店の中が2~3日はむわっとにおうんです。本当に臭くて撮影はすごくつらいです(笑)。

 ◆毎話ゲストの方が出演されるのも見どころだと思います。第3話(9/29放送)には竹中直人さんが出演されます。共演はいかがでしたか?

1話のゲスト・近藤公園さんも竹中さんも、偶然ですけど役でも現実でも昔から知っている人というのが不思議なご縁でしたね。相変わらず真面目にやってらっしゃったかと思ったら、急にたがが外れたようになったりされていました(笑)。竹中さんの役はつらいものだったんですけど、楽し気に演じてくださる竹中さんを見て、みんなが楽しくなるみたいなすてきな現場でした。

◆第4話(10/6放送)には前田敦子さんが出演されます。

前田敦子さんはカッコよかったです、すごく。「THE プロ!」みたいな感じでした(笑)。私なんかはほれぼれとしてしまいましたよ。パっとお仕事して、パッとお帰りになられて、颯爽としていらっしゃいました。暑い中でウエディングドレスを着ている役でしたが、何一つ文句も言わず、本当にカッコいいと思いました。

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