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内野聖陽インタビュー「“やってみなはれ”に萬治郎の全てが詰まっている」ドラマ『琥珀の夢』

内野聖陽インタビュー「“やってみなはれ”に萬治郎の全てが詰まっている」ドラマ『琥珀の夢』

日本初の国産ウイスキー造りに命を捧げた男の人生を描くヒューマンドラマ『琥珀の夢』。主人公・鳴江萬治郎を演じる内野聖陽さんに、演じたキャラクターの魅力や、撮影現場のエピソードなどを聞きました。

◆“やってみなはれ”の精神で、明治・大正・昭和を駆け抜けた萬治郎ですが、役作りはどのようにされたのでしょうか。

ドラマ『琥珀の夢』萬治郎が生まれたのは大阪府の船場なんですが、その街に関するイメージが漠然としていたので、船場に関する映画で市川雷蔵さんが出演されていた「ぼんち」を含めて、何本か見ました。そのあとに、船場地区のど真ん中にある道修町を訪ねて「ここで萬治郎が大八車引いていたのかな」と、実際に街並みを見て触発された部分もありました。あとは、船場言葉。「~しとくなはれ」などは、今の大阪人は使わないらしくて、大阪出身の俳優さんたちがダメ出しを受けるほどなんです(笑)。それだけ商人の町の言葉って少し独特ですし、さらにお客さんが京都の方たちも多いから、京都の言葉のニュアンスが入っていたりして。撮影中も関西のラジオをずっと聞いて勉強していました。船場言葉が一番手こずった部分でもありますが、役を捉える上で助けてくれた部分でもありますね。

◆萬治郎の魅力はどういったところだと思いますか?

ドラマ『琥珀の夢』一番は“やってみなはれ”の精神ですよね。今の時代は、インターネットから情報を得られていろんなケーススタディができると思うけど、怖じ気付いちゃって、まず挑戦してみるという大事なエネルギーが弱まってしまうような、最初の一歩が踏み出せない人が多いんじゃないかな。劇中のせりふで「まず、やってみなはれ。やってみなぁ、でけるかでけんか分からしまへんやろ」というのがあるんですけど。確かにそうだよなって僕自身もあらためて気づかされたぐらい、このせりふに全てが集約されていると思いますし、このひと言が萬治郎の精神の源、人柄が現れていると思います。

◆役柄と重なる部分はありますか?

萬治郎は、周りのみんなを巻き込むパワーがすごいんですが、僕はそこまでの人ではないかなと思います(笑)。でも、自分の感覚だけを信じて生きていこうという部分は少しだけ重なるかな。

◆萬治郎が洋酒と出会うきっかけとなった薬種問屋「小南商店」店主・小南理助役の西田敏行さんをはじめ、檀れいさん、生瀬勝久さんと豪華俳優陣が出演しています。撮影中のエピソードを教えてください。

ドラマ『琥珀の夢』西田さん演じる理助に、ワインが成功を収めたあとにウイスキーを造りたいんだと話をしに行くシーンがあるんです。そこで、理助に「やめなはれ」って言われるんですが、西田さんがアドリブで遊んでくるので、笑いを耐えるのが大変でした(笑)。でも、完成した映像を見たら、アドリブ部分がばっさりカットされてて(笑)。西田さんが演じる理助は、萬治郎が琥珀色のお酒を造るきっかけになる方で、威厳とやさしさが素晴らしかったです。西田さんだけでなく、いろんな名優の方とご一緒させていただきました。伊武雅刀さんの演技には泣きそうでしたね。萬治郎の妻・サトを演じる檀れいさんは、とにかく美しい!芯は強いけど、すごくチャーミングなかわいらしさが出ていて素敵な女優さんだなあとつくづく思いましたね。萬治郎の兄・千恵蔵を演じる生瀬勝久さんは、船場言葉がたどたどしかった僕のせりふの相手を自らしてくださって。また大阪出身の方で関西のボケ・ツッコミの息を熟知されているのでナイスなツッコミを入れてくださるんです。そのおかげで僕はいつの間にか天然キャラクターをゲットできました(笑)。

◆あらためて、作品の見どころをお願いいたします。

ドラマ『琥珀の夢』厳しい時代に、どれだけ踏ん張れるかというスピリットが、男としてこうありたいなと感じさせてもらえましたね。国が一番厳しい時こそ頑張る、萬治郎の魂に惚れました。それから、作家さんが女性なので女性目線で書かれているところも素敵です。サトへの愛情が原動力で突き進む“奥さんラブ”で描かれているんです。明治・大正・昭和と3つの時代を生きた男の生き様がたっぷり詰まっていますし、グッとくるシーンもたくさんありますので、老いも若きもぜひご覧になってほしいですね!

 

■PROFILE

●うちの・せいよう…1968年9月16日生まれ。神奈川県出身。AB型。主な出演作は、『臨場』(テレビ朝日系)、『とんび』(TBS系)、『真田丸』(NHK)、『ブラックペアン』(TBS系)など。

公式サイト:http://www.uchinoseiyo.jp/

 

■番組情報

日経ドラマスペシャル『琥珀の夢』
テレビ東京系
10月5日(金)後9・00~11・24

<ストーリー>
明治12年。大阪の米穀店「鳴江屋」店主・鳴江義兵衛(中村梅雀)とちよ(原田美枝子)に4人目の子供が誕生。萬治郎と名付けられる。成績優秀な子に成長するが、13歳のとき、義兵衛は息子を丁稚奉公に出すことにする。母は反対するが、父の言葉を受け入れる萬治郎(渡邉蒼)。そんな中、萬治郎はキラキラした琥珀色の夢を見る。この夢が意味するものとは…。

奉公先の薬種問屋の店主・小南理助(西田敏行)は葡萄酒の開発をしていた。興味を持った萬治郎は開発を手伝い、やがて販売にこぎつけるが、東京で人気の葡萄酒のおいしさに愕然とした理助は、志半ばで洋酒部を廃止に…。数年後、大人になった萬治郎(内野聖陽)は日本一の葡萄酒を完成させ理助の恩に報いた。そして、好調な葡萄酒の販売を足掛かりに、あの日見た「琥珀色の夢」を実現させるため、ついに国産初のウイスキー造りに着手する。

公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/kohakunoyume/
 
●text/宮西由加

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