浜辺美波「想像をたくさん超えてくる映画」『映画 賭ケグルイ』完成披露

映画
2019年04月12日

「映画 賭ケグルイ」
 5月3日(金・祝)公開の浜辺美波主演「映画 賭ケグルイ」の完成披露試写会が行われ、主演の浜辺をはじめ、高杉真宙、森川葵、矢本悠馬、池田エライザら13名が出席した。

 「賭ケグルイ」は、河本ほむら原作、尚村透作画で月刊「ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス刊)で連載中の大ヒット漫画。2018年1月に実写ドラマ化、「賭ケグルイ season2」としてMBS/TBSドラマイズム枠で放送中。

 本作の舞台は、政財界の有力者の子女が多数通う私立百花王学園。ここで生徒たちの階級を決定するものは、ギャンブルの強さ。勝ったものは支配する側に立ち、敗れたものは家畜となる。ある日、この学園に転校してきた謎多き少女、蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)。一見すると清楚な美少女だが、彼女は、リスクを負うことに快感を覚える“賭ケグルイ”だった。学園を支配する生徒会は、夢子を危険な存在と判断し、百戦練磨の刺客(ギャンブラー)たちを送りこむ。

 「映画 賭ケグルイ」は、漫画原作者・河本ほむらがシナリオ原案・監修として参加し、英勉監督とタッグを組んで創り上げた、漫画にもドラマにもなかった完全オリジナルストーリー。

 主人公の蛇喰夢子を演じた浜辺は「オリジナルの脚本ということで、誰が勝つのか分からないと思うんですよ。誰がこのトーナメントを制するのか、予想しながら、ドキドキしながら楽しんで見てもらいたいと思います」とアピール。

 さらに「脚本を知っている私でも、笑ってしまうシーンがたくさんあって、こんな映画は初めてだった。想像をたくさん超えてくる映画だなと思いました」と。

 映画版で初めて賭場に上がる鈴井涼太役の高杉は「役としてはもちろん、高杉真宙としても緊張感がありました。みんなここでずっと戦ってきたのか、と」と振り返った。

 また、早乙女芽亜里役の森川は「シーズン1のとき監督に『アクションとダンスは本当に苦手です』って言ったら、『じゃあやろう』ってことで用意されてて(笑)。ダメって言ったじゃないですか!」と英勉監督に嘆きの言葉を。

 生徒会長・桃喰綺羅莉を演じた池田は、個性豊かなキャラを演じる共演陣の演技について「ちょっとうらやましかった。交ざりたいなと思いながらも、会長然とできるよう心がけていました」と。

 木渡潤役の矢本は「めっちゃ幸せです。原作の木渡はちょこっと出てくるだけのキャラだけど、ドラマで自分のメイン回をやったり、オープニングをジャックさせてもらったり。映画でもおいしくやらせてもらって感無量です」と感謝を語った。

 オリジナルキャラの村雨天音を演じた宮沢氷魚は「監督にひと言『とにかくかっこいい村雨をやってくれ』と言われて、ヒントが欲しかったのに…」とぼやくが、浜辺から「宮沢さんのスタイルのよさに、監督も『日本映画を撮ってる感じがしない、海外ドラマみたい』と言っていました」と褒められ、笑顔を見せた。

 ボーイッシュな新キャラ・犬八十夢を演じた伊藤万理華は、以前も英組に参加した経験があり「前回も髪を切る役で、今回も髪を切ってと言われて、バッサリ切りました。次も英さんの作品に出たら、坊主になるんじゃないか」と心配していた。

 キャストからさらなる続編の製作を熱望された英監督は「発表しましょうか。『賭ケグルイ』シーズン3!映画2!ドーン!」と冗談でスクリーンを指差し、一同を驚かせた。

 それでも英監督は「同じキャストで10年やりますから!」と断言。池田に「やもちゃん、10年後何歳?」と聞かれた矢本は「俺、40っすよ。俺ガキが産まれるんすよ? 『父ちゃん何歳?』って言われますよ(笑)」と返し、会場を笑わせた。

 ここでキャストに質問をし、誰がそれに該当するか指を指してもらうことに。1問目は「この中で駆け引きがうまいと思うのは?」。池田に多くの票が集まり、生志摩妄役の柳美稀がその理由を「私が男だったら、エライザちゃんに手のひらの上で転がされたい。飼われたいです」と説明。それに「分かります!」とうなずく浜辺。新渡戸九を演じた小野寺晃良は「池田さんと絡むシーンがなかったから…」と。

 続いて「勝負強いと思うのは?」という質問には、浜辺と森川が票を二分。浜辺を指差した森川は「周りがどんな芝居をしても最後に全部持っていく」と話し、森川を指差した浜辺は「本番でよく(アドリブを)ぶっこんでいる。一発で決めていく感じがかっこいい」「やっぱりこのコンビ感がいいんだね」と笑顔を見せた。

 池田は「美波ちゃんはじゃんけんに負けるイメージがない」と言うが、実際に2人でじゃんけんをしたところ、池田があっさり勝利。浜辺は「そこは負けてもらわないと」とツッコんだ。

 最後に「勝負弱そうだと思うのは?」という質問が挙がると、いじられキャラの高杉がステージ中央に。そして全員から一斉に指差された高杉は「さっきの2つの質問で、誰にも指されてなかったのでうれしいです」と語った。

 矢本は「寝起きの高杉真宙って全然かっこよくないんですよ。本番始まるとめちゃくちゃイケメンになるんですけど、俺はずっとかっこよくいてほしいんだよ!」と暴露した。

 歩火樹絵里役の福原遥は「キャラクターがね、もう弱い(笑)」、皇伊月役の松田るかは「(高杉を)指しておけば間違いない。逆に器が広いってこと!」と。

 さらに、五十嵐清華役の中村ゆりかは「宿命なんですかね」とそれぞれ辛辣なコメントをぶつけ、会場は笑いに包まれた。

 しかし英監督が「本当は、芝居ではめちゃくちゃ勝負強い。かまないし、かっこいい男です」と絶賛すると、高杉は胸に手を当てて感激していた。

 最後に浜辺が「season1を撮っていて、season2をやりたいねと言っていたのが、season2になり、それがまさか映画にもしていただけるということで、たくさんのキャストの続投と、心強い新キャストの登場で、皆さんと一緒に映画を作れたことをうれしく思いました。完成したものを見て、笑っちゃうシーンもたくさんあったんですけど、ギャンブルを通して、それぞれのキャラクターの生きざまだったりとか、いろんな姿を見られる面白さもあったので、皆さんに見ていただきたいなと思っておりました。本当に誰が勝つか分からないギャンブルになっているので、私が観たのと同じように、ハラハラしながらラストを楽しみに見ていただけたらいいなと思います」と締めくくった。

 「映画 賭ケグルイ」は5月3日(金・祝)に全国ロードショー。

©2019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会