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池田理代子インタビュー「映画は自分では体験できない世界を観せてくれる」ムービープラス「この映画が観たい」

池田理代子インタビュー「映画は自分では体験できない世界を観せてくれる」ムービープラス「この映画が観たい」

CS映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送中の人気オリジナル番組『この映画が観たい』6月放送回は、「ベルサイユのばら」などで知られ、今年デビュー50周年を迎えた漫画家の池田理代子さんが登場。番組内で自身の人生に影響を与えた映画のオールタイム・ベストを紹介しながら、映画との出会いや漫画家デビューから「ベルばら」大ヒット、50代での声楽家デビュー、そして漫画家50周年とこれまでの人生を語った池田さん。インタビューで見えてきた、池田さんの意外な一面とは――。

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◆“オールタイム・ベスト”として5作品の映画を挙げられましたが、悩まれましたか?

わりとすんなり選びました。今回番組で話した作品以外でも、民主化する前の南アフリカ映画とか、マハトマ・ガンジーの映画とか、そういう社会派の作品が好きなんです。
あとね、B級ホラーが好きなの!(笑)。

◆えー!意外です。映画はよくご覧になっているんですか?

多い時は3本くらい観ていました。昔は、家にレーザーディスクが山のようにありましたね。本棚には、本と同じくらい映画ディスクが並んでいました。

◆そこまで映画を求めるようになったのにはどんなきっかけがあったのでしょうか。

きっかけは特にないんですが、映画は自分では体験できないいろんな世界を見せてくれるものなので好きなんです。だけど、漫画「ベルサイユのばら」が出たころ、「漫画は活字と比べて絵があるから、子供たちの想像力をそいでしまう」ってマスコミに批判されたこともありました。そのときには「じゃあ映画もだめなんですか?」って言ってました(笑)。
漫画は本の形をしているがために活字の本と比べられて、たたかれ続けたんですよね。
今は映画だけじゃなくてテレビドラマもほとんど漫画が原作じゃないですか。こんなことでいいのか!って思います(笑)。

◆いまや漫画=ジャパン・カルチャーですもんね。

映画を作る人、ドラマを作る人、しっかりしようよ!って感じです。
と言いつつ、「章子のエチュード」という自分の作品がNHKの朝ドラになったら幸せだなって思ってるんですけど(笑)。

◆ご自身で映画を作るほうにも興味があったとか。

映画は1日で3本観てましたから、中にはハズレを引くこともあります(笑)。
私ならこういうふうに作ったのにな、と思うこともありました。

◆先ほどお好きだとおっしゃっていたB級ホラーとか?

私、「死霊のえじき」が大好きでね(笑)。怖くて怖くて・・・でも何回も観ました。

◆同じ作品を何度もご覧になりますか?

そうですね。映画を作る人って細部にこだわっているので、新たな発見もあるし。
何度観ても色あせないのが名作なんだなって思います。

◆ご覧になる映画を選ぶ基準はありますか?

勘みたいなものですね。あと、やっぱり映画の宣伝文句って大事ですよね。

◆役者さんでお気に入りの人や好きな人はいますか?

いますいます。たくさんいますね。「プラトーン」で顔に傷がある役をやっていたトム・ベレンジャーとか好きですね。あと、先ほど番組の中でも紹介した「わが命つきるとも」のナイジェル・ダヴェンポートとか。がたいのしっかりした人が好きなのかも(笑)。
ジョニー・デップやブラッド・ピットなど、ほかの女の人から騒がれているような人があんまり好きじゃなかったりするんです。

◆トム・ベレンジャーやナイジェル・ダヴェンポートは、先生が描かれる漫画に出てくる男性とはちょっとタイプが違うようですが…

うーん…どうかなぁ(笑)。でも、好きなタイプはがたいのしっかりした人で、究極はシュワちゃんです(笑)。スポーツなんかも、ボクシングとかラグビーとか柔道はよく見ていますね。

◆アーノルド・シュワルツェネッガーの映画で好きな作品は?

「ターミネーター」!あと、ボクシングものといったらスタローンですよ。「ロッキー」は全部観ました。そのあと作られた「ランボー」はちょうどドイツに語学留学しているときに映画館でやっていたんです。向こうは留学生にすごく待遇が良くて、映画が無料なんです。文芸ものは言葉が難しいでしょ。でも「ランボー」はあまり台詞がないから、ドイツ語でもすごく分かりやすいんです(笑)。それで印象に残っていますね。

◆番組で選ばれた社会派作品以外にも幅広くご覧になっているんですね。

家にスプラッターものも山のようにあって、みんなが気持ち悪がるんです。社会派の作品も観るので、そういう意味ではバランスが取れているのかも(笑)。

◆映画と漫画で共通する部分はありますか?

