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木南晴夏インタビュー「家族との絆をあらためて考え直すきっかけに」映画「ママ、ごはんまだ?」主演

木南晴夏インタビュー「家族との絆をあらためて考え直すきっかけに」映画「ママ、ごはんまだ?」主演

一青窈の姉・一青妙のエッセー「私の箱子」「ママ、ごはんまだ?」を基に、母の料理を通して姉妹が母からの愛や家族の絆を再確認するヒューマンドラマ「ママ、ごはんまだ?」が2月11日(土・祝)より全国公開。主人公・妙を演じる木南晴夏さんに、本作の見どころや、ご自身の家族、料理にまつわる話を伺いました。

木南晴夏インタビュー

◆本作に主演することが決まったときの感想を教えてください。

主演をさせていただけるということですごくうれしく思ったのと、これまで海外に関わる作品や海外ロケをあまりしたことがなかったので、今回、日台合作というのも楽しみでした。そして原作を読ませていただいて、窈さんと妙さんの実際にあった家族の話にとても感動しました。

◆原作からの映像化になりますが、一青妙さんを演じる上で意識されたことはありますか?

1人の人生や1つの家族の人生を描き切るのはとても難しいことです。映画ではどうしても切り取らなければいけないところがあって、「ここは映画では撮らないんだ」というようなシーンもあるかもしれませんが、それをすべて映像にしたらとても2時間では収まりません。でもその描き切れないけれど、大切な部分をどうやって映像に映らないところで表現するか、お客様に分かっていただけるかというところを考えながら演じました。

◆妙さんの学生時代と現在の姿を演じています。

どちらも実年齢より若いか上かという年齢だったので、今まで実年齢より若い役は多かったんですけど、上の役はあまりやったことがなかったので、最初はどうやったら40歳に見えるのかすごく考えたんですが、妙さんに実際お会いしたら、そこは意識することではないのかなと思いました。私も40歳になったとしても立ち居振る舞いやしゃべり方は今とあまり変わらないだろうと思ったんです。

◆実際にお会いした妙さんはどんな印象でしたか?

妙さんには少ししかお会いできませんでしたが、すごく聡明な方というか、やはりエッセーを書いている方ですし、知的な方だと感じました。見た目はとても若々しいのですが、大人っぽさを感じられるような、すごくすてきな方でした。

木南晴夏インタビュー

◆母・かづ枝を演じた河合美智子さん、妹・窈を演じた藤本泉さんとは初共演になりますね。撮影現場はどのような雰囲気で進んだのでしょうか?

河合さんは、かづ枝さんみたいに明るくて、みんなに話を振ってくださるような気さくな方で、撮影場所が狭くてバタバタしている中、いろいろ気を使ってくださり、かづ枝さんそのものでした。藤本さんはお人形さんみたいでとにかくかわいいなとずっと思っていて、学生時代は昭和の設定なのでブラウスにセーター、チェックのスカートというファッションに薄い前髪とポニーテールという姿をしていて、それが本当にかわいらしかったです。成人式のシーンの着物姿も、七五三の子供みたいにかわいかったです(笑)。

◆母との思い出を振り返りながら、妙さんと窈さん姉妹の関係性が描かれています。実生活では木南さんは妹という立場で本作とは逆になりますが。

姉がいるので演じやすかったかもしれません。私も10代のころ姉と仲が悪かったこともあったのですが、今ではすごく仲良しで、とても大切な存在です。作品と立場は逆ですが、妙さんも窈さんも互いにすごく大切に思っていて唯一無二の存在。その感じはすごく理解できました。

◆母が遺したレシピから母との思い出がよみがえっていきます。母・かづ枝さんはどんな方だったと感じましたか?

いつも明るいお母さんですが、とても壮絶な人生を送ってきました。妙さんも知らなかった子供のころのことが描かれているのですが、お父さんがちょっと不思議な方で、娘との接し方も変わっていたり、お父さんとお母さんの関係性は他人には理解できないような不思議な関係でした。でも、そんなことを1ミリも感じさせないくらい明るくて、本当に料理上手で、家族においしいご飯を作ることを第一に考えている人なので、とても尊敬できるお母さんだと思いました。

◆木南さんの母親との関係と重なる部分や共感するところはありましたか?

私は16歳で家を出ているので、そこから家族と一緒に暮らしていない分、親のありがたみはよく分かります。でも結構意地っ張りな部分もあるので、弱いところを見せないまま育っていたかもしれません。仕事やプライベートのこととか、一緒に暮らしていたらきっと自然と話すようなことも、東京と大阪で離れて暮らすとなかなかそうならなくて、段々と距離が離れてしまっていたような気がします。でも、この年になって、もう一度取り戻したいじゃないですが、もう一度家族の在り方を見直すような年齢になったので、この撮影を通してあらためて母親に料理を教わりたくなりましたね。

木南晴夏インタビュー

◆木南さんの思い出に残っている母の味はありますか?

