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小山薫堂「リアルW座を作りたい」信濃八太郎、阿部海太郎と『W座からの招待状』公開収録

『W座からの招待状』公開収録 WOWOWの人気映画番組『W座からの招待状』の公開収録が行われ、ナビゲーターを務める小山薫堂、イラストレーターの信濃八太郎、音楽を担当する阿部海太郎が参加した。

 毎回映画を見て、それに合わせて小山が詩をつづり、故・安西水丸さん、故・長友啓典さんに続き3代目のイラストレーターを務める信濃がイラストを描き、阿部が音楽をつけ、俳優の濱田岳が小山の詩を朗読し“招待状”を完成させる『W座からの招待状』。この日のイベントでは、阿部によるピアノの生演奏で公開収録がスタートした。

 上映されたのは、ロンドンでの夫、子供たちとの暮らしに疲れ果て、自分の生き方を探すべくパリに向かう女性の姿を描いた『パリへの逃避行』。上映前のトークに登場した小山は「日曜の朝に見る映画じゃないですね(笑)。ドロドロした場面もあるし、カップルや夫婦で来ている方は…もし浮気してる旦那さんがいたら『イヤなところに来ちゃったな』と思うかも…」と。

 上映後にも、再び3人そろってのトークが行われ、小山は、家庭を捨ててパリに向かうヒロインのタラの行動について、経済的にも恵まれた家庭環境などを指摘しつつ「男と女で目線が違うかもしれないけど、何が不満なんだ?と思っちゃう(苦笑)」と男性側の目線での感想を。一方、信濃は妻が外で働き、自身は家で仕事をすることが多いとあって「タラの気持ちがよく分かりました」と語った。

 また、阿部は、自身の祖母がかつて家族を残して家を出たことがあったことを明かし「僕もタラの気持ちで見ていたところがあります。(祖母は)どんな気持ちだったのかな?と」と思いを明かした。

 小山は今回の招待状で「愛と嘘」という題名の詩を発表。詩の中で「愛は嘘の熟成庫」など、深みのある言葉をつづったが「いつも詩は映画の流れや、物語への思いを描くというよりも、ひらめいた言葉を書いてるだけ」と説明。今回の詩に関しては「女って怖いな。こんなにサラッと嘘をつくのか…。守るために嘘をつく――そんな思いが女性にはあるんだ、と思いました」と語った。

 また今後、番組でやってみたい企画を問われると、信濃は「地方のミニシアターを訪問し、土地の人と映画を見て、質問に答えたり、直接話したりしたい」と語り、阿部も「全く同じです。名画座がどんどんなくなっているし、地方の映画館に行く機会がなかなかないので」と同意。小山は「リアルW座を作りたいですね。番組を核にして、(全国の)ミニシアターをつなぐようなことができれば」と願望を語った。

 最後に小山は、番組の魅力について「自分の好きなものだけを見るのではなく、この(番組の)枠を見ようという意識を持つことで、苦手なジャンルや見ようと思わなかった作品に出会うことができ、そこにいままで気づかなかった楽しさや魅力を見つけられると思います」と説明。「時々、本当に眠たくなる映画もありますが(苦笑)、安西水丸さんはいつも『2時間の映画の中に5秒でも心に残るシーンや、胸に刺さるセリフがあれば、それはその映画の持つ最高の魅力だ』とおっしゃっていました」と初代イラストレーターの安西さんの言葉を紹介し、会場は温かい拍手に包まれた。

『W座からの招待状』
WOWOWシネマ
毎週日曜 後9・00

※今回の公開収録の模様は、11月11日(日)日本初放送『パリへの逃避行』とともに放送。
番組サイト:https://www.wowow.co.jp/special/003858

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