『いだてん』に斎藤工、林遣都、三浦貴大、大東駿介、上白石萌歌、皆川猿時、トータス松本

ドラマ
2019年04月24日

『いだてん』
 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK総合ほか)の新たな出演者発表会見が行われ、主演の阿部サダヲ、新たに出演が決まった斎藤工、林遣都、三浦貴大、大東駿介、上白石萌歌、皆川猿時、トータス松本が登壇した。

 今回発表されたキャストは7人。主人公が阿部サダヲ演じる田畑政治に変わり、プールもまだ珍しかった時代の“河童かっぱ”たちの活躍を描く第2部から登場する。日本水泳界の大スター・高石勝男に斎藤、1932年ロサンゼルス銅メダリストで自由形の選手・大横田勉を林、1932年ロサンゼルスで日本代表チームのアシスタント・コーチを務めた野田一雄を三浦、日本人初のオリンピック連覇者・鶴田義行を大東、日本人女性初の金メダリストの前畑秀子を上白石、1932年ロス・1936年ベルリン 日本代表水泳監督の松沢一鶴を皆川が務める。

 さらに、「前畑、ガンバレ!」と絶叫し、日本中を熱狂させたラジオ実況が現在でも語り草になっているNHKスポーツアナウンサーの河西三省をトータス松本が演じる。

 阿部は「やっと水泳の選手たちと一緒に取材会見ができて頼もしい方たちが集まっていただいて本当にうれしいです。これは今ものすごい100人くらいの選手たちを連れてロスのほうに行ってるビジュアルなんです。だから、金栗さんたちの時は選手2人だったんですけど、100人に近い人数がいて本当に頼もしいというか楽しいんですよ、やってて」と語った。

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 斎藤は「こないだ実際水泳のシーンを撮るときに、隣にいる外国の選手役の方に話を聞いたら、現在世界で8位の記録を持っていて。僕らの周りを囲んで泳いだりしてるんで、僕らもそれに負けずと訓練をしてきたので、迫力ある水泳シーンになってると思いますので、楽しみにしていただきたいです」と。

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 大河初出演となる林は「このセットだったりもそうなんですけど、外国人選手だったり、ロケ地だったり、本当に細部にわたってこだわりが強くて、水泳シーンも本当に迫力ある、大河ドラマでしか撮れない映像になっているんじゃないかなと僕自身すごく楽しみにしています」と緊張気味に語った。

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 水泳経験があるという三浦は「僕自身が幼少のころから水泳ばかりやっていて、大学を卒業するまで水泳関係に関わって生きてきたので、こういう水泳選手の役を頂けて本当にうれしいなと思っております。野田一雄という方はこの選手団を助監督として率いていくメンバーで、水泳をやっていた時に指導にもすごく興味があったので、こういう役ができて本当にうれしいなと思っていますし、またこの大河ドラマで水泳を見てくれる人が増えるといいなぁ、なんて思いを持ちながら撮影をしています」と。

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 大東は「僕たちも撮影が始まる3か月ぐらい前から水泳をやらせてもらって、そのときにスタッフさんとごあいさつさせてもらったときに、前半戦、駆け抜けてきた方たちの熱量というのをすごく感じまして。すごく気合の入った練習期間、クランクインでした」と語り、「大河ドラマは3作目出演させてもらうんですけど、自分の演じる役の写真が残っているっていうのは初めてだったんで、また鶴田選手っていうのがとんでもない肉体をしている方で、水泳の練習を含め、鶴田さんに近づける身体づくり、そういうところもすごく楽しかったです」と明かした。

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 林と同様に今回が初めての大河ドラマ出演となる上白石は「毎日刺激がたくさんあって、こんなすごく面白くて素敵な先輩方に囲まれて撮影をしております。前畑さんといったら誰しもご存知の女性で、日本人初の女性の金メダリストということで、撮影に入る3か月前からトレーニングを始めまして、体形に少し説得力を与えるために7キロぐらい増量したりとかトレーニングを毎日重ねて、心も体も本人に近づけるように、特訓をしてまいりました」と明かした。

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 今回、体形から役作りをするのが初めてだったという上白石。「ただの増量ってだけじゃなくて筋肉をつけるためというかその水泳選手っていうことの説得力を持たせるためっていうのもあるんですけど。やっぱり撮影も長期で長時間水の中にいなきゃいけなかったので、なんか後々こんなハードな撮影だったらあれぐらいのトレーニングは必要だったなっていうくらい。だから必要な見た目だけの増量じゃなくて、撮影中体力を持たせるための増量だったんだなって」と振り返っていた。

