貞子のサプライズ登場に池田エライザ、清水尋也ら大盛り上がり

映画
2019年05月10日

映画『貞子』 5月24日(金)公開の映画『貞子』完成披露会試写会イベントが行われ、池田エライザ、塚本高史、清水尋也、姫嶋ひめか、佐藤仁美、中田秀夫監督が登壇した。

 会場のスクリーンには、楽屋で控えるキャストたちの映像を生配信。ハイテンションでカメラを構える清水を筆頭に楽しそうな様子が流れると、楽屋から盛大な拍手に迎えられてキャストたちが登壇。

 池田は「今日みたいな曇天にぴったりな映画です。映画は怖いんですが、舞台あいさつは皆さんが幸せな気持ちになれるようにやらせていただきます!」とあいさつした。キャストたちはイベントの様子を自ら手持ちカメラで撮影、その様子も同時にライブ配信された。劇中で動画クリエイターの和真を演じた清水は、慣れた様子でカメラを構えるも楽屋でのハイテンションとは一変してたどたどしく「皆さんこんにちは…みんなで頑張ります!」とライブ視聴者に向けてコメントしたが、「さっきと違う!」と一同からツッコまれた。

 Jホラーの金字塔「リング」シリーズの主演オファーを受けた時の気持ちを聞かれた池田は「私は本当にホラーが苦手なんです。『リング』を観てからその洗礼を受けて、ホテルではテレビに布をかけてしまうくらい…台本を読むのにも2、3日かかってしまいました。でも読んでみると怖いだけじゃなくて、ヒューマンドラマがあって、そこに触れたいと思ったので勇気を出して挑戦しました」と当時の心境を明かした。

 さらに「びっくりするとか爆笑とかお芝居でやるって難しくて、技術的なことが通用しないので、自分を茉優のメンタルに追い詰めました。弟役の尋也君が本当に私の弟に似てるんですよ。もし自分の弟がいなくなったらと、茉優にリンクさせて臨みました」と語った。

 和真をサポートするウェブマーケティング会社に勤める石田祐介を演じた塚本は「『リング』の時が高校生だったので、まさにその頃はSNSなんてなくてVHSを使っていたので、本当に見たら呪われると思って怖かったし、そんな作品に20年後に出させていただけるなんて思ってなかったです」と告白。

 共演した池田の印象については「かっこいい!茉優という役も真っすぐでかっこよくて、池田さんが自分を追い込んで茉優になろうとしてるのが分かりました」と語った。

 茉優の弟で、貞子に呪われるきっかけをつくってしまう動画クリエイター・和真を演じた清水は「一人で自撮りで動画の撮影に挑戦しました。撮りながら演技するのは難しかったです。明かりの調整とか、向き変えたり戻したり、一人でずっとやっていました」と自撮り撮影シーンの苦労を明かした。

 ともさかりえ演じる放火事件の犯人の娘であり、謎の少女役で出演した姫嶋ひめかは、本作が映画初出演。姫嶋は「世界的に有名な怨霊の貞子さんとの共演は怖くもあったし嬉しくもありました」とかわいらしく話し、会場を和ませた。

 池田は姫嶋の演技について「ひめかちゃんは監督の演出をどんどん吸収していくので、1、2年後はどうなっちゃうだろうって思います」と今後の活躍に期待を寄せた。

「リング」「リング2」で同じ倉橋雅美として出演した佐藤は「そういえば私生きてた!と思いました」とオファーを受けた心境を明かし「22年前の話で、22年後に同じ役をやるなんで今後ないと思います。やっぱり知ってても貞子は怖いです。気持ち悪い空気感があります。22年前と変わらない」と熱弁。

 さらに久しぶりの中田組については「監督は全然変わってなくて、もううるさい!って思いました(笑)。本当によくしゃべる!」と話し、会場を沸かせた。

「リング」から20年、今作で再びメガホンをとった中田監督は、当時の“見たら呪われる”から“撮ったら呪われる”恐怖に進化したことに「『リング』を観たことがない世代に観てほしいと思うので、貞子ワールドというか、原型は守りつつ、あの頃からデジタル時代に進化した、スピード感は意識しました。アナログとデジタルのハイブリッドです」と。

 主演の池田については「ホラー映画のヒロインに向いているフォトジェニックな容姿と、恐怖に立ち向かうキリッとした強さがありました。来てほしいところに到達してくれる人でした」と絶賛。

 その言葉を受けた池田も「監督に演出される前に一発でやってやろう!って思って撮影に臨んでいました!」と語った。

 本作のキャッチコピーになっている“この映画、容赦ない”という言葉から、容赦ない監督の演出について、池田は「監督に負けないようにというか、現場に没入している監督を見てもっと上に這いつくばっていこうと思えました」と。

 トークが終わり、フォトセッションが行われようとしたその瞬間、会場の照明、スクリーンの映像が乱れ、観客は騒然。すると、キャストの足元のパネルから貞子がダイナミックに登場。キャスト陣も突然の貞子の登場に驚き、大盛り上がり。貞子もそろって写真撮影が行われた。

 最後に中田監督は「キャスト、スタッフと一生懸命作りました。皆さんに楽しんで観ていただけたら幸いです。面白かったら周りの人にも勧めてください」と。

 池田も「中田監督がメガホンをとり、佐藤仁美さんもご出演されていて、クラシカルなホラーの要素もあるんですが、今みんなが手に持っているスマホから忍び寄る恐怖をぜひ感じていただきたいです。そして、ホラーだけでなく、皆さんの中にあるホラーというイメージを更新するような要素も含まれています。いろんなことを感じて楽しんでください!」とPRした。

『貞子』
5月24日(金)全国ロードショー

<あらすじ>
病院で心理カウンセラーとして働く茉優(池田エライザ)は、警察によって保護されたひとりの少女を担当する。一切の記憶をなくし、自分の名前すら言えない少女と向き合う茉優だったが、次第に彼女のまわりで奇妙な出来事が起こり始めるー。一方、WEBマーケティング会社に勤める祐介(塚本高史)の薦めで動画クリエーターとなった、茉優の弟・和真(清水尋也)は再生回数の獲得に焦るあまり、心霊動画を撮ろうと、死者5人を出したある団地の火事跡に忍び込むが…

<出演>
池田エライザ
塚本高史 清水尋也 姫嶋ひめか 桐山漣 ともさかりえ 佐藤仁美

原作:鈴木光司「タイド」(角川ホラー文庫刊)
監督:中田秀夫
脚本:杉原憲明 音楽:海田庄吾
主題歌:女王蜂「聖戦」(Sony Music Associated Records)
プロモーション使用楽曲:女王蜂「feels like “HEAVEN”」(Sony Music Associated Records)

製作:『貞子』製作委員会
配給:KADOKAWA

公式サイト:sadako-movie.jp

©2019『貞子』製作委員会