玉山鉄二「赤塚不二夫の生き方に憧れ」『バカボンのパパよりバカなパパ』6・30スタート

ドラマ
2018年06月06日

『バカボンのパパよりバカなパパ』 土曜ドラマ『バカボンのパパよりバカなパパ』(NHK総合)の試写会が東京・渋谷NHK放送センターで行われ、玉山鉄二、比嘉愛未、長谷川京子、森川葵が登壇した。

 本作は、父としての赤塚不二夫をつづった赤塚りえ子の原作を、没後10年に合わせドラマ化。漫画以上にハチャメチャな実生活を送り、家庭ではダメな父親だった不二夫が、なぜ多くの人に愛され、慕われたのか。不二夫の考える家族の在り方を描く。

 玉山は、「赤山不二夫役のオファーをいただいたときに、最初は僕じゃないんじゃないのかなと思って、首を縦に振ることができなかった」と明かし、「自分で赤塚さんのことを調べたり、ドキュメンタリーを見たりして。その中でだんだん、まだやると決めていないのに、この人の生き方に憧れを抱くようになったんです」と、不二夫役をやると決めた理由を語った。

 また、不二夫を演じるに当たって、「今の時代を生きていると、おりの中というか、窮屈で当たり前って体や頭が覚えていて、それを取り除かないとダメだなって感じていた。リハーサルの時からひらめいたことをすべて言葉にして、体で表現してっていうのをやろうと思っていて。自分の中でブレーキを外すというか。失礼なこととか、この場では言えないようなこともアドリブで言ったんですが、現場が笑いに包まれればそれでいいやって、とにかくブレーキを踏まないことに気をつけていました」とコメント。

 不二夫の2番目の妻・眞知子を演じた比嘉は、「オファーをいただいて役柄を聞いたときに、元妻と今妻が仲が良くて、不思議な家族だなって思いました。ですが、りえ子さんの書かれた原作を読んだときに、型にはまらないんですけど、なんていとおしくて、なんておかしな家族なんだろうって。私もその家族の一員になりたいと思って、やらせていただきました」と、オファー時のエピソードを明かした。

 不二夫の最初の妻を演じた長谷川はお気に入りのシーンとして、「1話から5話までいっぱいあるんですが、1話の中で言うと、お話の中休みとして出てくるみんなで“シェー”のポーズをするところ。実は1回でOKが出て。この時、比嘉さんが初めての現場入りで、初めてのシェーだったのに、みんながそろったんです。すごくないですか(笑)」と、会場の雰囲気を盛り上げた。

 りえ子を演じた森川は、「クランクインが少し遅かったのですが、皆さんが本当の家族が受け入れてくれたような感じで待っていてくれました。そのおかげで、赤塚りえ子さんの役にすっと入れ、ナチュラルに演じることができたんだと思います」と玉山らが演じる赤塚ファミリーの温かさを語った。

 土曜ドラマ『バカボンのパパよりバカなパパ』
NHK総合
毎週土曜 後8・15~8・43(全5回)
初回 後7・30~8・43拡大版