映画「ミルピエ」出演のダンサー、新エトワールに任命

映画
2017年01月14日

96727_01_R 女優ナタリー・ポートマンの夫として知られるバンジャマン・ミルピエに密着した珠玉のドキュメンタリー「ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~」(公開中)。本作に出演しているダンサー、レオノール・ボラックがパリ・オペラ座バレエ団の新エトワールに任命された。

本作でも伸びやかな演技を披露しているボラックは、2016年12月31日パリ・オペラ座バスティーユで上演された「白鳥の湖」後、パリ・オペラ座におけるダンサーの最高位であるエトワールに任命。このわずか3日前にも、映画に出演しているジェルマン・ルーヴェが飛び級でエトワールに任命されたこともあり、ミルピエが見出した若き才能の劇的な躍進に大きな注目が集まっている。

入団後ずっとカドリーユ(一般的に“コール・ド・バレエ”と呼ばれ、群舞を踊るダンサー。階級的には一番下位)だったが、ミルピエ芸術監督に積極的に起用され、スジェ(“セカンド・ソリスト”と呼ばれる、上から三番目の位)時代にすでに「くるみ割り人形」のクララ、「ロミオとジュリエット」のジュリエット、「パキータ」で主演を務めたボラック。愛らしい容姿を持ち、特に情熱的なジュリエット役は高い評価を得たいっぽう、フォーサイス、マクレガー、ウィールドンなどの振付家の現代作品も得意としており、振付家の創造意欲をかき立てるミューズとして話題となっていた。また、エトワールのきっかけとなった「白鳥の湖」でのオデット/オディール役は、当初予定されておらず、公演期間中に代役としての出演が決まったという。

ミルピエの名を世界に知らしめるきっかけとなった映画「ブラック・スワン」の題材「白鳥の湖」によって、スターの地位を射止めたボラックら若手ダンサーたちの躍動的な身体表現と、ミルピエの熱き魂を存分に楽しむことができる映画「ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~」は、全国大ヒット公開中。

©FALABRACKS,OPERA NATIONAL DE PARIS,UPSIDE DISTRIBUTION,BLUEMIND,2016