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大泉洋のマイク代わりのバナナにボヤキ「佐藤浩市さんがすごい冷たい目で見てましたよ」

『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』 12月28日(金)公開の『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の完成披露試写会が行われ、大泉洋、高畑充希、三浦春馬、渡辺真起子、竜雷太、綾戸智恵、佐藤浩市、原田美枝子、前田哲監督が登壇した。

 大歓声の中、豪華キャストが登壇すると、観客からクスクスと笑いが漏れ出す。けげんな顔をした大泉の手にあるのは、なんと本物のバナナ。大泉の元にようやくスタッフがマイクを手渡すと、「目立たない小ボケをかまされまして…」という大泉の第一声に会場から笑いが起こった。「このタイミングで変えられるんだったら、全然いらなかったです」と言うと、なぜかもう一度バナナを持つくだりを繰り返すことに。「佐藤浩市さんがすごい冷たい目で見てましたよ」と大泉のボヤキから舞台あいさつがスタートした。

 同じ北海道出身という共通点をもつ実在の人物・鹿野靖明を演じた大泉は、初めて大勢の観客が本作を鑑賞することに対して「緊張しております」と話し「関係者の方には評判がいいので、皆さんがどう思っていただけるのか楽しみです」とあいさつ。

 鹿野に最初は反発しながらも、よき理解者へと成長していく新人のボランティア(通称:ボラ)の美咲を演じた高畑は「美咲はお客さんと同じ目線の役なんですが、初めは鹿野さんのことを『この野郎!むかつく!』って思うんですけど、見終わったら大好きになってると思います」と。

 美咲の恋人で医大生のボラ・田中を演じた三浦は「北海道で丁寧に作ってきた作品が皆さんの元に届けられることをうれしく思っています。力をもった素晴らしいキャストの皆さんと一本の作品に携われたという幸福感でいっぱいです」と語った。

 気さくな性格で慕われるベテランボラ・貴子を演じた渡辺は「鹿野さんという稀有な、わがままで愛しい人の物語、そして、鹿野さんを取り巻く周りからの優しいまなざしを楽しんでいただけたらと思います」と少し緊張気味にあいさつ。

 息子の靖明の自立生活を温かく見守る父・清を演じた竜は「お母さんがお母さんなので」と息子と靖明への愛情を絶やさない母・光枝を演じた綾戸のほうをチラリと確認し、「怒られないようにそこそこやらせていただきました。今日もお母さんをよろしくお願いします」と呼びかけた。

 綾戸は誰よりも目立つ黄色の衣装を身にまとい「百貨店でバナナに見える衣装を、と注文しました」と笑いを誘いながら、「60歳になって、やっと母親が言っていることが分かるようになりました。この映画で母親が言うてた、本当の自立は誰かと関わって生きていくことなんだと。あれはわがままなんでしょうか。私にはボラの皆さんも(鹿野と関わり)生きる道を見つけ、息子も同じようにしっかりと生きた、これは一つの<生きる>映画かなと思います」と思いを明かした。

 田中の父で、勉強よりもボラを優先する息子を苦々しく思っている病院長・猛を演じた佐藤は「息子の行く末を心配する普通の父親をやらせていただきました。リアリズムが伝わる映画だと思います」と。

 鹿野の主治医で厳しくも本気で体を心配している医師・野原を演じた原田は「ご本人である鈴木先生とお会いしたんですけど、本当にかわいい方で、心の叫びのような鹿野さんのかわいいわがままを大変な思いをして見守っているだなと思いました」と語った。

 前田監督は「鹿野さんという方の全力で生きた人生をどうしても映画にしたくて、3年半かかり、このように皆さんに届けることができて、とてもうれしいです。俳優陣の皆さんが全力で演じてくれて映画は豊かなものになっているので、ぜひ楽しんでいただければと思います」と力強くアピールした。

 ここで、本作のタイトルにかけて「○○なのに○○かよ」撮影エピソードを語ることに。大泉は「まさかの挙手制ですか!?」とツッコみつつ、自ら手をあげ「ランニングなのに止まるのかよ」と発表。撮影中、鹿野を演じるにあたり減量していた大泉は、キャストとの食事を楽しんだ後も毎日走り込んでいたため、それを知った三浦と高畑も参加することに。しかし、高畑は10メートル走ってすぐに止まるため「そのペースについていくのが大変でした」と明かした。

