『オリエント急行殺人事件』ケネス・ブラナーが来日「東京が大好き!」

映画
2017年12月06日

『オリエント急行殺人事件』 12月8日(金)公開の『オリエント急行殺人事件』で監督と“世界一の名探偵”ポアロ役を兼任したケネス・ブラナーが緊急来日し、TOHOシネマズ 六本木で行われたスペシャルイベントに登場した。

 レッドカーペットに“サー”の称号を持ち、5度に渡ってアカデミー賞にノミネートされているケネス・ブラナーが登場すいると、集まったファンからは「I Love You!」という大歓声が上がった。続いて、主人公エルキュール・ポアロ役の日本語吹き替えを担当した草刈正雄、ジュディ・デンチ演じるドラゴミロフ公爵夫人の吹き替え声優を務めた山村紅葉も登場。3人はファンからのサインや写真撮影に応じた。

 約2年ぶりの来日となったブラナーは「アリガトウゴザイマス!」と日本語であいさつ。日本語吹き替えを担当した草刈、山村の印象について「こんなに素晴らしい方々に参加して頂き、イギリスにいる俳優たちも喜んでいますよ!東京が大好きです!」と語った。そんなブラナーのコメントを聞いた山村は「監督と主演を務める天才なので気難しい方かと思いましたが、とてもフレンドリーでますます大好きになりました!」と。

 『オリエント急行殺人事件』を今までのイメージを一新するスタイリッシュな雰囲気で描き、随所にこだわりを感じる本作について、ブラナーは「ディテールにこだわって作りました。お客さん全員を列車に乗せたいのです!心に訴えるドラマで、ラストはサプライズがある。そしてダークでありながらも温かなドラマに、本作を観て『泣いた!』という感想をたくさん頂きました」とこだわりを披露した。

 草刈が「本作はどのくらいの期間で撮影しましたか?」と質問すると、ブラナーは「クリスマスの時期を挟んで、約4か月間の撮影でした。そのうちの1か月間は、キャストが全員集合したシーンを撮影しました。そのシーンはとても大変でしたが、楽しかった撮影でした」と制作秘話を明かした。

“日本のアガサ・クリスティー”と称されるミステリー作家・山村美紗を母に持つ山村紅葉は「ミステリーを映画化するとき、トリックを知っている観客も多いと思いますが、苦労されたことはありますか?」と山村ならではの質問をすると「キャストの素晴らしい演技に共感されたと思います。このキャラクターたちは悲しみを隠している演技しています。これは演技力がないとできないことですよね」と語った。

 最後に草刈、山村が、本作の見どころを漢字一文字で表現。草刈は「これまでのポアロのイメージを覆すアクションだった!」という感想を表して「動」という漢字を、山村は「登場人物の全員の“感情”が揺れ動く様、その表情が本当に名優ぞろい!」ということで「感」という漢字を直筆で披露した。2人の漢字を合わせると「感動」という文字が完成し、ブラナーも「素晴らしい組み合わせですね!」と大喜びで、特製ハンコで太鼓判を押した。

 3人は満席の劇場にも登場し、舞台あいさつを実施。次回作ナイル殺人事件の製作が決定したことについて質問されると、ブラナーは「この映画の最後に、次回作をほのめかすシーンが出てきますよ。ヒントは『ピラミッド』が関係します!そして次回作では列車ではなく、ボートに乗りますよ!」とコメントし、ファンを喜ばせた。

『オリエント急行殺人事件』
12月8日(金)全国ロードショー

監督:ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス

配給:20世紀フォックス映画

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