手塚(治虫)先生もおっしゃっていたけど、映画から得られたのは、いろんなアングルで撮るということ。俯瞰などの手法は、漫画は映画から学んだんですよ。
いまでも私、“映画ならどう撮るか”ということを念頭に置いて描きますね。ロングからずーっとアップにしていくとか、この画のバックにはどんな音楽が流れているかなどをイメージして描いています。

◆先生はご自身の作品を読み返さないとおっしゃっていましたが…

いま「ベルサイユのばら エピソード」編を描いていますので、間違いがあるといけないんで読み返すんですけど…それでも間違えますね(笑)。

◆読者は何度も繰り返し読んでいますから、すごく詳しいですよね。

「ベルばら検定」ってあるじゃないですか。あれやってみたんですけど…、私落ちました…(笑)。

◆「ベルばら」の連載期間は2年もなかったということに驚きました。ここまで長く愛されることは想像されていましたか?

あの当時、漫画って読み捨てで、単行本にすらなっていなかったりしたんです。だから、“読み捨てにされないものを描こう”という意識は描き手も編集者も強かったですね。
ここまで長く愛されるとは思わなかったけど、大人になっても読み返してくれたら、とは思っていました。

◆男性の読者もかなり多いと思うんですが、想定されていたんですか?

男性読者、多いんですよ。でもね…みんな隠してるの(笑)。
やっと最近ね、サイン会とかに行くと、50代とか60代の男性で「実はファンなんです」ってカミングアウトする人が増えてきて。若い人は、少女漫画と少年漫画の枠を超えて読んでくださっていますけど、昔はやっぱり恥ずかしくて、こっそりお姉さんのを読んでいたとかね。

◆番組でこれからの人生についてお話をされていました。

「エピソード」編を描き進めていますので、描き終えるまで生きていられるかなというのはいつも考えますね。あとどのくらい作品を残せるかなって。
いま描いているものをしっかり完結させたいと思っています。

 

■PROFILE

いけだ・りよこ…1947年12月18日生まれ。大阪府出身。漫画家、劇画家、声楽家。
1967年、大学在学中に漫画家デビュー。
1972年、「ベルサイユのばら」が大ヒット。以降、漫画家として多数の名作を生み出す。
1995年、東京音楽大学声楽科に入学。以降、コンサート出演、CD発売など声楽家として活躍。
2017年、漫画家デビュー50周年を迎える。現在「ベルサイユのばら エピソード」編が「マーガレット」(集英社)で不定期連載中。

 

■番組情報

「この映画が観たい#45 ~池田理代子のオールタイム・ベスト~」
自身の人生に影響を与えた映画について語る、ムービープラスの人気番組。今回、池田理代子が挙げたオールタイム・ベストは、「わが命つきるとも」「未知への飛行」「ソイレント・グリーン」「ドイツ・青ざめた母」「人間の値打ち」の5作品。

CS映画専門チャンネル・ムービープラス
6月5日(月)23:00~23:30ほか

番組ページ(http://www.movieplus.jp/guide/mybest/
ムービープラス公式サイト(http://www.movieplus.jp/

 

■LaLaTV「ベルサイユのばら」45周年記念

 「ベルサイユのばら」特集

©池田理代子プロダクション・TMS

©池田理代子プロダクション・TMS

女性チャンネル LaLaTVでは、6、7月に2ヵ月連続で「ベルサイユのばら」特集を放送。


<6月放送ラインナップ>

アニメ「ベルサイユのばら」全40話
放送日:6月5日(月)19:00ほか/毎週月~金19:00

©池田理代子プロダクション・TMS

映画『マリー・アントワネット』
放送日:6月2日(金)23:00ほか

宝塚歌劇「ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―」
(2006年星組・宝塚大劇場)
放送日:6月10日(土)23:00ほか

宝塚歌劇「ベルサイユのばら―オスカルとアンドレ編―」
(2013年月組・宝塚大劇場)
放送日:6月17日(土)23:00ほか

女性チャンネル LaLaTV特集ページ(http://www.lala.tv/the_rose_of_versailles/

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