若手歌舞伎俳優・坂東巳之助、中村莟玉と進化する歌舞伎界を深掘り『マツコ会議』

バラエティ
2021年10月16日

『マツコ会議』

10月16日(土)の『マツコ会議』(日本テレビ系 後11・00~11・30)は、若手歌舞伎俳優の坂東巳之助、中村莟玉(かんぎょく)と中継を結ぶ。

巳之助は、十代目坂東三津五郎の長男として生まれ、6歳の時に初舞台に立ち、スーパー歌舞伎II「ワンピース」ではゾロやボン・クレーなど人気キャラクターを1人で3役務め、最近では市川猿之助主演舞台の代役として1人6役という難しい役をたった4日の稽古で務め上げて話題に。マツコ・デラックスは、巳之助を見るやいなや、実は父・三津五郎さんと行きつけのバーが一緒で、生前に何度か飲んだことがあり、「感慨深いわね」としみじみ語る。

続いては、一般家庭に生まれながら、2歳の頃から歌舞伎俳優に憧れ夢をかなえた中村莟玉が登場。莟玉は、歌舞伎の三大名作と言われる「義経千本桜」のヒロインに抜擢され、新作歌舞伎「NARUTO-ナルト-」では春野サクラ役を演じ、「かわいい」と評判になった注目の女形。

マツコは「全然歌舞伎顔じゃないじゃない」「ああいうアイドルみたいな感じの子も出てきたのね」と、莟玉のイケメンぶりを称賛すると、巳之助が「ほんとこういうのが出てくると困るんですよ!」と横やりを入れる場面も。

昨今の歌舞伎界といえば、オンライン配信を始めたり、歌舞伎の公式YouTubeチャンネル「歌舞伎ましょう」を開設し、歌舞伎俳優たちの素顔や意外な一面を動画で公開するなど、SNSを活用しより身近な存在に進化している。

「(歌舞伎は)生のものなので劇場に来ていただけないという状況になるとこういうアプローチの仕方をせざるを得ない」と話す巳之助に対し、マツコは「でも、もちろん劇場で見る良さもあるんだけど、これからカメラの技術をもうちょっと駆使して、いろんな見せ方ができるなって思うんだよね」「歌舞伎とかって実は近くで見た方が面白かったりするじゃない? 顔とか。可能性はすごいあると思う」と、時代の変化に合わせた歌舞伎のさらなる進化と可能性について語る。

一方で、SNSのような現代ツールを使うことに対し、マツコは「歌舞伎役者さんて、バランスをとるのが難しくなってきちゃうと思うんだよね」と、古典の世界観を守りつつ、現代の素の自分自身も同時に表現していくことの難しさについて独自の考えを投げかけると、「分かる~!」「言っていただけた! これをテレビで!」と心底共感する2人。

これにはマツコも思わず「え!? こんなに共感されるの!?」と驚きを隠せない様子。若手歌舞伎俳優の2人は、マツコに変化が目まぐるしい現代で抱いている葛藤を明かす。

『マツコ会議』
日本テレビ系
2021年10月16日(土)後11・00~11・30

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