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何度見ても楽しめる半端ない“こだわり”!映画『ピース・ニッポン』大ヒット御礼トークイベント

182164_01_R 日本津々浦々、8年間で全国47都道府県・200か所以上で撮影された映像を厳選し、4K解像度で映画化した『ピース・ニッポン』の大ヒット御礼トークイベントが行われ、中野裕之監督、イラストレーターなど多方面で活躍する安齋肇が登場した。

 数年間に一度だけ、“一期一会”でしか出会えない風景を、8年もの歳月を費やして追い求め作られた本作。空からとらえた見たことのない絶景の数々、そして知っているようで知らなかった日本人特有の精神やルーツもひもといていく、壮大でドラマチックな映画となっている。

 新たな日本に出会う壮大な旅のナビゲーターを務めるのは小泉今日子と、映画作品のナレーション担当は本作が初となる東出昌大。後世に残したい“本当の日本の美しさ”を巡る旅への案内人として、日本を代表する映画俳優として第一線で活躍する2人が作品に華を添える。

 上映後、観客の大きな拍手に迎えられて登場した中野監督と安齋肇。拍手が続く中、さっそくトークが始まり、「安齋さんの感想を聞かせてください!」との中野監督の言葉に、「まずは、大ヒットおめでとうございます!すごいですよね、こんな作品を撮るとはびっくりです。今までの作品群からするとかなり特殊ですよね。中野さん、最初は竹中直人さんたちとコント番組を作っていて、そのときに出会っているので、そのイメージが強くて」と安齋。これに中野監督が「いや、それは置いといて、この作品はぶっちゃけどうだった?」と突っ込むなど、冒頭から旧知の2人の親密さが伝わるやりとりが繰り広げられた。

 安齋は作品について「すごかったですよ。裏切られた感じが強いです。いきなり日本の神社の紹介から始まって、面食らいました。中野さんが過去に撮影していた花火シリーズや屋久島の森など、きれいに面白く映像を撮るのは知っていて、それを想像していたので、真面目かよ!と思ってしまいました。でも、『ピース・ニッポン』というタイトルだと真面目にならざるを得ないですよね。でも、“真面目”の中にも、中野さんらしいこだわり抜いた部分をいくつも見て、それを見られたことがすごくうれしかったです」と感慨深げに語った。

 対して中野監督は、「この作品では“らしさ“をなるだけ出さないように心がけたけど、僕らしさが出ているとしたら猿のシーンですね。猿たちがとてもかわいくてシーンを切れなかったんです。あんなふうに長く映る映画はあんまりないと思います」と作中でも印象的な、温泉で気持ちよさそうに湯船につかる猿のシーンについて語った。

 そのシーンについて「なんで猿なんだ!?となりましたが、でもいい感じでしたね」と安齋が答えると、中野監督は「実は猿が浸かっている温泉は女湯です、知ってました?女湯は子供も入れるので、子供と一緒に浸かっている大人猿は女の猿ばっかりで、男猿たちは温泉の外で、縄張りを守ってるのです。そうしないとすぐに縄張りを奪われてしまうから。一番気持ちよさそうに浸かっている猿はおばあちゃん猿なの」と語り、和やかな癒やしシーンの裏側を初披露。これには安齋も「全部おばあちゃん猿なんだ!全然分からなかった。すごい。ズンと来ました」と感嘆の声を上げた。

 トークはどんどん盛り上がり、中野監督から本作に隠された“こだわり”の鑑賞ポイントが次々と明かされた。「最後の方に福島の花見山という場所を入れていて、頂上付近の展望台をドローン空撮で撮っていて、展望台にいる夫婦が映っています。大きい画面で見るまで僕も気づかなかったんですが、その夫婦が柴犬を連れていて、なんと夫婦がドローンを見つけていて、ドローンが上空を通るとき、連れている柴犬の前足を抱えて、ドローンに向かって手を振らせているんです」と中野監督が明かすと、安齋は「えー!柴犬がドローンに手を振ってるの?知らなかった。言っといてほしかったな~」とビックリ。中野監督はさらに「柴犬の手の動きとこの場面で流れる歌詞も連動させようとして何度もタイミングを直した」と凄まじい“こだわり”を明かして会場を沸かせた。

 次のトリビアとして、「岐阜県の白川郷を映した雪のシーンがあって」と中野監督が言いだした矢先、安齋がすかさず「あっ、僕ひょっとしたら気付いたかもしれない。雪下ろしをしている人がいて、雪が落ちる瞬間が入っていましたよね?あそこだけ雪がサッと落ちてきたから」と鋭い観察眼で中野監督の“こだわり”ポイントを言い当てた。「そうです!よく気づきましたね。なかなか見えないと思っていました~。実はあのシーン雪が落ちる瞬間に音楽のピアノの音が鳴るタイミングも合わせています」と驚きながらも、さらに細かいこだわりポイントを明かした。

 トークも終盤に近付いたとき、安齋はどうしても聞きたかったことがあったらしく、「一個だけ!」と言い、「すごい迫力でびっくりしたんですけど、空撮の花火のシーンでドローンが花火の中に突っ込んでいく映像がありますよね。あのシーンには驚いたのですが、いったいどうやって撮影したんですか?よく許可がおりましたね」と質問。

 中野監督は「あのシーンは徳島の花火大会で、松山在住のドローンパイロットが撮影した映像なのですが、ドローンで花火を撮影するために、数人の仲間を集め、行政に働きかけ、ドローン撮影をするための花火大会を開催してもらったのです」という、本作でも屈指のド迫力映像を撮影するために、花火大会を開催するという、半端ないこだわりを明かした。これに対し安齋は、「えーっ、花火大会を開いたんだ。実際に働きかけて開催したなんて。うわーっ!本当にすごいですね」と、本作のこだわり具合に感嘆していた。

 本作の本当に細かいこだわりポイントがたくさん明らかになった貴重なトークイベント。安齋は最後に「この作品見て、“日本”をもう一回見直す機会ができて、お祭りに行ったり、川を見に行ったりしてみたいと思いました」と語り、大盛況の中、イベントは終了した。

<作品情報>
「ピース・ニッポン」
ナビゲーター:小泉今日子 東出昌大
監督:中野裕之
劇中歌:竹内まりや「いのちの歌」
出演:渡辺大 及川さきの
エグゼクティブ・プロデューサー:林郁
プロデューサー:中野裕之 六彌太恭行 小長井千晶 竹川潤一 
音楽:岡野弘幹 
メインテーマコーラス:Aika・human note
脚本:柴崎明久 中野裕之   
撮影:日本を愛する全国の映像作家たち  
タイトルディレクション:葛西薫 
歴史監修:磯田道史

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