小栗有以インタビュー「料理人としての姿はもちろん、チアリーダーの衣装にも注目です！」『グッドモーニング、眠れる獅子2』

平成仮面ライダーシリーズの主役スーツアクターを務めた高岩成二さんを主演に迎えたバトルアクションムービーの第2弾『グッドモーニング、眠れる獅子2』（Lemino、ひかりTV）が、4月12日（水）より配信。新ヒロインとして今作に登場したAKB48の小栗有以さんが作品の見どころを語ってくれた。

◆本作で小栗さんが演じているキッチンカーの店主・柚木朱音は、どんな女の子ですか？

朱音は気が強くて、負けず嫌いな女の子です。私もどちらかと言うと負けず嫌いな方かなと思いますが、朱音みたいにそれを表に出せたりはしないのでカッコいいなと思いましたし、演じていて楽しかったです。最初のうちは周りが見えなくて失敗しちゃう朱音ですけど、九条さん（高岩）と接するうちに、人間的に成長していくので。その変化を見守っていただけたらと思います。

◆「おっさん」「父ちゃん」など、朱音は独特の口調ですが、演じてみてどうでしたか？

監督から「“江戸っ子”とか“下町”っぽく」という指示を頂きました。そのときはよく分からなくて、ネットで意味を調べました（笑）。あとはTikTokを見て、朱音ぐらいの年齢の女の子はどんな感じで話しているのか参考にしました。さすがに「おっさん」と呼んでいる人はいませんでしたけど（笑）、何となく雰囲気はつかめた気がします。

◆戦隊ヒーローものをほうふつとさせる『眠れる獅子』の世界観だったら、「おっさん」「父ちゃん」も自然に聞こえます。

確かに、演じているうちにだんだん最初の違和感がなくなってきたと思います。今なら結構自然に「おっさん」って呼べますね。いろんなバリエーションも付けられるので、もし「おっさん」って呼んでほしい人がいたら遠慮なく言ってください（笑）。

◆役柄としてはプロの料理人ということで、練習は大変だったのでは？

最初は“ヤバい、どうしよう”と思いました。でも指導してくださった先生が、食材の切り方から教えてくださって。とりあえず、ひたすら青じそを切っていました（笑）。普段、料理しないこともないんですけど、包丁の押し引きみたいなことも意識せずにやっていたので、ただ切るということだけも奥が深いなって。プロっぽく見せるには、姿勢や立ち方、目線も大事なので。そういうところもご指導いただきました。

◆今回の撮影を通して、身に付いた料理のテクニックはありますか？

朱音はわりとおしゃれな料理が得意だったので、スプーンでカッコよくソースをかける…みたいなのは上手になったと思います。あとは、フランベ（ラム酒やブランデーなどを料理にかけた後、アルコール分を炎で飛ばし、料理に風味付けをする）ですね。火力が足りなかったのか、本番ではあまりうまく炎が上がらなかったんですけど。練習で成功したときの動画を撮ってあるので、いつかお見せできたらいいな。これからは特技にフランベって書こうと思います（笑）。

◆ちなみに小栗さん自身の得意料理は？

最近、きんぴらごぼうを作りました。ラジオでご一緒しているくっきー！さんに褒めていただいてうれしかったです。あとは、しょうゆこうじとか。どちらも出来栄えは良かったんですけど、エピソードとして話すには渋いですよね…（笑）。AKB48のメンバーに「ビーフストロガノフを作れます！」という子がいて、おしゃれでズルいなと思いました！　私もそういう、聞いた人が“おっ”と思うような料理を作れるようになりたいです。ポトフなんていいですよね？　言葉の響きもかわいいですし。

◆料理以外で、朱音のここに注目してほしいというシーンはありますか？

意外と衣装チェンジが多くて、4回ぐらい着替えているんです。その中の一つにチアリーダーの衣装があるんですけど、これは特撮ファンの皆さんに向けての監督からのメッセージらしいです！　そんな感じで特撮ファンの方にはエモい、激アツな演出もあると思うので、楽しみにしていただきたいです。

◆今作でバディを組んだ、九条役の高岩さんの印象は？

何でも許してくれそうな雰囲気のある、お父さんみたいな方でした。ただ、シャイな方なのか、最初はなかなか目を合わせてくださらなくて（笑）。2人で一緒に料理するシーンがあったおかげで、かなり打ち解けたんですけど。後になって聞いたら、高岩さんには息子さんしかいなくて、私ぐらいの世代の女の子にどう接していいか分からないとおっしゃっていました。でも、アクションになるとスイッチが入って、雰囲気が変わるんです。一度アクションシーンの直後に話しかけたら、眼力がすごかったです（笑）。

◆本格的なアクションを間近で見て、どうでしたか？

高岩さんとケイン・コスギさんのアクションを見させていただいたのですが、やっぱりすごい迫力でした。よく見ると、お2人はアクションのタイプが違っていて。ケインさんは軽やかで爽やかな強さがあるけど、高岩さんは一撃一撃に重みがあるというか。人によって個性の生かし方があるんだなと分かって、いい勉強になりました。

◆前作のヒロインである渡邉美穂さんも再登場し、華麗なアクションを披露しています。

登場の仕方からカッコよくて、すてきでした。私もいつか本格的なアクションに挑戦してみたいです。私はフワフワしたイメージが強いと思うので、そういう女の子がキレのあるアクションをしたらギャップもありますし。意外と体動かすのは得意なんですよ。ドラマ『マジムリ学園』で回し蹴りはマスターしたので、どこかで生かせられたらなって。根性もわりとある方だと思うので。東映さん、坂本（浩一）監督、よろしくお願いします！（笑）

◆ちなみに新年度が始まったタイミングですが、フランベや回し蹴り以外に新しく身に付けたい特技や資格はありますか？

外国語を覚えたいです。ケインさんが現場で坂本監督と英語でやりとりされていたのが、すごくカッコよくて。私と高岩さんは聞き取れなくて、ポカンとしていました（笑）。またケインさんが片言で日本語をお話しするときのギャップもかわいらしいんですよ。私が片言で外国語を話したら、その国の人からかわいく見てもらえるのかなって。そういう意味ではAKB48グループはアジアのファンの方も多いので、中国語もいいなと思っています。語学以外のことでも、いろいろ挑戦はしていきたいです。例えば、バンジージャンプとか。ちょっと特技にはしたくないですけど（笑）、一回ぐらいは跳んでみたいです。

PROFILE

●おぐり・ゆい…2001年12月26日生まれ。東京都出身。AB型。AKB48・チーム8、チームB所属。最近の出演作にドラマ『パパとムスメの7日間』『恋に無駄口』、舞台「オッドタクシー～金剛石は傷つかない」など。現在、『ライオンのミライ☆モンスター』（フジテレビ）などに出演中。AKB48の61stシングル「どうしても君が好きだ」が4月26日（水）発売。