中村芝翫親子が福岡・太宰府天満宮でお練り「九州の皆様に元気を出していただけるお芝居を」

エンタメ総合
2017年04月17日

八代目中村芝翫 6月に福岡市の博多座で親子4人同時襲名披露公演を行う中村橋之助改め八代目中村芝翫と3人の息子たちが15日、福岡県の太宰府天満宮でお練りを行った。

 太宰府天満宮は、長男の四代目中村橋之助、次男の三代目中村福之助、三男の四代目中村歌之助が出演する演目「菅原伝授手習鑑 車引」に縁のある菅原道真が祀られている場所。熊本・大分の震災発生から1年が経過したこの日、熊本・大分の復興と公演の成功を合わせて祈願した。

 「被害に遭われた被災者の方はもちろんのこと、九州全ての皆様に元気になってもらいたい」と語る芝翫親子は、紋付き袴姿で人力車に乗り込み、笑顔を振りまきながら、大鳥居までの参道を人力車で進んだ。参道には約3000人が集まり、「成駒屋!」「八代目!」という掛け声が飛び交った。

 一行は本殿にて祈願を行った後、「菅原伝授手習鑑 車引」で長男・橋之助が演じる梅王丸にちなみ、太宰府のシンボルでもある梅の木の記念植樹を実施。親子4人で力を合わせ植樹する様子に、温かな拍手が起こっていた。

<コメント>

■中村芝翫
「熊本・大分の震災の発生から1年というこの時期に、お練りをさせていただくのを躊躇する気持ちもございましたが、こういう時であるからこそ私たちは皆様に夢や喜びを与えたい、被災者の皆様・九州の皆様に元気を出していただき喜んでいただけるようなお芝居をしなければと思っております。今日はこんなにたくさんの方から声援をいただき、改めて(公演に向けて)スイッチが入ったような気がいたします」

■中村橋之助
「あこがれのお役である梅王丸にゆかりのある太宰府天満宮にお参りさせていただき、そしてこれだけの声援をいただいて、気の引き締まる思いです」

■中村福之助
「太宰府にきたのは修学旅行ぶりです。6月の博多座では大きなお役に挑戦させていただくので緊張していますが、楽しみな気持ちも大きいです」

■中村歌之助
「僕は6月の博多座で初めて女方に挑戦させていただきます。しっかり勉強したいと思っています」

「六月博多座大歌舞伎」
中村橋之助 改め 八代目中村芝翫 襲名披露
中村国生 改め 四代目中村橋之助
中村宗生 改め 三代目中村福之助 襲名披露
中村宣生 改め 四代目中村歌之助

<演目>
昼の部
一、菅原伝授手習鑑 「車引」
二、「藤娘」
三、彦山権現誓助剱 「毛谷村」
四、天衣紛上野初花 「河内山」 質見世より玄関先まで

夜の部
一、「信州川中島合戦」 輝虎配膳
二、「口上」
三、「祝勢揃壽連獅子」
四、「幸助餅」

製作:松竹株式会社

公演期間:6月2日(金)初日~26日(月)千穐楽
開演時間:昼の部 11時00分開演/夜の部 16時30分開演
会場:博多座(福岡市博多区下川端町2―1)

公式HP:http://www.hakataza.co.jp/lineup/h29-6/index.php

<観劇料(税込)>
A席 18,000円/特B席 15,000円/B席 12,000円/C席 5,000円

チケットのお問い合わせ:092-263-5555(博多座電話予約センター)