中谷美紀が主演作で新境地「連続ドラマW 東野圭吾『片想い』」今秋放送決定

エンタメ総合
2017年05月24日

121131_01_R 東野圭吾×中谷美紀で贈るヒューマンミステリー「連続ドラマW 東野圭吾『片想い』」がWOWOWにて放送決定。これに先駆け、主演の中谷と原作者・東野より、コメントが到着した。

 ベストセラー作家・東野の同名小説をドラマ化した本作。WOWOWドラマ初主演の中谷美紀が、性同一性障害の主人公・日浦美月を演じる。本作の役作りのため、筋力トレーニングを実施し、髪の毛をバッサリ15センチもカットした中谷。これまで数々の役柄を演じてきた中谷が、“ジェンダー”を題材にした本作で新境地を開拓する。

<主演・中谷美紀(日浦美月役)のコメント>

◆WOWOWドラマ初主演となる本作「片想い」への出演が決まった際のご感想、また脚本を読んだ時の印象

初めて東野圭吾さんの作品を演じさせていただくこととなりましたが、諸手を挙げてというよりは、むしろ大変な役目を背負ってしまい、狼狽しております。美月という自らの生まれた性別に違和感を抱く人物の生きづらさを丁寧に描きつつ、スリリングなサスペンスでもあり、仲間達の深い友情の物語でもあり、大人のための上質なエンターテインメントとして読み応えがあったと同時に、演じる側としては、大変ハードルの高い作品だったため、恐れおののきました。

◆日浦美月を演じるにあたっての、表現したいこと、チャレンジしたいこと等、意気込み

まずは、男らしさを追求しつつも、美月のせりふにもある「どんなにあがいても本物にはなれない」という悲哀を表現できたらと思います。また、美月と同じ悩みを持つ方々がご覧になった際に、ご自身を受け入れ、認めるための後押しとなるような作品になるよう願っています。

◆視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
 
現場で理沙子(美月が恋した女性)を熱い視線で見つめるうちに、もう女性に戻れなくなってしまうのではないかと、少々心配にはなりますが、素晴らしい映像とともに、展開の読めないスリリングなサスペンスをお届けしますので、ぜひご覧いただけましたら嬉しいです。

<原作者・東野圭吾のコメント>
◆「片想い」の映像化が決まった際の率直な気持ちと、ドラマに期待することは?

ついにこの小説に挑む人たちが現れたか、と驚きました。未だに社会が答えを見つけられていない問題。しっかりと光を当ててくださることを願います。

◆中谷美紀さんが日浦美月を演じることについて

この役を引き受けてくださったというだけで、役者としての魂の強さを感じます。自由に、大胆に演じてくだされば、それが美月だと思います。

<ストーリー>
2017年夏。大学時代、ともに汗を流したアメリカンフットボール部の仲間たちとの同窓会の帰り。エースQB(クオーターバック)西脇哲朗たちの前に現われた、元女子マネージャー日浦美月(中谷美紀)は、衝撃の告白をする。「オレは、人を殺した」。性同一性障害で、今は男として生きている、そして、人をあやめてしまった、と。困惑する哲朗たちだったが、輝いていた青春時代を、その仲間を守ろうと奔走する。事件はなぜ起きてしまったのか? 真相にたどり着こうとする中で、次々と明らかになっていく苦悩に満ちた事実。果たして最後に訪れる美月の、哲朗たち仲間の決断とは?そして“片想い”の意味とは?

番組特設サイト: http://www.wowow.co.jp/dramaw/kataomoi/

「連続ドラマW 東野圭吾 『片想い』」
放送日:2017年 秋(全6話/第1話無料放送)
原作:東野圭吾「片想い」(文春文庫刊)
脚本:吉田紀子(「連続ドラマW 変身」)
監督:永田琴(「連続ドラマW 分身」「連続ドラマW 変身」)
音楽:市川和則
出演:中谷美紀 ほか