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綾野剛が語る『ハゲタカ』第2部の印象的な3つのシーン【ネタバレあり】

©テレビ朝日

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 テレビ朝日系木曜ドラマ『ハゲタカ』((木)後9・00)が、8月30日放送の第7話から最終章となる第3部へ突入する。それに先立ち、主演の綾野剛が第2部(第4~6話)を振り返り、印象的な3つのシーンについて語った。

 作家・真山仁の同名小説シリーズが原作。外資ファンド代表・鷲津政彦(綾野)が「ハゲタカ」とバッシングを受けながらも、日本の名門企業へ次々と買収を仕掛けて再生させる物語。

 綾野がまず挙げたのは、高嶋政伸が演じたPCメーカー「ファインTD」の社長・滝本誠一郎との対決。鷲津と滝本は総合電機メーカー「あけぼの」をめぐり、壮絶な買収合戦を繰り広げた。

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「第6話の冒頭は高嶋政伸さん演じる滝本社長の土下座シーンからスタートしました。まさに“滝本劇場”の幕開けだったわけですが、鷲津が初めて滝本に本気を出させてしまった瞬間でもありました。
 思い返すと僕自身の中で一番強烈だったのは、第4話、『日本ルネッサンス機構のパーティーで、滝本と初めて会ったシーン』でした。通常、人が近寄ってくるとその気配を察するものですが、滝本は突然横にスッ、と来た。鷲津のパーソナルスペースに簡単に侵入してきた…。その瞬間に、鷲津は滝本に対して同じニオイを嗅ぎ取ったのだと思います。『情報収集と迅速な行動がビジネスの要』――これまでに鷲津たちがやってきたやり方と同じような手段をとる滝本。だからこそ、敵に回したら厄介なことになるという予感は、あのときからあったのではないでしょうか。
 しかし、そこで焦燥感を覚えながらも、冷静に対応したところに、第1部とは違う、鷲津の成長があったように思いました。“情念や怒り”だけでは、この国では戦えない、ということを知らしめられ、それを悟っている鷲津の姿。第1部のときよりも広い視野で、この国のために何ができるのか?日本という国を再生させていくためにはどうしたらいいのか、ということを大局的に捉えている姿だったのだと思います。
 たまたま『あけぼの』という企業を巡って、敵同士であった2人ですが、立場が違えばそれなりの関係を築けていたのかもしれないとも感じました」

「あけぼの」を支えていたのは、菅原大吉演じる中尾部長率いるレーダー開発部の技術者たち。その姿も印象的だったという。

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「技術者というのは、常に未来に向かっています。その姿勢を貫く中尾部長を菅原大吉さんがとても魅力的に佇まれていました。寝る間も惜しんで会社のために技術を磨き、病気に倒れた後もなお、諦めずに会社のことを思う現場の人々の“力”を強く感じました。
 会議室でフカフカの椅子に座りながらではなく、現場で従業員をしっかり見つめている――そんなリーダーの姿に、確かな“未来”があると鷲津を通して思ったんです。菅原さんが演じられた中尾部長によってそれを痛切に感じさせられました」

 最後は第2部のラストシーン。鷲津と竜雷太演じる「あけぼの」の新見会長はここでしか顔を合わせず、初めて相対した。

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「バブル期以前から崩壊後、そして現在まで、大企業とその社員たち、ご家族を背負ってきた偉大な経営者の佇まいを、あのとき鷲津は強く感じたと思います。
 そして激動の時代を必死に戦い抜いてきたひとりの人への礼節として、鷲津は深く頭を下げました。あれだけ鷲津が深く礼をするのは、このドラマの中であのシーンが初めてだったように思います。役職を言わず“新見さん”と呼んだ事にも、鷲津なりの新見元会長に対する人間的姿勢。それだけの敬意を持って対面したのではないでしょうか。
 しかしその後は、新見会長を一瞥することもなくまっすぐ前を見据えて歩き去っていく――その姿勢に、鷲津の『まだまだ自分にはやるべきことがある』という強い意思が表れていました」

 いよいよ始まる第3部は、原作の真山監修のもと、完全オリジナルストーリーが展開。2018年を舞台に、現代の鷲津の姿を描く。

「鷲津はこれまでにたくさんの企業やその経営者と“戦”をし、その倒した人々・企業の“屍”の上に立っているのだと思います。しかしただ倒して終わり、蹴落として終わりなのではなく、しっかりとその人たちの上に立っているという自負、そして業火の中で生きています。
 だからこそ自分が簡単に崩れるわけにはいかない、という信念があり、それが第7話、第8話(=第3部)へとつながっていきます。これまでは対『企業』、対『人』でしたが、いよいよ『日本』と戦っていかなくてはなりません。
 ここからが本当にオリジナルストーリーです。平成が終わろうとしているこの2018年という年に、鷲津が日本でできる最後の大仕事とはいったい何なのか――鷲津がどう立ち向かっていくのか、そして未来は変わっていくのか…。
 ある種の“愛国心”を持ってこの先のことを考えていくためのメッセージになれば、と思っています。2018年の今、起きていることをそのまま感じることができる第3部。誰も知らない『ハゲタカ』をお届けします」

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