「鋼の錬金術師」山田涼介×本田翼×曽利文彦監督のビジュアルコメンタリー収録

映画
2018年04月13日

167393_01_R 全世界シリーズ累計発行部数7,000万部超の大ベストセラーを実写化した映画『鋼の錬金術師』のブルーレイ&DVDが、4月18日(水)に発売・レンタル開始される。

 そのプレミアム・エディションに収録されるビジュアルコメンタリーの撮影が行われ、主演の山田涼介と本田翼、曽利文彦監督が、今だから語れる“初披露”の裏話や、夏真っ盛りの3か月にわたってイタリア中部トスカーナ地方や東京、関西地方で行われた撮影の思い出を語り合った。

 ストーリーが進む中、ふと山田と監督が初めて明かしたのが、劇中で母を生き返らせたいと願うエドが人体錬成を行ったことでたどり着く「真理の扉」で、「真理」と話す場面のこと。白く何もない広い空間に大きな重厚な扉があり、その前に透明の人が膝を抱えて座っている。それが「真理」なのだが、実は、この真理は山田の声の演技を務めているという。「つまり、自分と対峙しているということですね」との山田の言葉に、曽利監督が「山田涼介対山田涼介のお芝居でもある。原作では12歳くらいのエドの体験。でも映画では、どうしても山田君に演じてもらいたかった」と明かしたこのシーン。後々CGに合わせるため「ここはブルーの跳び箱の上でじたばたしてる(笑)」「“これが真理”と真理に向かって言うせりふも、青い布に向かって言ってる」と撮影現場の様子を山田は振り返って笑った。

 また、声だけではなく、真理に「持っていかれる足と手」の形も山田の手足が使われているこだわりぶりだ。曽利監督は「本当に、ほぼ一人芝居で…大変だったよね。このあたりの演技は一発OKでよくやってくれた。CGが多い作品だと、役者さんの想像力とテクニックに頼るしかないから」と穏やかなまなざしで山田に語った。

 監督が大切なシーンとして挙げたのは、本田が演じるウィンリィが、ケンカを始めたエドとアルに、「あんたたち、たった二人の兄弟でしょう!?」と涙を流して訴える一コマ。二人を見守ってきた幼なじみだからこそ感情が高ぶる場面で、「リアルな涙がどうしても欲しかった。音を遮断したスタジオ内の50度の灼熱の中で涙を流すのは大変だと思うけど、よくやってくれた」と本田のこん身の演技を称賛した。

 そんな本田は「ウィンリィを演じることができて、本当に良かった」と語り、「撮りながらスケールの大きさを感じていましたが、出来上がった本編を見ると自分の想像以上の大きな作品になっていて、純粋に感動しました!」とうれしそうに話した。

 コメンタリー収録中、たびたび3人の話題に出たのがアルフォンスの声を務めた水石亜飛夢の真面目さや優しさ。山田も本田も彼の人柄や演技への姿勢を絶賛し、監督も本人の誠実さにほれ込んだようだ。

 彼はアルフォンスの声を演じることが決まっていない段階でアルフォンス(のCG)の代わりに、実際にその場で演じていたという。最終的にアルの声はそのまま水石でいくことになった。その水石だが、アルの声だけではなく“憲兵”として出演しているシーンがあり、CGのアルとすれ違うという共演を果たしている。一同は、この共演場面前から「次は水石君とアルの…!!」と興奮気味に画面に食い入り、そのシーンがくると「ここで注目!ダブルアルです!」と山田が言うなど大盛り上がりで、水石が現場で愛されていた様子が垣間見られた。

 本編を見ながらの思い出話はエンドロールまで盛り上がり、「撮影が終わって2年くらいたっていてもこうやって鮮明に覚えていて、すごく濃厚な時間を過ごしたんだなと思いますね」と山田。そして、曽利監督が「スタッフ・キャストみんな『ハガレン』が大好き。だからこそ原作を守りながら映画のオリジナリティを出したいと思っていました。山田君と本田さんのいいコンビネーションがあって、実写なりのエドとウィンリィ、そしてアルの3人の形ができたなとスタッフみんなが納得できたことが一番うれしかった。ブルーレイ、DVDで何度も見ていただくと新しい発見とか、あーそういうことだったんだということもたくさん出てくると思うので、ぜひ何度も見ていただけるとうれしいです」と締めくくった。

「鋼の錬金術師」ブルーレイ&DVD
4月18日(水)リリース/レンタル開始

■【初回仕様】ブルーレイ プレミアム・エディション(2枚組)
価格:7,990円+税

<映像特典>
【本編ディスク】
イベント映像集
予告編集

【特典ディスク】
ビジュアルコメンタリー(山田涼介&本田翼&曽利文彦監督)
メイキング・オブ 鋼の錬金術師
VFXメイキング映像集(音声解説:曽利文彦監督)

[初回仕様]
ポストカードセット10枚組
ブックレット
三方背スリーブケース(フルメタルシルバー仕様)
デジパック仕様

■【初回仕様】 DVD プレミアム・エディション(2枚組)
価格:6,990円+税
※特典映像の収録内容と初回仕様はブルーレイ プレミアム・エディションと同様

■4K ULTRA HD&ブルーレイセット(2枚組)
価格:5,990円+税

■ブルーレイ
価格:4,990円+税

■DVD
価格:3,990円+税

<ストーリー>
幼くして錬金術の天才的才能を持つエドと弟アルは、亡くなった母にもう一度会いたいと禁忌(きんき)の「人体錬成」に挑んだ。しかし、結果は失敗。 “錬金術とは等価交換である―”その容赦ない鉄則は、エドの左脚と、アルの身体すべてを奪い去った。瀕死のエドは、自らの右腕と引き換えに弟の魂をなんとか引き戻し、近くにあった鎧に定着させた。多くを失ったエドだが、諦めはしなかった。アルを元の身体に戻す。そう決心し、鋼(はがね)の義肢、オートメイル(機械鎧)をつけた身で、史上最年少の国家錬金術師「鋼の錬金術師」になった。絶対の絆で結ばれた兄弟は、失った身体を取り戻すため、カギとなる伝説の「賢者の石」を求めて旅に出る。2人の前に立ちはだかる、変幻自在の身体を持つ謎多きホムンクルス(人造人間)たち。その先に待ち受ける驚がくの真実とは―。

<キャスト>
山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、國村隼、石丸謙二郎、原田夏希、内山信二、夏菜、大泉洋(特別出演)、佐藤隆太、小日向文世、松雪泰子

<スタッフ>
原作:荒川弘「鋼の錬金術師」(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
監督:曽利文彦
脚本:曽利文彦、宮本武史
音楽:北里玲二
主題歌:MISIA「君のそばにいるよ」(アリオラジャパン)

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