 皆川も初めての大河ドラマ出演で、「初の大河ドラマのプレッシャーで痩せたわけではございません。役作りで痩せろと言われました。最初25キロ痩せろと言われて、それはないだろということで20キロで手を打ちました。ご近所の奥さんからは皆川さんのお父さんはご病気かしらと噂が立ちました。ようやく病気じゃないってことを明かせるこの日を待ち望んでおりました」と冗談交じりに語った。

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 トータスは「まさかの標準語アナウンサー役です。とにかく有名な人で、『前畑、頑張れ、前畑頑張れ』と、あの有名なレコード、あの声を僕がやるのかと。最初ほんとにもう『ええぇー』っていう感じでしたけど、多分求められてることは『ガッツだぜ』的なものやと思う。なんでそんな感じで自分なりの河西三省をやって、このロサンゼルスオリンピックとベルリンオリンピックを盛り上げられたらいいのかなという風に思いました」と。

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 トレーニング中の思い出を聞かれた斎藤は「日本泳法という特殊な泳ぎで、両手を出した状態でそこに静止してないといけないという、プロペラのように両足を回してたっていないといけなかったんです。僕は本当にできなくて。コツも鍛錬もいるものなんですけど、後ろにいる林遣都君は秒でできたという。向き不向きが結構あって、自分なりに攻略していかないとたどりつけないというか、すごく不思議な興味深いものに出会ったなという感じ。個人差が面白かったですね」と。

 斎藤に名前を挙げられた林は「普段ジムに行ってぷかぷか泳いでたりすることはあるんですけども、初めてちゃんと選手の方に、泳ぎを教えていただいて。ただあそこまでロサンゼルスのおっきいプールで泳いだのは初めてで、必死に足がおかしなりそうになりながら泳いでいました。とにかく練習で驚いたのは、大東さんが会うたび会うたび、人間ってこんなに変化していけるのかって思うぐらい、怖いくらい体が大きくなっていって、その筋肉の質もすごくて、その姿を見て引っ張ってもらいながら自分も頑張んなきゃなという思いにさせていただきました。あとエキシビションのシーンで、ロゴに近いような足の形をして浮かびながら回るという、難しい技をやれと直前に言われまして、そこに命を懸けるように必死に練習したら、三浦さんが水泳経験豊富なので隣で簡単にやられていて、それもまたプレッシャーに感じた」と明かした。

 三浦は「日本泳法をみんな何人かのグループでやってるんですけど、僕一人で罰ゲームみたいなことやってるので、ぜひそのあたりを映像で確認していただければありがたいかなと思います(笑)」とアピールした。

 まったく泳げなかったという大東は「とりあえずプールで泳いでみようってなった時に、『できなくても大丈夫だから』ってスタッフさんに言われて泳いでみたら、そのスタッフさんがちょっと引いてるぐらい、泳げなくて(笑)。僕は平泳ぎの選手なんですけど、今よりも水圧を受けやすい荒い泳ぎ方をしてるんですけど、なぜか後ろに進むってことが最初に起こってまして。全体稽古では間に合わないということで個人的に練習して練習して、最終的にはみんなとレースできるぐらい泳げるようになりました。ということで全国の子供たちに言いたいです。おじさんでもできるんだから!できないなんてないよ!プールに行こう!頑張ろう!おじさんが保証する、頑張ろう!」と、泳げない子供たちにエールを送った。

 上白石は「水中のトレーニングだけじゃなくて、陸のトレーニングも同時進行でやってて。ある日、水中トレーニングを2時間半ぐらいやった後に陸上の筋トレとかを続けてやった日があったんですけど、その次の日に前ももとか全身が筋肉痛になって歩けなくなりました。それぐらい頑張って増量とか、日サロに行ったりとかしてなるべく前畑さんを嘘なく生きられるように努力した」と。

 皆川は「僕がやってる松沢一鶴さんっていうのは、日本泳法の神様みたいな方なんです。水泳の先生の当たりがきついっていうか、ちゃんとやれよみたいな感じで(笑)。僕も立ち泳ぎができなくて、一回も練習でできなかったんですけど、やっぱり本番でもできませんね。ちゃんとやればよかったなって思ってます。そういうドキュメンタリーみたいな感じで、やさしい目で見てください。お願いします」と、謙遜しながら語った。

 水泳の様子を見たというトータスは「すごいです、本当に。トレーニングしたら本当にこんなんなるんやっていう。かなり迫力があって、僕はそのとき実況するためにメモを取って、一生懸命頭の中で言うことを考えてるっていう役なんですけど、目の前に本当にレースが起こってるので、そっちの迫力に気を取られてあんまりちゃんと自分の仕事ができなかったです」と語った。

NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』

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公式サイト:https://www.nhk.or.jp/idaten/r/