玉山鉄二「臆することなく切り込んだ作品」『連続ドラマW トップリーグ』10・5スタート

ドラマ
2019年10月01日
『連続ドラマW トップリーグ』

 10月5日(土)から放送される『連続ドラマW トップリーグ』(WOWOW)の完成披露試写会が行われ、主演の玉山鉄二、共演の池内博之、佐久間由衣、小雪、陣内孝則、小林薫が登壇した。

 本作は、作家・相場英雄による政治サスペンス小説を映像化。昭和史に残る疑獄事件を追う中で、現在の官邸最大のタブーが浮かび上がり、永田町の闇が暴かれていく。

 入社15年目にして官房長官番となる記者・松岡直樹役の玉山は「早朝から夜中まで過酷な現場でしたが、幸せな気持ちでいっぱいでした」と実力派キャストとの共演を喜び「普通の新聞記者だった男がバンキシャとなり、政治家に取り込まれていき、苦悩し、そこからどうはい上がるか…という部分を大事にしました」と役作りについて明かした。

 また、官房長官番となる記者役を通して「自分で選んでいるつもりが選ばされているのではないか…というセリフに衝撃を受けた。そして情報があふれる現代社会で、自分がどれをキャッチするべきなのかが大事だと思わされた」と語った。

 松岡の元同僚で週刊誌のエース記者・酒井祐治役の池内は「取材するシーンでは、メモを取りながら話を聞くという行為が意外と難しかった。リアルにやろうとしてペンが追い付かず」と。

 酒井の後輩記者・大畑康恵役の佐久間は「WOWOWさんのドラマに出演することが一つの目標だったのでうれしい」と話し「一つの作品として今の時代にスキャンダラスな内容を描くことにドキドキしながら、自分の役割を全うできればと思いました」と語った。

 大和新聞記者で松岡の同期・灰原美樹役の小雪は「上昇志向の高い役柄ですが、私はものすごくマイペースで上昇志向がないので…」と笑顔を見せつつ「上昇志向の塊のようなセリフが多く、どういう気持ちなのか悩みました。でも信念に向かって突き進む姿や情熱が上昇志向に見えると納得してからは、共感を持って演じることができました」と。

 大和新聞政治部長・阿久津康夫役の陣内は、役作りのために黒髪に染めたそうで「そうなると若く見えるし、持ち前の透明感がにじみ出てしまい、それを打ち消す作業が大変だった。でも玉山君から『爽やかさはなかった』と吐き捨てるように言われたので、役作りは成功したと思っています」と笑わせた。

 内閣官房長官・近藤道家役の小林は「初の政治役で悩んだ」と明かし「でも難しいことは考えずに、実際の官房長官の姿を深追いするのではなくて、このドラマの中に存在する過去を持つ男という姿を意識しました。ストレートなセリフではなく、含みを持つようなセリフが多いので、やっていて面白かったです」と手応えを明かした。

 キャスト陣の意外な素顔として、玉山は「打ち上げの席で『奈良のとあるお寺に行くと仕事が来るというジンクスがある』という話をしたら、池内さんが次の日にLINEでその寺の写真をくれた」と驚きのエピソードを披露し「そんなに仕事が欲しいんですか!?」と。

 すると池内は「僕は上昇志向の塊なので。奈良の滞在時間は30分。お参りをして日帰りでした」と明かし、玉山が「小林さんも『俺も行こうかな』と言いだして、後輩俳優たちから『もう十分ですからやめてほしい』と言われていたのが面白かった」と笑わせた。

 池内が小雪について「小雪さんは健康志向で、健康についての知識が豊富。意識が高いですね」と話すと玉山も「僕は今まで食べたことのない実を食べさせられた」と告白。小雪は「それナツメですよ」と冷静に解説し、会場の笑いを誘った。

 最後に玉山は「メッセージ性も強く、臆することなく切り込んだ作品です。疑惑や汚職に対して背中を向けずに男たちが突き進み、女性陣にも力強さがある。情報の大切さを感じとれるドラマになりました。多くの方々に見ていただきたい」と語った。

『連続ドラマW トップリーグ』

『連続ドラマW トップリーグ』
WOWOW
10月5日スタート
毎週(土)後10・00(全6話)
※第1話無料放送