私の母も中華ちまきが得意で、母の味の代表のうちの1つでもあるんですが、竹の皮じゃなくてアルミはくで包んで、お正月とか人が集まるときには50個とか作ってみんなに配るんです。私もそれが大好きで、上京するときに、それこそ母の手書きのレシピをコピーしたものをもらって、それを参考に今でもたまに作りますね。でも思い出すと、いわゆる“母の味”はたくさんありますね(笑)。子供のときに好きだった味となると…から揚げかなぁ。うちの母親は鶏肉が食べられないのですが、でも手羽元のトマト煮とか鶏肉の料理をいろいろと作ってくれたんです。自分が食べられないものでも子供には食べさせてあげようとしてくれたのか鶏肉の料理はいつも作ってくれました。

◆今回は台湾の家庭料理がたくさん出てきますが、台湾料理になじみはありましたか?

全然なかったです。食べているような気にはなっていたのですが、本当の台湾料理を食べてみると、「あっ!こんな味だったんだ」ってことが意外と多くて(笑)。小龍包とかは食べていましたが、台湾の家庭のご飯は食べたことがなかったです。

◆食べるシーンもたくさん出てきますね。

結構食べました(笑)。全部おいしかったのですが、やっぱりちまきが一番好きかな。あとは、お粥がすごくおいしかったですね。長回しでお粥をひたすら食べるシーンがあったのですが、「3杯食べ切ってからせりふを言う」というシーンで、そのときに用意されていた小さいおかずも全部おいしくていっぱい食べちゃいました(笑)。

◆撮影では台南や金沢市をはじめ、一青家のルーツである石川県中能登町でも行われました。

金沢には一度撮影で行ったことがあって、すごく好きな場所だったのでまた行くことができてうれしかったです。中能登町は初めてでしたが、ゆっくりする時間がなく、雪の積もっている中での撮影でとにかく雪の街がきれいでした。台南は、いつもは温かいと聞いていたのですが、撮影のときは大寒波がきていて極寒で…。みんな真夏ぐらいの感じだと思っていたので、誰も防寒具とか持ってきていなくて半袖で。しかも夏の設定だったので、キャストの皆さんも薄着で真冬のように本当に寒くて大変でしたね…(笑)。

◆最後に、これから映画をご覧になる方へメッセージをお願いします。

私も撮影を通して、母の作ってくれたご飯を思い出したり、家族との絆をあらためて考え直させられたりするきっかけになりました。皆さんもこの作品をご覧になって、自分の家族との関係をあらためて振り返るきっかけになってくれればなと思います。

 

■PROFILE

木南晴夏
●きなみ・はるか…1985年8月9日生まれ。A型。大阪府出身。
「第1回ホリプロNEW STAR AUDITION」でグランプリを獲得したのをきっかけにデビュー。昨年は、映画「秘密 THE TOP SECRET」「グッドモーニングショー」『幸福のアリバイ~Picture~』、ドラマ『火の粉』『せいせいするほど、愛してる』『勇者ヨシヒコと導かれし七人』など出演。現在は、日本テレビ系『視覚探偵 日暮旅人』(毎週(日)後10・30)に出演中。

 

■作品情報

「ママ、ごはんまだ?」「ママ、ごはんまだ?」
2月11日(土)より角川シネマ新宿 ほか全国ロードショー

出演:木南晴夏/呉朋奉/藤本泉/甲本雅裕/仁科貴/今拓哉/広澤草/一青妙/春風亭昇太/河合美智子
企画協力:一青妙 
監督・脚本:白羽弥仁 
原作:一青妙「私の箱子」「ママ、ごはんまだ?」(講談社刊)
主題歌:一青窈「空音(そらね)」
制作・配給:アイエス・フィールド

公式HP:http://www.mama-gohanmada.com

<STORY>
家族で暮らした懐かしい東京の家を取り壊すときに見つかった赤い木箱。古い手紙の束と一緒に入っていたのは、20年前に亡くなった母の台湾料理のレシピ帳だった。一青妙の脳裏にいつも料理をしていた母の姿が浮かぶ…。台湾人の父と日本人の母・かづ枝と共に、幼少期を台湾で過ごした妙。慣れない環境で苦労もあったはずなのに、記憶の中のかづ枝は、言葉も台湾料理もお手の物の明るくたくましい母の姿だった。やがて妹・窈が生まれ、一家は東京へ移り住む。だが時を経ずして、優しい父を亡くす。どんなにつらいときでも、かづ枝は日々料理をし、娘たちはその料理を愛した。大学生になった妙が隠し事をしたときも、その心を戻したのは母が黙って差し出すお粥だった。かづ枝の料理は、家族の絆を強め、そして周囲の人々をも幸せな気持ちにした。だが間もなく、かづ枝は病に倒れ、亡くなってしまう。妙と窈を悲しみから救ってくれたのもまた冷凍庫に残されていた母の味だった。
あれから20年が過ぎた今、姉妹は、一青家ゆかりの地・中能登町にあるかづ枝の墓前で、母の小さな秘密を知る。妙はある思いに駆り立てられ、台湾へと向かう。果たして、母がレシピに込めた想いとは?

©一青妙/講談社©2016「ママ、ごはんまだ?」製作委員会
 
●photo/金井尭子 text/中村圭吾

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