 さらに、走っている最中は三浦が爆風スランプの「RUNNER」を流していたといい、「大泉さんが『そろそろ疲れているから春馬DJになってくれ』と言うので」と仲むつまじいエピソードを披露した。

 次に手を挙げたのは、竜。「車いすなのに元気かよ」と発表し「私も若くて元気なころは『健全な身体は健全な精神は宿る』と生意気なことを言っていたのですが、友人から『健全じゃない身体にも健全な精神は宿る』と言われました。なんて傲慢なことを言っていたんだろうと気付き、この映画であらためて教わりました」と語った。

 3番目に手を挙げたのは、まさかの佐藤。「監督なのに、呼び捨てかよ」といい、「前田監督とは、助監督からの知り合いで、普段は『てつ』と呼んでいるんですけど、今回は監督なのでそういうわけにはいかず」と、ついつい呼び捨てしそうになるのをのみ込んでいたことを明かした。

 すると、前田監督から「旭川まで撮影に来ていただいて大変ありがたかったのですが…撮影しにきていたのか、ゴルフしていたのか…」と爆弾発言。大泉も同じように佐藤に対して思うところがあり、すかさず「撮影なのにゴルフかよ」とツッコミ。「手を挙げなければよかった」と佐藤が後悔する姿に会場から笑いが起こった。

 続いて手を挙げたのは綾戸。「監督なのに、言葉引っ張るのかよ」と発表。普段関西弁を話す綾戸は本作で北海道弁に挑戦しているため、現場では大泉に教えてもらっていたという。しかし、関西出身の前田監督が関西弁で指示出しをするため、せっかく大泉に教えてもらった北海道弁からまた関西弁に引き戻されたという。

 高畑は「撮影中、編み物にハマっていた」と話し、プロの雀士として活躍する萩原聖人から「いい感じにダサいヘアバンド作ってほしい」というリクエストを受けたことを明かした。高畑は“絶対王者”という刺しゅう入りのヘアバンドをプレゼントしたのだが「撮影後の初めての試合でつけてくれてたんですけど、負けてしまって…『せっかく作ったのに負けるのかよ』」と見事なオチをつけ、会場から拍手が送られた。

 最後に、大泉は「大変楽しいキャストの皆さんと過ごした1か月でした。素敵なタイトルで興味をもって原作を読ませていただいたのを覚えています。鹿野さんがなぜそこまでわがままをいったのか?鹿野さんが目指していた社会などが伝わるといいなと思っています。観終わった後、このタイトルが皆さまにどう響くのか、楽しみです」とメッセージを送った。

映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』
12月28日(金)全国ロードショー

<ストーリー>
札幌で暮らす鹿野靖明(大泉洋)は幼少から難病の筋ジストロフィーを患い、車いす生活。体で動かせるのは首と手だけで、介助なしでは生きられないのに病院を飛び出し、ボランティアたちと自立生活を送っていた。夜中に突然「バナナ食べたい」と言い出すワガママな彼に、医大生ボラの田中(三浦春馬)は振り回される日々。しかも恋人の美咲(高畑充希)に一目ぼれした鹿野から、代わりに愛の告白まで頼まれる始末!
最初は面食らう美咲だが、鹿野やボラたちと共に時間を過ごす内に、自分に素直になること、夢を追うことの大切さを知っていく。そんなある日、鹿野が突然倒れ、命の危機を迎えてしまう…。

<出演>
大泉洋
高畑充希 三浦春馬
萩原聖人 渡辺真起子 宇野祥平 韓英恵/竜雷太 綾戸智恵/佐藤浩市/原田美枝子

<スタッフ>
監督:前田哲
脚本:橋本裕志
音楽:富貴晴美
原作:渡辺一史「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」(文春文庫刊)
配給:松竹

公式サイト:bananakayo.jp
公式Twitter:@bananakayomovie

©2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会

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