松田翔太、SPEC新作『SICK’S』で自前のカブトムシと共演「哀川翔さんに頂いて…」

ドラマ
2018年04月02日

『SICK’S 恕乃抄』 TBSなど6社共同で立ち上げた動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で放送されている、SPECサーガ完結篇「『SICK’S 恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」の完成披露試写会が行われ、新コンビを組む木村文乃と松田翔太をはじめ、竜雷太、堤幸彦監督、上田博樹プロデューサーが登壇。主題歌を担当するAlisaがサプライズ登場し、「walls」を披露した。

 本作は、TBS系人気刑事ドラマ「ケイゾク」「SPEC」に続くシリーズ待望の最新作。物語の舞台は「SPEC」の警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係・通称“未詳”から内閣情報調査室へと移り、SPEC HOLDER対策の特務専従係・通称“特務(トクム)” のメンバーの活躍を描く。

 舞台袖で堤監督から「不規則発言で(会場を)沸かせてくれ」と言われたという木村は「私にそんな“SPEC”はないので、真面目にいこうと思います(笑)」と苦笑い。ハーバード大学卒でIQ230を持っているという設定に「そういう人ってちょっとクレイジーな部分が絶対あるはずだから、事あるごとに雰囲気が違うことがあってもいいのかなと。これまでの“SPEC”は自分がこうしたいとか望んで出てきていたけど、今回の『SICK’S』は戦っている対象や解決したい問題もちょっと違う」と見どころをアピールした。

 堤監督は「今まで作った作品の中で一番振り切った作品になってるんじゃないかと思います。配信なので、ちょっと地上波では自主規制しているようなことも思いきって挑戦してみようじゃないかと。人の道に反したことはいかんですが、面白い表現であればとことんやろうと必死で追求してます」と意気込んだ。

 いっぽう、松田は「高座は警察を辞めて、どうしようかという時に“特務”に誘われて未知な世界に入っていく役。なので、僕がどういう風に演じていくかは、皆さん(他のキャスト)に任せたというか。僕を成長させてください!」とお願い。「どうイジッていくかによって、すごい魅力的になる役ですもんね」と目を輝かせる木村に、松田は「そうやって目線がSになるのやめてもらっていい?ちょっと怖い(笑)」とたじたじの様子だった。

「ケイゾク」「SPEC」シリーズに登場した野々村光太郎の弟で、“特務”の係長・野々村光次郎を演じる竜は「兄の光太郎が『ケイゾク』『SPEC』と皆さんの応援を受けましたが、あえなく殉職をいたしまして。その無念も込め、最後までやり通すため、老骨にムチを打ちまして、身が震える思いでやらせていただきます」と語り、「セリフを一生懸命覚えて頑張りますので。もしも2、3年のうちにあの世にいったら堤さんと上田さんのせいですね、そのへんのことをお忘れなきように(笑)」と観客を笑わせた。

 また、劇中に出てくるカブトムシは松田が飼っているものだそうで、「あのカブトムシは少し前に哀川翔さんと共演させていただいたときに“カブトムシいる?”と言われまして、オス・メス2匹の“ショウ・アイカワ”のカブトムシセットを頂きました」と哀川のモノマネをして明かした松田。「飼いはじめたら27匹くらいに増えまして、ずっと育てていたんですが、その話を監督と上田さんにしたら、面白いねっていうことで急遽カブトムシが使われました(笑)」と撮影秘話で会場を沸かせた。

 木村文乃と松田翔太の新コンビで送る「SPECサーガ完結篇「『SICK’S 恕乃抄』」は、動画配信サービス「Paravi」で配信中。

SPECサーガ完結篇「SICK’S 恕乃抄」
~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~

キャスト:木村文乃、松田翔太、黒島結菜、新川優愛、小林万里子、波岡一喜、矢野浩二、高杉亘、若村麻由美、岡田義徳、池田大、松本穂香、宇垣美里(TBSアナウンサー)、眞島秀和、佐野史郎、哀川翔、徳井優、宅麻伸(友情出演)、竜雷太

原案:西荻弓絵
プロデュース:植田博樹
監督:堤幸彦
製作著作:TBS